文顕進の初暴力と
2世達の青春
@ニューヨーカーホテル
龍明小説10-13
古参2世たちの貴重な記録です。
彼らの素性は大体わかっています。
長文過ぎるので(失礼)、だいぶ刈り込んでスッキリさせました。
オール統一にとって考えさせる貴重な資料+考察だと思います。
明日中には 2、3の 感想・解説を入れようと思います。
感想解説を3か所に入れました。
判別しやすいように、↓のような囲みで囲んであります。
記事を書いた人は、古参信者の両親をもつ祝福2世で、イーストガーデン(文家の邸宅)のすぐそばの地域で育ち、幼いころから真の子女(文鮮明と韓鶴子の子供たち)と接し、共に過ごした祝福2世グループの1人。
MLPというハンドルネームで、体験に基づいた記事を幾つも投稿している。その中の1つによれば、子供の頃、放課後毎日のように孝進に集合をかけられ、孝進をガキ大将とした悪ガキグループの一員として群れをなし近所をうろついた時期があったという。現在は公認会計士になっているらしい。
この記事の後半に出てくる他2名の書き手も含めて、年齢などから〜777双家庭前後の2世だと思われる。
(翻訳・編集:暗在)
プレストン・ムーン・バイオレンス@ニューヨーカー・ホテル
https://howwelldoyouknowyourmoon.tumblr.com/post/99406140013/the-incident-at-the-new-yorker-hotel
by MLP
数週間前、ぼくはカウンターバーで2世(統一教会の合同結婚家庭の子供)の幼なじみ2人とビールを飲んでいた。そのとき、過去のある事件が話題になった。その数週間前にも、別の友人との会話の中で同じ事が話題になった。どちらの場合もぼくが言い出したのではなく、気づくとそれが話題に上がっていたのだ。
その事件がぼくたちの記憶の中にずっと残っているのは不思議だ。ぼくたちが子供の頃に目撃したあらゆる暴力の中で、特に注目すべきものではなかったはずなのに。誰も血を流していないし、歯も折れていない。文家の攻撃としては、かなり控えめなものだった。しかし、何かの理由でその事件はまだ私たちの記憶に残っているのです。
… 何かで2世の集会があり、ニューヨーカーホテルの講堂は半分近く埋まっていたと思う。ぼくたちは直接床の絨毯の上に痛む脚を折り曲げて座っていた。ヒョンジン・ムーン(文顕進)がぼくたちに向かって話していた...。
.....顕進は、人生で行くべき道について、厳しい道のり、困難な道を歩むべきだと吠えるように言った。
「たとえば、世界で最も難しい学校であるハーバード大学に行くように!」
そして、その後もなにかにつけて「そうじゃないですか、ハーバードは入るのが一番難しい学校だというのは本当でしょう?」と、関係のない論点を裏付けるために聴衆に明白な事柄(「空は青いですよね」)に同意してもらうやり方で、そのフレーズを何度も使った。
顕進が何回目かにそれを言った時、それまで下を向いていた1人の少年が、その発言を訂正しようとするかのように、視線をチラッと上げた。その一瞬の(敬意を込めた誠実な)上目遣いが、顕進のギラギラした小さな目とバッチリ合ってしまった。
顕進は少年を見据えて、同じ質問を繰り返した。
「ハーバードは一番難しい学校だ、そうだろう?
きみは最高の学校がどこか分かっているのか?」
少年は仕方なく答えた。
「実は… カリフォルニア工科大学が一番難しいです」
その頃、騙されやすい教会員用に描かれた文家の息子たちの肖像は、愛情深く、思いやりがあり、賢く、素晴らしい青年で、父母の功績と血統によって本質的な霊的才能を授かっているというものだった。ぼくたちの両親は、何の疑いもなく彼らを崇拝していた。
しかし、現実は全く違っていた。19歳のガキは、教える価値のあることなど何も知らないもので、文一族も例外ではなかった。彼らには特別な知恵もなければ、霊的な力もない。それどころか、もっとひどい状態だった。
彼らは、自分たちが世界を支配する新しい王族のおとぎ話の主人公であると信じて育てられてきた。彼らは特権を与えられ、腐ったように甘やかされて育ってきた産物で、他の人間に共感することがほとんど病的にできなかったのです。
中世のおとぎ話の背景にある歴史的現実、つまり権力のために殺し合い、自分の臣下を冷酷に食い物にする暴力的な封建領主や王子が、彼らの行動のモデルだったのです。そしてぼくらのような、信者の2世たちは、彼らの物語の中の使い捨てのエキストラだったのです。
表向きでは、顕進は父親の帝国の明らかな後継者だった。
彼は背が高く、容姿端麗で、エルビスのような歌声を持っていた。韓国代表としてオリンピックに出場し、文氏一族に大きな威信をもたらした(ただし他の生き物の背に乗ってのことだったが)。
彼が公の場で話すときは、孝進の支離滅裂で怒りに満ちた暴言とは違って、新鮮な空気が流れていた。
フォーダム大学で1、2年過ごした後、名門コロンビア大学に編入し、ハーバード大学でMBAを取得するなど、成績も良かった。メンバーはそれを鵜呑みにして喜んだ。
...その日発言した子は、マニアックで細部にこだわるタイプだった。プリンストン版の『全国大学総覧』を購読していた。そして、その場にいる人の中で圧倒的に頭が良かった。ぼくらはよく彼と、1対5、6人で知能ゲームをしたものだが、いつも1人チームの彼が勝つ。
彼が顕進を訂正したとき、それは意地悪や無礼ではなかった。また、傲慢になっていたわけでも、自己満足に浸っていたわけでもない。ただ事実を述べただけなのです。
顕進は話すのをやめ、居心地の悪い沈黙が続いた...。
当時の顕進は、2世会や教会での活動を活発化させており、後に究極の目的となる父の座をどうやって手に入れようかと考えていたようだった。しかし、人を動かすにはどうすればいいのか、「優しさ」と「怖さ」、あるいはその両方をどう組み合わせればいいのか、まだはっきりしていなかったに違いない。父が説いた(しかし実践されてはいなかった)「愛」は、テーブルの上にはなかった。
つまりぼくらはその日までほとんど、様々な度合いの相対的な優しさ(彼の他の兄弟たちと比べてだが)の実験を見ていたのだった。彼は、人に暴言を吐いたり、身体的な暴力を振るったりすることには消極的で、一般的に模範となることを好むように見えた。彼は、孝進のように狂ったいじめっ子でも、国進のように偏執的な社会病質者でもなかった。
彼は少年に突進して行き、頭を強く叩いた。そして、横柄な態度をとったと叫び、その子を「バカ」、「ホモ」、「無価値」、「愚か」などと、時々頭や顔をはたきながら罵倒した。ぼくらの友人はうつむいて、言い返さなかった。その暴行は20分ほど続き、その間に友人は、性的堕落から大逆罪、陰謀罪までのありとあらゆる罪で非難されました。今でも、この事件を黙って見過ごし、何もしなかったことを深く後悔しています。
文一族として顕進は、何をするにもその場で一番でなければならなかった。彼は新しい王族の一員であり、ニーチェの云う超人であるはずだった。しかし、彼はそうではなく、実際、それほど賢くはなかった。彼の大学でのレポートや論文のほとんどは、彼ではなく、教育を受けた大人の教会員が書いたものでした。彼が高校を卒業できたのは、ひとえに祝福2世の友人が彼のためにすべての宿題をしてくれたからです。
【解説】「すべての宿題」とは大げさではないかと思ったがそう書いてあるのだ。(The only reason he graduated from high school at all was because a BC friend did all his homework for him. )
顕進が88年(19歳の時)にオリンピックに出場したことを考えると、高校時代は乗馬に明け暮れた時期だったろう。宿題は一切自分ではやらなかった・・・ この証言も決して大袈裟ではないかもしれない。
この出来事は、いくつかの驚くべき性格的特徴をあらわにしました。
誰かに訂正されただけであんなにも反応してしまうなんて、彼は小心で自信がないのだ。彼は他人を支配したいという欲望が強く、他人の意図を正しく判断する自分の能力を過信していたが、このケースではそれが大間違いだった。さらに悪いことに、彼は不公平だった。罰が罪に見合っていない。そしてもっと最悪なのは、彼が偽善者だったことだ。人生の厳しい道のりを語る割には、彼が執着していたのは成功のイメージ(ハーバード)であって、その中身ではなかったのです。
この事件が印象に残っているのは、顕進のこんな姿を初めて見たからだと思います。次は何をするんだろう?と考えされられました。彼はぼくたちが思っていたような人物ではありませんでした。彼は文家の他の人たちと同じように権力に執着し、自分の思い通りにするためには過激な手段を用いることも厭わないようです。
この事件の後、他の会員への殴打事件の噂が流れました。
そして、彼が父親から任されていたUCI財団に教会の事業を統合する運動が始まりました。事件から数年後、彼はぼくの父が勤めていた会社に現れ、会社の資産をUCIに引き渡すよう要求しました。その会社の経営者たちは、ありがたいことに先見の明があったので、それを拒否した。しかし、他の人々はそうはいかなかった。彼らの多くは社会の標準以下の賃金で何年も働いた後、どちらを支持すべきか迷った挙句、最近になって職を失ってしまったのです。
教会の事業利益の多くをコントロールし、教会員の支持を得た後継者に見えた彼が、突然、父親から退任を求められた。
なぜだろう?
父は何を見たのだろう。父は 何かを恐れたに違いない。それは単なる信仰心のテストだったのか、それともそれ以上の何かがあったのか。父は息子の中に自分に似すぎている部分を見てしまったのだろうか。あるいは、顕進と結婚した娘の父親郭錠煥の裏工作と思われる行為に腹を立てたのかもしれない。また、顕進の人気と長男格としての地位を恐れ、恨んでいた妻や他の子供たちの囁きによって、父が顕進に反感を抱いたのかもしれない。
その宮廷の陰謀の真相、ホンネは、いつかその場にいた人が語ってくれるだろう。そして、教会のヒエラルキーはすぐにそれを否定し、白々しく、涙ぐましく、シロップのように甘く、下らない建前で会員を「再教育」しようとするだろう。
ぼくは自分の記憶と解釈がが正しいかどうかを確認するために、あの日その場にいた他の何人かにメールして尋ねてみた。
【目撃者1人目の返信メール】
(略)(訳注:一部の内容を本文に組み込み済み)
「ところで、彼がハーバード大学に合格したのは、その年に文牧師が大学に多額の寄付をしたからだということを忘れていませんか?」
【当事者である叩かれた少年(今はすっかり大人になっている)の返信メール】
「私の記憶の中で事実と異なる点が2、3あります。これらのことはかなり確かです。
(訳注:ここに示された異なる点は本文に組み込んであります。こいつの記憶の方が正しかろうということで、すでに本文を編集・修正してあるので、ここでは省略します。彼の訂正により、暴力場面の派手さはなくなりました)
あの事件の2週間後、顕進の奥さんが仲介者(郭家の一人で、私はよく知らず、明らかにただ使いに出されただけの人)を介して私にスーツを送ってきました。 ある意味、無念さの表現ではありますが、謝罪や反省の言葉ではありません。 恩着せがましい行為なのです。
顕進と国進との時間を振り返ってみて、いつも心に残る瞬間があります。
彼らはとても孤独に見えましたが、その孤独は自ら招いたものでした。 彼らが誰かに対して温かく、丁寧に、信頼して行動しているのを見たことがありません。 兄弟でも、両親でも、仲間でも。 彼らの距離は非常に遠く保たれていました。
ある晩、バリータウンのライフル射撃場で、5、6人で顕進と会ったときのことを覚えています。 ゆるいやり取りがあり、誰かが冗談(不適当さや下品さは少しもないジョーク)を言って、みんながそれを共有してクスクス笑った。 友人たちが時を共有しているように感じる一瞬でした。すると突然、顕進の顔が暗くなり、「きみたち、私が誰であるか、誰の代身であるのか、決して忘れるなよ」と言いました。 その場は静まり返り、みな気をつけの姿勢をとって両手を後ろに組み、じっと床を見つめた。
【感想】顕進らのこの孤立感は痛い。痛くてやばい。
両親によるネグレクトとメシア王族の特権意識教育の育成歴が関係するでしょう。ここの部分が核心だと思う。
しかし、一世信者でも、世間一般に対してこういう孤立感は思い当たるのではなかろうか。
人との距離が遠くなる特有の孤立感は、上から下まで、オール統一の特徴なのかもしれません。
これは、私には理解できないことであり、机上の心理学で対処する気にもならないことです。
多くの人があの講堂での出来事を覚えているというのは興味深いことです。 あまり考えたことはありませんが、あれは裏切りの象徴でした。平手打ちは痛くありませんでしたが、人間として認められず、扱われなかったことが痛かったのです。」
(2011年5月に掲載された記事)
編集・翻訳ここまで
参考
MLPの手記を取り上げた他の記事
「年金て嘘つくな/古参二世の手記/9-4」
http://anzais.blog.fc2.com/blog-entry-238.html
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コメントありがとうございます。
わたし、16歳… ではなく、
78年マッチングの1610双ということですね。
その内部で言われてたという内容自体は、やはり私が国外にいたせいか年代が違うのかの理由で知りませんが、(ヒョージン様なのか、ヒョンジン様なのか?)
そのようなことが取り沙汰されるその雰囲気はよ〜くわかります。
なつかしさを感じるなあ…
自分が若い頃のことですから、遠い自らの若い頃に郷愁を感じるという意味合いでです。
その内容に近づいたら、ゲ〜ッですが。
コキツーさんは、まだ近いのですかね?
「ナントナク現役」とか? 不明です。
いろいろ読むのが好きな方なんだと思います。
20年位前から疑問が多くなり、10年ほど前に一家で離れたということですね。
「わたし、還暦。」の意味は分かりませんが(17才で16マッチングを受けた勘定になる)、歳のことはテキトー曖昧でいいですね。
イチロク組の方は、先の先輩達のように融通の効かない変わり者でもなく、六千以下のように信じ込むだけの愚か者でもなく(当方含む)、
総合的に人間として優秀(=マトモ)で一番良い人たち(が多い)というイメージがありました。
それで正直者は馬鹿を見るじゃないけど、「悲劇のイチロク」ということで、結局6000双に組み入れられてしまいましたが。
強制収容所に入れられたユダヤ人のイメージかなあ(オーバー)
とりわけ苦労が多かった世代だと思います。
いろいろ、あるよ、いろいろね。植木ヒトシだよね。
「そんな、こたぁ、どうでも、いいじゃないかぁ」
だよね。
だけど、アメリカの信者が、なんで、離れたか、よくわかりました。
いまは、みんな、
70代、80代になるんでしょ?
人生、100歳だから、残りの人生、楽しく、ね。
当然言うに言われぬことがたくさんあったが、植木等、ということですね。
アメリカは、“真の家庭”の人たちが長らく住んでいたので、実態/現実がはっきり見えたでしょう。
日本ははっきりせず、スイスイ スーダララッタで、そのうちなんとかな〜るだろう、はいそれまでよ〜 でしょうか。
今70代、80代になるのは、主に777や18でしょうね。コキツーさんが散々こまされた人たちですね。
年金がなく(または少なく)困窮している人たちも多いと聞きますが…
おっしゃるように、残りの人生を楽しく生きたいものです。
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