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神霊集団 カッコいいのか、だらしないのか/龍明小説1-2

『龍明小説1-1』からの続きです。


龍明小説1-2

 
 そのころ朝鮮では、後にキリスト教主流派から異端認定をくらう 神霊集団が起こって話題となっていた。
 きっかけとなったのは、メソジスト派の復興師、イヨンド牧師だ。彼は数年後に33歳で早世するが、多才で感受性豊か、普段は無口だが、復興師として集会に招かれると、聖霊が臨んだかのように熱狂的に説いて叫んだ。

 「主の愛に飲み込まれよ! 
 さすれば合一の原理によって
 主は汝の信仰に飲み込まれる!
 主と血が混ざり合うのだ! 
 神と愛で融け合うのだ!」 
 
 イエスが親臨していると言われるイヨンド牧師。すでに肺を病み始めていたが、ひっきりなしに各地の教会から招かれ精力的に全国を回った。 彼は神との霊的合一の境地を、新郎にたいする新婦の性愛という比喩をもって強調した。
 
 その感性的神秘主義に熱狂し影響を受けた信者たちは、既成の教会に物足りなさを覚え、不満を抱きはじめた。そこからいくつかのグループが発生した。彼らは、人類の罪の根を見破ったとされるキム聖道夫人の聖主教とも合流し、離合集散を繰り返した。

 そして、きちんとしたキリスト教神学の素地を欠いたまま、土着の儒教やシャーマニズム(巫俗)の影響を色濃く受けて、独自の教義を作り上げ、それらを互いに共有していた。

 のちに龍明は彼らのグループと深く関わることになる。

(つづく)


参考文献:
『統一教会の現象学的考察』 P148〜  
『淫教のメシア 文鮮明伝』 P52〜  など


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