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霊界劣等生?やり直したいと言う困ったちゃん/20-2


「霊ノ龍明小説[序章]/20-1」からの続き



 霊界劣等生? この後に及んで
  やり直したいと言う困ったちゃん





   霊ノ龍明小説 20-2


全員が同時に、スクリーン上で、終えてきたばかりの自分の人生の全ての出来事を振り返る。不思議なことに、死ぬところから生まれるところまで、人生の時を逆順で遡って見ることになる。
2回目は、同じ内容を、接した相手や周りの人、関係した人など、自分以外の人々の立場から、もう一度全てが上映され、体験するように導かれる。
霊ノ龍明はそこでつまずいた。(前回より)
 



教師を務める者は、ここより少し上の境涯に属する魂らしく、その霊体は鈍く光を発していた。

このセンターでは、新参の霊が自分の人生を見せられ、出来事をどう解釈していいか分からないような時、この世の学校でもそうだが、先生がヒントを出したり、例を示したりしてくれる。

「あなたの運動が影響力や富を集めて大きくなってゆく陰で、関わって働いた大勢の人が、苦しんだり絶望したりしていますね。」

龍明は答えた。
「そ、それは世の無理解が大きかったからだ。
 世人やマスコミ、家族親族が大反対をしたのだ。」

教師は言う。
「反対されて苦しかったという人は少数です。
被害の多くは人生の時間を奪われ、精神が行止まりの人間になったというものです。
財産を奪われ、衣食住に困り、子供の進学を断念したと言う人も大勢いるようですね。」

「そのように言う者は神の願いに生きないからだ。
 神の願いを自分の願いとしなかったからじゃないか!」

「至高の神の願いである地上での学びと成長の道、その人独自の環境や選択と意志による貴重な経験の道を塞ぐことになりはしませんでしたか?」

「だからー。私は真理の道、神の道を人々に伝えた。私の運動が神の道なのだ。」

「確かに、あなたの運動をきっかけに神を意識した人は多い。が、それを深められた人は少ない。」

「ヘッ、期待ばっかりするからだ、虫の良い期待ばかりして、努力実践しなかったからだろう。
結局、自己の責任分担を果たせなかったのだ、そのことについて、おれは何度も忠告したはずだ。」

「しかし、あなたの運動がそういう期待をさせて人を集めたのではないですか?
そして原罪で脅し、重責を与えても、あらぬ方向に従順屈服した魂は力をなくしていくだけです。
神の道も最初のうちだけ、すぐに道は金と権力という我欲の方向に歪んでしまったと総括する人が多いですね。」

「気の毒だが、自己責任だろう。
それにそんなことはごく一部のことだ。
ことわざにもあるだろう、鶏頭牛尾…じゃなかった、ホレ、牛のツノがなんちゃら…と言うだろう、なんや?」

「なんや?て…、おぬし、ずいぶん偉そうだのう。“角を矯めて牛を殺す”ですか?」
教師は青っぽい発光をベカベカさせながら言った。

「そう、それや。牛の曲がった角を直そうと手を加えているうちに牛を殺してしまったというやつだ。少々の欠点を直そうとして、かえって全体をダメにしたら仕方なかろう。私は統一教会をやり直したいのだ。」

「ちょっと待ちなさい。まず悪影響を被った人たちに謝り、償っていくのが一番良い方法ですよ。悔悛はあなたのためでもあるのです。」


「…わかった、わかった、我が運動の内外に負の状況があったことは十分認めておる。私とて、ずいぶんと悲惨な目にも遭ったのだ。だからこそもう一度やり直したいと言うのだ。」


彼の晩年は、教会組織の幹部信者たちが自分の言葉を聞かず、妻を中心として謀議していたことの欠乏感があった。
霊界のスクリーン上でも見受けられたが、妻は今もやりたいように画策し、子供たちも2派、3派と分裂して、それぞれがやりたいようにやるだけなのだ。

教師霊が勧めるのは、
自分の思い通りに動く弟子や信者を集めることではない。
法皇のようにトップの位置に立つことを目指すのでもなく、
グループや組織があるならそれを解体して、
過ちをおかした科ある一人の霊として、悔悟の道を行くことだった。


龍明は畳み掛けた。
「今生では、清平に宮殿を建て、世界皇帝や王の王の戴冠式を何度もやった身だ。
それを、ここへ来たから、はいそうですか、とはいかんよ、きみ〜。
私にも自由意志というものがある。
霊の、魂の、生命の、うずきというものがある。
ここは思いの世界だ、そうだろう、先生」


教師は思う。
(私には、この霊の主宰した運動は、地上的なものと霊的なものがごちゃ混ぜにで、濁っただんご状態に見える。当然多くの脱線状態がある。この塵垢を落とすのは容易ではなく、時間[段取り]が必要なのかもしれない。)

そして言った。
「もちろん、強制はしません。する必要がありません。
自分が犯した罪があれば、自らが受ける事になります。
騙した者は騙され、辱めた者は辱められる。
盗んだ者は盗まれ、殺した者は殺される。
そうしてようやく、自分が行った罪の本質を理解する、
ここではそのような道もあります。
この法則を心に留めておいてください。
では今日の授業はここまでにします。」

言うが早いか、教師も龍明もパッと消え、大教室はシンと静まり返った。///





やり直したいと言う困ったちゃん
それは 私のことかもしれないし
もしかしたら あなたのことかもしれません………







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コメント

50代、60代の人は皆そう思っていると思います。
かつての先輩方は有名大学を中退してまでこのみ旨の道に参加していましたよね。

メシア家庭の大分裂、韓鶴子女史の自己顕示欲による独走ぶり、仁進さんとベンさんの子持ちW不倫の現実をみて、メシア家庭とか実体的血統転換は全く無意味な論理で、こんなのは生物学的に見てただの競走馬育成理論を妄想的に霊的に置き換えただけだと言う事なのですよね。

要は祝福結婚しただけで神様の血統圏なる原罪無き全き子女が生まれるなんてのは妄想に過ぎなかった。
そして現状の家庭連合の組織を見てもトップダウンの官僚主義、公職者は給料貰っているから教義が変わっても御用学者の様に振る舞うだけ。
人間関係に於いてもアベルと呼ばれる人材は自分の好みの人間のみを登用して嫌いな人材は排除する。

天国創建や公的意識よりも結局は自分中心の世界。
これじゃ発展もしないですよ。

祝福結婚の血統転換理論が破綻したからね。
これからは2世と呼ばれる人たちだけで頑張るんだと思うけど、年々縮小されていくのは時間の問題だろうな。

発展はしないですよ。
祝福結婚の血統転換理論は破綻したのはもう事実なのですからね。
韓鶴子女史が頑張れば頑張る程に家庭連合は破綻の道に進むと思いますね。

Re:50代、60代の人は皆そう思っていると思います。
想念食口さん、鋭い教会分析コメントをありがとうございます。

現実の状況はその通りでしょうね。

なるべくしてそうなったと思うので、教祖にしろ、(元)信者にしろ、やり直したいと言っても、自らの根本を変え続けないと、同じことになりがち。

霊界だと同じことをやろうとしても、ごまかしが効かず通用しないだろうと。

今世では、過ちを繰り返しながら、少しづつ欠点を乗り越えていければ、いいとするか、しないか…
意味不明文章でごめんなさい。

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