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曇ってない 銀院長は知っていた!/龍明小説2-16

『龍明小説2-15』からの続き


   龍明小説2-16




「それに、」
 銀は言いかけて口よどんだ。

 修道生の中にごく少数だが龍明の子分のような存在ができて、それが他の者たちと修道生活で齟齬をきたしているとの報告を受けている。

 また女性修道者か信者の誰かと性的関係を持っているらしいとの疑念や苦情も持ち込まれていた。

 正直この青年にはこれ以上深入りして欲しくないという気持ちだった。

「まあ、きみのエネルギーには感服するが、平壌の件はそういうことにしてくれたまえ」

 銀はそれだけ言うと話を終わりにしたい様子を見せた。

 啓示の際に現れたイエス様の前で約束した、成約時代の新しい神学体系の執筆に着手していた彼は、霊的探究と瞑想、祈祷に集中してそれ以外の雑音には惑わされたくないのだろう。
 
 憮然とした表情で龍明が立ち去りかけたとき、「それに、」と、また銀が口を開いた。あの性関係の噂がもし本当なら看過しがたい問題だと思い立ったのだ。

 何か良くない雰囲気を十分感じ取っていた龍明が(まだ何かあるのかよ?) とでも言いたげな目つきをして向き直ると、銀院長はこう続けた。


「それから一時期顔を出していたきみの奥さんは最近見かけないが、成約の体礼に否定的だそうだね。そういう場合は事実上きみは体礼儀式を受けることができない立場になる。

 不公平なようだが、これは有史以来サタンの存在があるゆえ、復帰の原理原則からして仕方のないことなのだ。

 新しい成約時代の出発がこの修道院の特徴だが、きみのように事情があったり、また通常のキリスト教の教えの方を好む場合などには、私は卒直に告げることにしている。

 ひいてはそれが本人のためにもなる公正な態度だと思うからだ。熱意のあるきみには尚更だ。この先は主流派のキリスト教会に移って、そこで努力した方がいい。

 奥さんの実家は大韓イエス教会の再建派だろう? あそこの牧師を何人か知っているが、皆気骨のある人物で、立派な教派だよ。

 私のいうことはわかるね? よく考えてみてくれたまえ」
  

 と一気に言い終えると、心の中でつぶやいた。

ーーサヨウナラ リュウメイクン
  ……きみは献身修道者ではなく、あくまでも仕事持ちの妻帯者なのだよ。

(つづく)


参考資料/サイト
https://www.tparents.org/Library/Unification/Books/Sm-Early/Chap05.htm

[70] Kim's group recalls that their leader asked Moon to leave. Whether this was actually the case and why, is not clear. Whatever the cause, Moon realized after a few months that he would not be able to work with Kim's group.27 He would have to continue alone.

In June 1946, Kim was planning to take some followers to north Korea for a revival meeting in Pyongyang. He did not want Moon to go along with him. "It is getting more difficult to travel north," he said. "Perhaps you should stay here. It may be dangerous."29 Moon decided to go anyway.


https://howwelldoyouknowyourmoon.tumblr.com/post/158910252883/moon-had-a-girlfriend-from-at-least-1941-she

Pak Chung-wha and Eu Hyo-min both also said, at different times, that Kim Baek-moon asked Moon to leave the Israel Monastery because Moon got involved in a sexual relationship with a woman in the congregation. It was not clear whether that woman was Park Un-nyeo.

(後に注釈記事にて和訳予定)



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コメント

この部分確認したいです
>それから一時期顔を出していたきみの奥さんは最近見かけないが、成約の体礼に否定的だそうだね。そういう場合は事実上きみは体礼儀式を受けることができない立場になる。

この銀さまの言葉は創作ですよね?
元妻は、反対していたとは思いますが、龍明が元妻に体礼を認めさせ受け入れさせるようなことはなかったと感じます。

龍明の欲望と野望の先端にいたのが銀さまで、龍明は自分のことしか考えず、元妻子のことや実の両親や兄弟姉妹のことも完全に忘れているような状況です。
ナツミカンさんへ
>この銀さまの言葉は創作ですよね?

セリフは創作ですが、その事柄自体の根拠はあることはあります。
いつもの御言葉行方不明というやつです。

10年程前でしょう。確か、鹿島建設の応徴士問題を究明していたのと同じメンバー(ちゃぬさんも)が、そのことを書いていたのです。
ついこの間も間欠的痙攣的に捜索検索したのですが、不明のままです。
 
片鱗としてはあります、以下のコメント欄15番を見てください。
ちゃぬさんがそのことをチラッと言ってます。
記事もあったはずと、何度も検索しているのですが、真の叔父さんのブログやその他かな、それも見つからない。

https://ameblo.jp/chanu1/entry-11085948939.html
15. Re:妻子との家庭生活

さらに妻を金百文に差し出そうとまでしたのですから、その狂信振りにはすさまじさを感じます。
ちゃぬ 2011-11-23 10:04:15
——————引用ここまで。


イスラエル修道院に最初の頃は夫婦二人で通っていた、という情報の共有は大丈夫でしょうか。
私は98年ごろからネットの統一問題をチェクしていますが(99年ごろ1年間サイト開設)、情報は潜在意識には入っていますが、コピー保存はしていません。


>元妻は、反対していたとは思いますが、龍明が元妻に体礼を認めさせ受け入れさせるようなことはなかったと感じます。

その感覚はわかります。
私も当時それらの情報を見た時はイメージが合わなくてピンとこなかったです。
しかし、具体的にストーリーをうめていこうとすると、それがぴったり合うのです。

龍明も最初から人を騙してやろうではなく、信じ込んでいた(狂信)時代(部分)もあったのではないでしょうか。
その点では、我々オール統一も変わりません。

>龍明の欲望と野望の先端にいたのが銀さまで、

銀を対象とする前には、義実家の崔家の既成キリスト教に認められて頂上に行こうと目論んだこともあったでしょう。
補足
>龍明の欲望と野望の先端にいたのが銀さまで、

私も龍明小説でそういう風なことを書いているつもりなのですが、
それが読み手には分かりにくくて伝わりにくく、上のようなナツミカンさんの解釈・解説書き込みが優秀で、グッと分かりやすくなる、そうです。
これなんかのことね。↓
https://ameblo.jp/mikan-ha417/entry-12581319319.html

「・・・と組織内では語り継がれていたけれど、銀様の判断は正しく、文鮮明は恩師を蹴落とし基盤を乗っ取ろうとした。その後大嘘コキながら乱れた関係で信者を獲得しつつ、のし上がっていった文鮮明ということでしょうか・・・。」
確かにねー。


誰が言ったか、それは今私からは言わないでおこう。
資料・メモ
もう一つ、龍明が妻を金百文に差し出そうとした参考資料の欠片をここにメモしておきます。

いえ、ちゃぬ様がそう書かれているからそうだということではなくて、彼女がこう書くということは、根拠となる御言葉や文献がそれなりにあったはずで、私は当時それについて何気なく見ていたので、どのサイトかもハッキリせず行方不明・・(以下略

https://ameblo.jp/chanu1/entry-10896496065.html

「文教祖は神の夫人と交わる(性交)によってメシアの候補からメシアへと昇格したとも考えられます。その前は、文先生は「金百文」がメシアだと思っていたかも知れません。崔夫人を金百文に差しだそうとしたくらいですから。
オリジナルの日付:
2011年 4月 2日(土)11時23分57秒
(メモここまで)

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