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先生はフラれたんだね。どいてよ馬鹿ッ/龍明小説2-9

『龍明小説2-8』からの続き




 龍明小説2-9




 また銀師は、イエス教会の白南柱師匠に倣って、歴史を旧約時代、新約時代、成約時代の3つに区分し、こう語る。
 モーセの旧約時代には、堕落を贖罪する儀式として「割礼」があり、イエスの新約時代には「洗礼」があった。
 最後の成約時代にも割礼や洗礼に相当する絶対的儀式が必要である。
 それを「体礼」と呼ぶことにする。それは神の聖愛を実際に体験して、肉欲を聖化する儀礼である。
 聖書の言葉も頻繁に引用しながら、講義は続く。


 情欲を神の聖愛で聖化するために必要だという、体で体験する儀式「体礼」、それはすなわち……‥ 龍明はピンときた。 
 それは理論化された血分けにほかならない。


 「ウリョン、朴ウリョンはどこだ!?」
すぐウリョンを探し出し、修道院の廊下の隅で問い詰めた。

「きみは銀先生から体礼を受けたんだろう?」

「なに言うの、あなたには関係ないわ」
「受けたんだな?」
「なによっ」
 ウリョンは大きな目をして睨んだ。龍明は怯まなかった。
「ふーん、やっぱりそうなんだね。誤解しないでくれ。それがどうのこうの言うつもりはないよ。ただ、お願いがあるんだ」
と小さな目を細めて続けた。

「ウリョン、ぼくにも体礼を授けてくれないか。銀先生から受けたきみならその資格があるはずだ」
「それはだめよ、それは夫かちゃんとした婚約者でなければいけないと銀先生からきびしく言われているんだから」

「頼むよ。生涯忘れない。ぼくの血を清めてくれる理想相対はきみなんだ」

「またそんなうまいこと言って。もうだまされないわよ」
「あなた結婚してるじゃない。奥さんに頼みなさいよ」
 ウリョンは勝ち誇ったように顎をそらせた。
「奥さんが銀先生に頼んで、それからあなたよ。これは原理原則なのよ」
 

(サンキルか…… 無理やな。早々に女のカンで体礼につまずいた、それアカンヤツやないか。知っとるくせに……)

「ウウリルリョン!」
 龍明は彼女の肩に手をかけて、切なげな声で言った。
「なぁ、そんなカタいこと言うなよ。ぼくときみの仲なら問題ないだろ。な、いいだろ?」

 彼女は声を荒げた。
「しつこいわね、嫌だったら!」

 それから低い声で
「銀先生はね、」
 と歌うように言い、龍明をギッと睨み、一呼吸おいてこう叫んだ。
「あなたとは違うのよ!」


 そして、「どいてよ、馬鹿ッ」
 豊満な体を揺すりながら、廊下の向こうへ駆けて行ってしまった。

(つづく)



参考文献/サイト
銀色講義
「淫教のメシア 文鮮明伝」P50、119〜
「原理運動の素顔」P165
https://tragedyofthesixmarys.com/kim-baek-moon-talked-sex-with-god/
など。



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コメント

絶対的に清いメシア
30億の女のを生みかえる為メシアは頑張られた、神の精子で

 今回の小説は初めて聞きますけど
この世に絶対はなく因果応報が宇宙の法則
30億をNGワードに設定してやろうかw

>初めて聞く
でしょうねえ。場面は創作ですが、私もウリョンのことを知ったのはここ2、3年。
北の偽名の朴ウルリョンおばあさんではなく、この若い本物の朴ウリョンの写真や証言については英語資料で日本語になっていないので、そのうち注釈記事でも書こうかと思っています。

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