「一世信者の手紙 文家宛て。生霊が出た、何とかしてくれ。できません 」の続き
集団訴訟が必要では?
実用的でない信者たち。
教会の資産が全て文家族の個人口座に移されていたことを知った一世、二世信者の反応からです。
霊ノ龍明小説 20 -6
前回より:
我が子に懺悔し、毎晩泣きながら幽界を彷徨っている憤慨の一世は、今宵も霧の彼方へ去っていった。
するとすぐに別の生霊が現れた。
先ほどの人物とはうって変わって、脂が浮き出た額が精悍な感じを与えていた。//
数人の若者たちと一緒に姿を現したその人物はこう語り始めた。
「私は1977年に入教した一世だ。
指導的な立場に就いた時期もあったが、2010年にはただの会員に戻った。
私は最善を信じたかったので、文一族のおかしなところを見過ごしてきた。
だが仁進の不倫騒動の後、文家全体が同じであることに気づいたのだ。
私は何も言わずにその場を去り、振り返ることもなかった。
不思議なことに、リーダーは私に何があったか尋ねなかった。
私は教会で得た知識をもとに起業し、うまくいった。
家族も大事にした。
多くの教会の家族がトラブルに見舞われたとき、経済的な支援もした。
今、私は悠々自適のリタイア生活を送っている。
私の子供たちは教会にあまり興味を示さなかったので、自分の道を選ばせている 」
若者の1人が言った。
「ぼくは二世だが、あなたの子供たちはラッキーだな。
うちの両親は未だにぼくの選択を受け入れないし、相変わらずド貧乏な暮らしをしているよ」
「きみのご両親のように、また先ほどまでここでしきりに嘆いていた人のように、経済的に苦労している一世が多いのは残念だが、私のような状況の人が複数いるので、大丈夫な人もいるんだということが言いたかった。
悲惨なことだが、私たち一世の多くは、子供をどのように育て、教育したらよいのかよくわからなかった、そして今、彼らは苦しんでいるのだ」
若者は答えた。
「その通りだ。ぼくも本当にうらめしく思うよ」
一世は続けた。
「私が思うに、1970年代に教会に入った多くの人はあまり実用的ではない。
おそらく別の道を選んでいたとしても、人生の実用的な面では、あまり成功しなかったと思うよ」
「やっぱりそうだよな。笑う気力も出ないね」
一世は気を取り直すように言った。
「私は "彼らに償わせろ "という意見が好きだ。
メンバーたちに起こったことは、正しいことではないんだ。
集団訴訟が必要なのでは?」
別の若者が言った。
「私は、あなたが言う "70年代に入教し、別の道を選んだとしても成功しなかっただろう、あまり実用的でない人間 "を両親に持った二世です。
"一世の多くは、子供の育て方、教え方をよく知らず、今、親子共苦しんでいる " から心が痛む。
だけどこの結果について、主に一世世代のメンバーが、非難されるべきだと思う。
バカは言い訳にならないぞ。
教会に対して集団訴訟を起こすには遅すぎると思うけど、娯楽にはなるかもだな。
余裕のある方はどうぞ提訴してください。」
また別の若者が言った。
「一世のメンバーが愚かで、みすみす文に騙されて、結果的に苦しんだことは事実です。
でも、だからといって、文一族が罪から逃れ、罰せられず、裁判にかけられないということにはならない。
なんであろうと詐欺師やペテン師は犯罪者であり、弱者や世間知らずの人々を虐待し、利用するのだから、罰せられるべきだ。
それに、この場合、文家ファミリーは何百万人もの罪のない人々を搾取したのだから」
すると、大きなプラカードのようなものを掲げて出てきた人物が、宣言するような口調で言った。
「すべての統一教会員と元会員は、一丸となり、文氏一家に対し集団訴訟を起こすべきです!
文氏らは、統一教会のすべての財産を不法に横領し、個人所有にした。この行為は明らかに犯罪だ!
教会の財産は教会とその会員に属するものであり、教会の会長個人に属するものではない!
文鮮明一族の財産は、すべて教会とその会員に返還されなければなりません!」
プラカードには、大きく “集団訴訟!” と書いてあった。
ーー茶番劇はやめろ〜。霊ノ龍明は思った。
ーー金を俺の懐中(ふところ)に入れたとか悪口を言っているようだが、金は万物の象徴であり、力の象徴なのだ。俺の主管下に集めるのは当然じゃないか。何が悪い!
すると、それが顔に出たか、声に出たか、相手に分かってしまったようで、
プラカードがいきなり彼に向かって振り下ろされた。
ーーあ痛ッ
霊になっても痛さは感じるのだ。
肉体よりよほど希薄だとはいえ、幽体には質量があり、痛みも同じように感じられるという。
幾つものプラカードの角やゲンコツや足蹴りが降りかかってきた。
ーーうわ〜っ…
龍明は悲鳴を上げながら幽体の体を丸めて、密かにニワトリの鳴き真似をした。
「コケコッコー」
「あ、もう朝だ、戻らなくちゃ」
夜の夢の中で霊界を訪れていた生霊たちは、慌ててシルバーコードを収縮させて、地上の肉体のもとに帰っていった。
あたりはシーンと静まり返った。
ーーふん、やっぱり、おまえたちを騙すのは簡単だ。
「さすが、文先生」
とお追従を言う者は誰もいない。
参考
https://whatisonthemoonarchive.tumblr.com/post/669392524897566720/i-left
https://whatisonthemoonarchive.tumblr.com/post/669406011381202944/class-action-lawsuit-against-the-moon-family
https://whatisonthemoonarchive.tumblr.com/post/669406027523981312/i-left-too
https://whatisonthemoonarchive.tumblr.com/post/669473372057616384/re-i-left-too
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2022/02/22 (火) [霊の龍明小説 20 ]
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