fc2ブログ

霊ノ龍明小説[序章]/20-1/私は「安産おしほ」ではありません。



霊ノ龍明小説[序章]


ご無沙汰しています。
これまでに試作として書いた中から、抜粋・編集して、霊ノ龍明小説[序章]としてアップしておきます。
ノンフィクションノベル 龍明小説は「11」で終わっていますが、今後はノンフィクションではなく、いわば異次元に設定が変わるので、続きの「12」ではなく、ぶっ飛んで「20」から始めることにします。



  霊の龍明小説 20-1


文ノ龍明は、2012年9月、長年病んだ肺の機能が急激に悪化し、宮殿に隣接する自前の病院にて、92歳で亡くなった。

人工呼吸器をはじめ、体中に何本もの管を入れられ、池で溺れるような苦しい状態が続いたと漏れ伝えられる。

晩年には、妻や取り巻きの幹部連中から “蚊帳の外” に置かれ、時に不満を爆発させた。言動の制限も受けていたらしい。
よる年波の中での苦悩は、カルマの法則による返報の一端が姿を現したのだろうが、これまでの人生や自らの言行を省みるようにはならなかったようだ。当時、彼は教団の公の場で、周りの者たちを激しく罵倒し責めている。

ーー誰がわしの言葉の尊厳と権威を損なっているのか?
  それは、教団上層部の幹部らだ。
そしてその幹部らの中心にいて指図しているのは、なんと、最終一体完了したはずの “真の母” 韓鶴子夫人だった。
龍明は愕然とした。

ある夜、カルマを刈り取る運命の見えない巨大な鎌の刃が、首にスッと触れたような気がして、思わず叫んだ。
やめてくれ〜〜ッ!
飛び起きると、寝汗をぐっしょりかいていた。



彼の体の肺以外の内臓は丈夫で、まだ意志力もあったが、脳の方がかなりやられていたので、寿命だったのかもしれない。
肺臓が壊滅した老体を地に置き去り、魂の世界に移動した後も、しばらくは反省しない状態が続いていた。こちらの時間でいうと千年だろうか万年だろうか。

魂の世界ーーそこは行ってみると、彼が生前語っていたのとは大違い。
イエスをはじめ歴史的聖人たち誰も跪いての歓迎はなく、彼の使命も実際はなかった。少なくとも悪行の言い訳になる超法規的な特別使命などなかった。それどころか、大勢の魂へ及ぼした悪影響を、大霊界の不可視の天秤で測られてしまったーー。

以上、「主人公死去後の霊連世小説、無理かな…?/11ー8」より


2012年初頭、文鮮明(本名:文龍明)教祖は、公の訓読会の場で、妻や子供たちが日頃自分を無視するような扱いをすることに憤った。その責任を教団幹部らに押し付けるように「オーナーは息子らではなく自分だ!」とどなった。

まだまだ自分を中心として組織を回そうとする気が満々だったので、その年の夏、病が回復不能となり、肉体の命が尽きようとしている時にも、彼の魂(霊の体)は肉体にしがみつき、なかなか霊肉分離の死のプロセスがスムーズにいかなかった。
龍明は、病院の治療室で、死期の苦痛が強く長引き、ひどい有様になった。妻の鶴子でさえ「早く絶命して」と願うほどだった。


ついに霊肉共に意識が混濁し、何もわからなくなった。
暗闇の中でずっと呻いていたような気がする。
気づくと、病室には誰もおらず空っぽだった。自分の遺体すらもそこになかった。
意識を巡らすと、清平ワールドセンターの方に大勢人が集まり、何やらガヤガヤしているようだ。
最近建設したばかりの大講堂だ。彼はそこで世界中の信者が動員された自分の葬儀を中空から見た。
「おお、やっとる、やっとる。だが家族が全員揃っておらんじゃないか」

その後、教団の会議や集会の場にも行ってみたが、彼がどれだけ大声で語っても、誰かに掴みかかってみても、誰にも見えず聞こえず、すり抜けてしまうのだった。

もう訓読会で説教をぶちかますこともできないから、鶴子や幹部らはますますやりたい放題だ。
奴らに直接影響力を行使できないとは! ますます荒ぶる鶴子が心配だ。
霊ノ龍明は不安を感じた。

しかしこうなってみると高級ジェットもイマイチだし、お気に入りの船舶を操縦することもできんのか。つまらんぞ。
清平のクソイナカはつまらんのうーー

気づくと、彼は若い頃に住んでいたソウルの繁華街でトグロを巻いていた。
流れる通行人に混じって、向こうの方から霊の人たちがやってくる。
朝鮮シャーマニズムのカミのような格好をした2人と、文一族の先祖だという古風ななりをした老人と若者だった。

4者の霊は口々にこう言うのだった。
「先生、こんな所にいらしたのですか、探しましたよ」
「おぬし、いったい何をやっておるのか!」
「いつまでも地表におっても、仕方ないじゃろう?」
「さあ、そろそろ我々と一緒に霊の世界へ行きましょう」

以上、「荒ぶる鶴子が心配だ。霊ノ龍明/11-9」より


誰も振り向かず相手にしてくれない清平の地に背を向け、ソウルの繁華街でクダを巻いていた霊ノ龍明の所に、霊の存在がやって来て言うことには、
「先生、そろそろ霊の国に参りましょう」

地上生活という長い夢が終わったのだ。

始めこそ、「阿呆めが!」と反発した龍明だったが、遠いご先祖さんとシャーマンのカミたちが案内してくれると言うので、彼らについて行ってみることにした。
そこは地表と隣り合わせの異次元の世界、思いの世界だという。

ほどなく案内された所には、大きな学校か僧院のような雰囲気のゴシック調の建物があった。
大講堂や教室のような広い部屋がいくつもあり、上階には無数の小さい個室が併設されている。
到着したばかりの霊たちは、その四畳半位の僧房のような簡素な部屋で、それぞれ地上での人生の来し方を省みるのだ。

そこら中から、苦悶の声や悔悟の呻きの重苦しい響きが漏れてくる、陰気なうす暗い場所だった。
霊としての自覚がないのでエネルギーが足りず、ベッドから起き上がれない霊や、苦痛で部屋に閉じこもってしまう霊たちもいた。
悔い改めを済ませ、快復した霊たちが、介護や癒しを与える援助活動をするために部屋を行き来していたが、とても間に合うものではない。

一方、欲望を抑えきれず、授業をさぼり、地表に出て行っては、地上人と一緒に(取り憑いて)乱痴気騒ぎにうつつをぬかす霊もいる。そして遂にはより悪化した悲惨な霊の状態となって戻ってきて、ひとしきり呻吟することになるのだ。

それでも、ここは「出るも戻るも本人の自由。強制はしない」とオリエンテーションで語られる。
失敗を繰り返すのも、本人には必要な学びの過程なのだろうとされ、生暖かい目で見守られることになっている。

同じ機能を持つ施設でも、もっと明るく楽しげで、豊かな設備の素晴らしい所がいくらでもあったが、どういうわけか霊ノ龍明はここに案内され、ベッドと小さなテーブルだけの小部屋の1つを与えられた。

「よく省みて、学び、励めよ」と言い残し、霊の老人たちはいなくなった。
「だましおったな、阿呆めが」 龍明は呟いた。


大霊や上級指導霊が頻繁に、霊界オリエンテーションや授業のようなものをやっている。

大教室で、大勢の霊が授業を受けているが、テーマは1人1人の地上での人生だ。

全員が同時に、スクリーン上で、終えてきたばかりの自分の人生の全ての出来事を振り返る。不思議なことに、死ぬところから生まれるところまで、人生の時を逆順で遡って見ることになる。
2回目は、同じ内容を、接した相手や周りの人、関係した人など、自分以外の人々の立場から、もう一度全てが上映され、体験するように導かれる。
霊ノ龍明はそこでつまずいた。 

以上、「信者女性「夢は終わったの」&霊ノ試作2/11-11」より

(つづく)



【解決済み】

私は「安産おしほ」ではありません。

以前から統一ブログ村で「安産おしほ」というネームのコメントを時々見かけますが、ここの管理人(私:暗在オシホ)ではありません。別人です。性別も違います。
分かっている人は分かっているでしょうが、そうでない人の方が多いので、紛らわしいネームはやめていただきたいです。
そう意図しなくても、事実上「なりすまし」になっている状況があります。

今後、使わないようよろしくお願いしますが、できるのか?
名前が違うわけだし、誰も同じだと思わなければ気にしませんが、誰でも人は人に影響を与え、また与えられるものです。

 






みになります
クリックをよろしくです
 ありがとう p(*^-^*)q

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合へ
にほんブログ村
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合 批判・告発へ
にほんブログ村
にほんブログ村 哲学・思想ブログ サンクチュアリ教会へ
にほんブログ村






関連記事
スポンサーサイト



コメント

大変 失礼しました。
ハンドルネーム、変えましたga,,,

嫌な想いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。

muragonブログの方に書き込みをしようとすると、自然と こちらもmuragonでの登録の名前が表記されていたみたいでした。

あまりにも何度もブログ村から排斥されていた時期で、新たなブログへの銘々にも窮していた時期でしたが、深い考えも無く 思慮が足りず、申し訳ありませんでした。

反省しております。。。

しゅん・・・
Re:大変 失礼しました。
甘えん坊くんさんへ
素早い反応、ありがとうございます。
ご理解いただければ幸いです。
777小説ブログの残滓でしたか。
あまりお気になさらずに。

「甘えん坊くん」は、文氏もそうかもしれませんが、
「しゅん・・・」などと書く貴兄にもぴったりの名前だと思います。


管理者のみに表示