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マジ卍エピソード 本邦初公開/龍明小説1ー3

『龍明小説1ー2』からの続きです。


龍明小説1ー3


 十代後半で普通学校を終えた龍明は、京城(ソウル)にある商工実務学校に通うために上京し下宿生活を始めた。
ソウルには漢江という大河が町を横切るように流れている。暖かくなると毎日のようにそこへ泳ぎに行った。橋の下には乞食や極貧家族が住んでいたが、時々ハサミを持って行って彼らの髪の毛を刈ってやった。

 2年目の夏のこと、同じ学校に入学し同じ下宿に住むようになったいとこのセギョンがマラリアにかかり、2週間の間、昼になると必ず高熱が出た。
 ある暑い日、龍明はそんないとこの部屋へ行ってこう誘った。
「よぅ、川へ泳ぎに行こうぜ」
「ムリだよ、熱があるんだ」
いとこは力なく応えた。
「俺は治し方を知ってるんだよ」
龍明は堂々と言い放った。1人で泳ぎに行きたくなかった。

「え、そうなの?」
「そうだよ、それは君の心の持ち方によるんだ。一緒に来れば教えてやるよ」
そしていとこを漢江のほとりまで連れて行き、言った。
「さあ、服を脱いで川に飛び込め」
「エッ‥ちょっ‥」
セギョンは抵抗したが、龍明は後に引かず、無理やり彼を突き落として、自分も水に飛び込んだ。
やっとのことで川から上がってきたセギョンは激しく震えていた。熱病が悪化したのは言うまでもない。
 
 後に教祖となった龍明が何万もの信者の人生に対して行なったことを比喩・象徴するようなエピソードである。

(つづく)


               ***
参考文献/サイト
『Sun Myung Moon, The Early Years, 1920-53』By Michael Breen
Chapter 3 The Crying Church P 40

https://www.tparents.org/Library/Unification/Books/Sm-Early/Chap03.htm

注を読むと、このいとこのエピソードは、著者マイケル・ブリーン氏の取材に応じて Moon Seung-gyun が語った内容とある。
微笑ましくも笑えない証言をしてくれた Moon Seung-gyun とは、文教祖のいとこの文成均(→統一産業株式会社の社長)か、文昇均(=文昇龍 →韓国チタニウム・東亜チタンの社長)のどちらかだと思われる。発音が合うのはたぶん後者だろう。(検索した)(。-_-。)
どちらにしても、文教祖のおかげで、えらく出世している。


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