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追い詰められてゆく・/龍明小説2-13

『龍明小説2-12』からの続き



龍明小説2-13




 銀牧師のところに大口献金があったらしいと噂話を聞く度に、龍明はうらやましくてヨダレが出そうだった。

 もっとも銀自身は相変わらず質素な信仰生活で、建物や運営にも何も変化はなかった。

(なんでやねん、それだけ資金があれば、おれならもっと手広く活動して、教えを拡めてみせるんだがなあ!)

 教会や修道院の活動にもっと時間を使って投入したい龍明は、普通の会社勤めにストレスを感じるようになっていた。


 幸いにして妻のサンキルの実家は裕福だ。
 そこで義実家の崔家に今後の活動や生活の援助を打診してみたが、あっけなく断られてしまった。義母はもともとこの結婚に反対だったし、義兄たちも不満をもらした。

「見合いの席であれだけ調子のいいことを言っておきながらなんだ。妻や産まれてくる子をどうするつもりだ。サンキルは泣いてるぞ。無責任にも程がある」

「神様のみ旨のために使うのであって、決して悪いことに使うわけではありません。ご恩は将来何倍にもして返します」
 叩頭せんばかりに頼んだり、すかしたりしたが無駄だった。

 最後は義兄も感情的になって、
「お前の所には金輪際援助する気はない!」
と言い放った。


 子供の頃はその口上手と強情で、小さな村の両親や村人たちを牛耳ってやりたい放題ができたものだが、今はなんという違いだろうか。大層惨めだった。

 サンキルとの結婚式の際の司式一切を、龍明が強引に異端イエス教会の主任牧師に頼み、崔家の宗派のプロテスタントに頼まなかったことも彼らの反感を買った一因だろう。
 彼は世間の風の冷たさをヒシヒシと感じた。


(つづく)





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コメント

お化け煙突
東京千住に60年も前にあったんだけど見る位置によって1本にも2本にも3本にも4本にも見えるわけ
 あなたどういう位置から見てるの
No title
(なんでやねん、それだけ資金があれば、おれならもっと手広く活動して、教えを拡めてみせるんだがなあ!)



(なんでやねん、あんだけ資金があるんやったら、ワイならもっと手広う活動して、教えを拡めんねんけどなあ!)
 
標準語が混ざって不自然。


 欲望ギラギラ文ちゃんの俗物性を表現するため関西弁を徹底してほしい。
 
すいませんね、細かいこと言って。
Re:お化け煙突
あったんですね、お化け煙突。
足立区 おばけ煙突(画像あり)
https://www.city.adachi.tokyo.jp/hakubutsukan/chiikibunka/hakubutsukan/shiryo-obakentotsu.html

今日は白装束さんが初めて実証可能な事柄を言った記念すべき日。

からかいはこのぐらいにして。
「どういう位置から見てるか」
だからそういうことをこの前の「金百文=洗礼ヨハネでしょ」コメントの反応として注釈記事を書くつもりだけど、まだやってないです。
次の小説記事の後に書きたいと思っていますが、その頃白内障のカンタン手術を受けるので、少し間が伸びるかもしれません。
goutさん、コメント感謝です
>標準語が混ざって不自然。
そうなんですよね。私からすれば、関西弁が混ざっていて不自然、ということになりますが。
どいてよ馬鹿ッの時にも「サンキル、あれアカンヤツやないかーい」があって、どうかなと思いましたがそこで甘えて、今回のなんでやねんが入ってきた。不自然だろうなあ。

>(なんでやねん、あんだけ資金があるんやったら、ワイならもっと手広う活動して、教えを拡めんねんけどなあ!)

ディープなサウスウェスト・アクセントで、そこで暮らしてる人々の息吹が感じられるようです。その雰囲気にどっぷり浸かり主人公に感情移入して、ドキドキワクワクしながら読み進められるような小説は、読者にとって至上の宝、至福の喜び、現代の作者にとっても例外なく目標となるでしょうが、、、
龍明小説は、‥‥アッカーン。部分的ならまだしも、死ぬ(そんわ)まで書こうとしたら(まあ書けるかわかりませんが)そんなこと言ってられません。そんな目標を掲げたら1行も書けない。
上のような小説は来世に期待。

急にあのコテコテ関西弁のセリフをいれたら、アニメなのにある場面が急にリアル劇画風になるまんが手法になってしまわないだろうか。

何にしろあれは不自然だということを覚えておいて、必要になった時に対処しますね。


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