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どこにでもいるタイプではなかったようで/龍明小説1-1

 龍明小説1-1

 ノ龍明は、1920年、朝鮮半島北部の寒村で、子だくさん農家の次男坊として生まれた。
 幼い頃、よく1人で裏山に分け入り、森の木々や小動物たちと思う存分戯れて過ごした。8才頃から村の賭博場に出入りし、12、3才まで大人たちを集めて博打場を仕切った。父の牛の売上金をタンスから持ち出し、花札の胴元になって、大金を儲けたり失なったり。勝つと時々人助けらしきこともする、性格の激しいガキ大将だった。

 喧嘩っ早くて強情で屁理屈がうまく、「牛を殺す」と言えば殺し、「火を放つ」と言えば放つ、有言実行。気に入らないことがあると一日中大声で泣き喚くので、大人たちは手を焼いた。親戚からは「あいつは王でなければ逆賊にしかなりえない」と言われ、その極端な言われようが自分でも気に入っていた。

 実家は代々土着の儒教を信奉していたが、龍明が14才の頃に宗旨替えをした。姉と兄が精神病を発病したのがきっかけだった。治療のため、鐘や太鼓を鳴らしてまじないや儀式を行ったが一向に効かず、あるキリスト教の牧師が祈祷し按手すると、屋根に上り虎のように吠え暴れる彼らの病状はなんとか治まってきた。

 家族の中で龍明が一番熱心に日曜礼拝に通うようになった。 神がいて悪魔がいて世界に大きく影響を与えている。人は生まれながらに原罪がある罪人だが、イエス・キリストによって救われるという。天国に行けるか、そうでなければ地獄……。そういうキリスト教の世界観に妙に惹かれるものがあった。

『龍明小説1-2』へつづく

参考サイト:
http://furuta65.fc2web.com/001/syougairotei_1/002.html
https://ameblo.jp/chanu1/entry-12044526562.html  など

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