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龍明家庭に献金問題勃発!銀色講義/小説2-8

『龍明小説2-7』からの続き




龍明小説2-8



 イスラエル修道院の修道生は男が2人、女が10人で女の方が圧倒的に多かったが、ある時そのうちの一人から声をかけられた。

「ちょっとあんた、給料を丸ごと銀先生に渡そうとしたんだって?」
龍明が立ち止まると、別の女が言った。
「もうすぐ赤ん坊が生まれるのにって、奥さんが怒ってたわよ」

 すると誰かが、モノマネのつもりか裏声で変な節をつけた。
「イヤだわ、アナタ、それじゃ食べていけないわぁーん」
ドッと笑い声が起こった。
「それで今月の献金は、」
「ゼロかい」
「ゼロなのかい?」

 いつの間にか女たちに取り囲まれていた。
「こちとら、それじゃ困るんだよ、ねえ」
「ああ、それじゃ天下の銀サマがおビンボさんになっちまうよ」

また変な裏声が響く。
「イヤだわ、あなた、ウチらやっていけないわーぁん」

「よう、あんた」
「しっかりおしよ」
 女たちは口々に彼をからかって、笑い転げた。
 ウリョンが遠まきに、大口を開けて笑っているのが見えた。


 どうやらサンキルは1ヶ月の間に知り合った女修道者たちと時々どこかで井戸端会議でもして、龍明との生活の鬱憤をぶちまけているらしかった。

 その度に女たちは、朝鮮らしくズンドコベロンチョに混ぜッ返して、龍明をなじりからかった。彼は何度も小っ恥ずかしい目に合った。


 後に彼女らはサンキルに知り合いの産婆を紹介し、お産の時には押しかけて来て、いろいろ手伝ってもくれた。

                *
 当時銀白文牧師は、イエス教会周辺の新心霊主義と言われる運動を総括するような根本原理を解くプロセスにあった。
 イスラエル修道院では、その成果を実験的に弟子たちに講義していた。


 講義で銀師は語る。
 キリストの道で一番重要なことは、男女間の性的情欲性を神の本質で聖化すること、肉体的性欲を神に立ち返らせることである。
 つまりイエス様の聖体を感じ、霊体交換によって、その聖血と血統的に縁を結ぶことである。
 彼はこれこそ「神の歴史的大業」なのだと力説した。


     (つづく)



参考文献/サイト
https://www.tparents.org/Library/Unification/Books/Sm-Early/Notes.htm

[172] 23. According to Pak Sul-nam and Im Nam-sook in interviews. Im said Moon's wife complained to her that during this period he would give his salary to Kim instead of to her.
イム・ナムスク(下宿家主のリー・キボン夫人の娘)は著者のインタビューに応えて言った:「文ノ妻は、夫は修道院に通うようになってから給料を妻でなく金牧師に渡そうとすると私に不満をこぼした」

銀色講義:
「淫教のメシア 文鮮明伝」P50
「原理運動の素顔」P165
など




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