『恐ろしくも修了:フレーザー報告書の段』からの続き
鬼気迫る
英国教会長夫妻の最晩年
龍明小説9-6
その2週間後の1978年5月13日、文は偽名を使ってコンコルドでロンドンに飛んだ。(前回より)
イギリス人の教会長夫妻は教祖の御出でに感激し、一行を丁重に迎えた。
教会長夫人のドリス・オルムは、60年にサンフランシスコの金永雲女史の開拓教会で伝道され、ヨーロッパ開拓に大いに貢献した人だ。教会長のデニス・オルムは68年に入会、9歳年下で、彼らは文鮮明からマッチングを受けた西欧で初の祝福家庭だった。
後に脱会した彼らの娘(祝福二世)のドナによれば、
「母は、非常に霊的な魅力があり、モデルでしかもオペラの女優」
「父は平和運動をするような真面目な人」
「両親とも、統一教会に入る前はちゃんとしたクリスチャンで、」
「初期のイギリス統一教会は本当に他者を愛そうとする真面目な教会」
だった。
文教祖は到着して1週間後に、男女の信者たちをマッチングし、ロンドンで118組の合同結婚式を行った。
オルム夫妻が関わり、直接・間接に伝道した多くの信者たちが祝福を受けた。
この頃が彼らにとって一番いい時期だったのかもしれない。
少しづつ、文鮮明の号令一下、大金集めや人数集めを最重要とするような波動が、韓国人幹部の人事と共に押し寄せてくる。彼らのような大真面目なメンバーは、だんだん中心的な位置を外されていった。
80年代後半、イギリスのトップのリーダーは首をすげかえられ、オルム夫妻は今度はアメリカに行って働けと言われた。そこで新聞社、勝共、アフリカ巡回など、責任が重いハードな仕事を与えられた。
文教祖は、西洋で初めて生まれた祝福二世である彼らの娘のドナが11才の時、1人で韓国の学校へ行かせるようにした。
彼は、1人韓国で体調を崩しホームシックにかかったドナに、
「きみはお父さんとの愛情の絆が強すぎる。これはだめだ。やめなきゃならない。というのは私がきみの本当のお父さんだから。」
と言った。
後から分かったことだが、文鮮明はドナの両親にも同じようなことを告げていた。
「あなたたちがあまりにも娘を大事にすると、その子に何か恐ろしいことが起こる」
両親は震え上がって、仕方なく、娘を韓国へ手放したのだろう。
***
それから30年以上が経ち、世紀が変わった2014年のこと。
統一教会の元信者や二世たちが情報を共有するウェブサイトに、緊急カンパを募集する記事が相次いで2件載った。
「ドナ・オルム・コリンズの両親が助けを求めています」
「両親を路上で死なせないために」
というショッキングなタイトルが付いていた。
寄付ページ(当時)をクリックすると、もう少し詳しい事情が書かれてあった。
(次回後半へ続く)
参考資料
https://ameblo.jp/chanu1/entry-11060555702.html
「統一教会草創期メンバー二世・脱会者ドナ・コリンズさんの告白(1)」
私の両親はヨーロッパで最初の統一協会(統一教会)の幹部ということになるのですが、母が1960年に入会して、それから68年に父が統一協会(統一教会)員になりました。
私の母は、非常に霊的な魅力というか、モデルでしかもオペラの女優でもありました。そういう魅力のある人で、初期のヨーロッパの国々の統一教会のメンバーの多くは私の母が惹きつけたんです。
両親とも、統一教会に入る前ちゃんとしたクリスチャンであって、そして父は平和運動をするような真面目な人、母は非常にスピリチュアルなものを求める熱心なクリスチャンでした。私の両親は欧米では統一教会創立メンバーとしてかなりよく知られている人でした。そして、60年代の後半から70年代にかけて文鮮明のすぐそばに親しくいる関係でした。
その結果、私も文鮮明の近くにいる機会が多かったし、韓国のトップクラスのリーダー達もたくさん知っていました。
初期のイギリス統一教会は本当に他者を愛するというか真面目な教会だったのです。外へ出ていって困っている人、お年寄りとかそういう人達を助ける、そういうものが統一教会だと思っていたのです。
***
そして、私の父が今度はロンドンの教会に専従ではなくて、色んなことをさせられるようになりました。同時に11才の私は、1人で韓国へ行けと言われたのです。
***
ある時非常に大事なことを文鮮明は私に言いました。「貴方とお父さんの愛情の絆が強すぎる。これはだめだ。やめなきゃならない。というのは私があなたの本当のお父さんだから。」こう彼が言いました。
後で分かったことですが、文鮮明は私の両親にも同じようなことを告げている。両親があまりにも私を大事にすると、何か恐ろしいことが起こると。
これが彼が統一教会のメンバーをコントロールする仕方でした。全てのトップクラスの家族から、一般の統一教会信者の家族まで、彼はこういう仕方で操作をした。
両親と同じような世代の子供を持った統一教会員のメンバー達が、同じような経験をしていました。とてもかわいい赤ちゃんを置いて、外へばっかり行ってられないというようなことを言うと、それはもうとんでもない不信仰で、1番恥ずべきことだと文鮮明は言うのです。
(以下略)
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英国教会長夫妻の最晩年
龍明小説9-6
その2週間後の1978年5月13日、文は偽名を使ってコンコルドでロンドンに飛んだ。(前回より)
イギリス人の教会長夫妻は教祖の御出でに感激し、一行を丁重に迎えた。
教会長夫人のドリス・オルムは、60年にサンフランシスコの金永雲女史の開拓教会で伝道され、ヨーロッパ開拓に大いに貢献した人だ。教会長のデニス・オルムは68年に入会、9歳年下で、彼らは文鮮明からマッチングを受けた西欧で初の祝福家庭だった。
後に脱会した彼らの娘(祝福二世)のドナによれば、
「母は、非常に霊的な魅力があり、モデルでしかもオペラの女優」
「父は平和運動をするような真面目な人」
「両親とも、統一教会に入る前はちゃんとしたクリスチャンで、」
「初期のイギリス統一教会は本当に他者を愛そうとする真面目な教会」
だった。
文教祖は到着して1週間後に、男女の信者たちをマッチングし、ロンドンで118組の合同結婚式を行った。
オルム夫妻が関わり、直接・間接に伝道した多くの信者たちが祝福を受けた。
この頃が彼らにとって一番いい時期だったのかもしれない。
少しづつ、文鮮明の号令一下、大金集めや人数集めを最重要とするような波動が、韓国人幹部の人事と共に押し寄せてくる。彼らのような大真面目なメンバーは、だんだん中心的な位置を外されていった。
80年代後半、イギリスのトップのリーダーは首をすげかえられ、オルム夫妻は今度はアメリカに行って働けと言われた。そこで新聞社、勝共、アフリカ巡回など、責任が重いハードな仕事を与えられた。
文教祖は、西洋で初めて生まれた祝福二世である彼らの娘のドナが11才の時、1人で韓国の学校へ行かせるようにした。
彼は、1人韓国で体調を崩しホームシックにかかったドナに、
「きみはお父さんとの愛情の絆が強すぎる。これはだめだ。やめなきゃならない。というのは私がきみの本当のお父さんだから。」
と言った。
後から分かったことだが、文鮮明はドナの両親にも同じようなことを告げていた。
「あなたたちがあまりにも娘を大事にすると、その子に何か恐ろしいことが起こる」
両親は震え上がって、仕方なく、娘を韓国へ手放したのだろう。
***
それから30年以上が経ち、世紀が変わった2014年のこと。
統一教会の元信者や二世たちが情報を共有するウェブサイトに、緊急カンパを募集する記事が相次いで2件載った。
「ドナ・オルム・コリンズの両親が助けを求めています」
「両親を路上で死なせないために」
というショッキングなタイトルが付いていた。
https://howwelldoyouknowyourmoon.tumblr.com/post/86509477873/donna-orme-collinss-parents-need-help
「ドナ・オルム・コリンズの両親が助けを求めています」
皆さんは、親愛なる友人であり、西欧の統一教会に生まれた最初の子女であるドナ・オルム・コリンズDonna Orme Collinsをご存知でしょう。彼女は80年代から、教会の不正についての認識を広め、私たち若い(元)2世に貴重な洞察を与えてくれました。
残念なことに、私たちの多くは、老後の蓄えとなるべきものを教会に捧げてしまった両親の面倒を見なければなりません。ドナの場合、彼女はそのことを恐ろしい形で実感しています。
彼女の両親は、神が自分たちを救ってくれると信じ、老齢による精神疾患の治療を拒否しており、その結果、ドイツでホームレスになっています。
警察は彼らが住んでいたレンタカーを取り上げ、ドナは長年にわたって彼らを助けようと経済的に疲弊しながらも、なんとか3人の子供の母親として妻として卓越した役割を果たしています。
せめて路上で死なずに、きちんとした埋葬をしてあげたいので、下のリンクから寄付をお願いします。
また、再投稿もお願いします。よろしくお願いします。
http://www.gofundme.com/DonnasParents
https://howwelldoyouknowyourmoon.tumblr.com/post/90178764523/save-parents-from-dying-on-the-street
「両親を路上で死なせないために」
Teddy Hoseがオルム家の状況を報告しています。
「ドナは、ここに寄付をしてくださった皆様からの、両親と自分への愛情、優しさ、寛大さに、非常に謙虚になっています。
彼女は、両親を助けるために必要なことを少しずつ達成しており、両親の窮状、彼らが置かれている苦しみ、そして彼らを愛する人々の苦しみに、長期的には終止符が打てると考えています。
彼女は、数日後、数週間後、数ヶ月後に、この(寄付)ページで、彼女の両親の状況の適切なアップデートと結果を報告し、皆さんの心配や懸念を和らげる予定です。
それまでの間、シェア、投稿、寄付、祈り、そして彼女の両親とその家族のことを心に留めておいてください。皆様のおかげで、オルム家の緊急のニーズにドナが対応しています。」
一時は統一教会の有力な指導者であったドナの両親への支援は、Go Fund Meページにアクセスしてお願いします。
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(次回後半へ続く)
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https://ameblo.jp/chanu1/entry-11060555702.html
「統一教会草創期メンバー二世・脱会者ドナ・コリンズさんの告白(1)」
私の両親はヨーロッパで最初の統一協会(統一教会)の幹部ということになるのですが、母が1960年に入会して、それから68年に父が統一協会(統一教会)員になりました。
私の母は、非常に霊的な魅力というか、モデルでしかもオペラの女優でもありました。そういう魅力のある人で、初期のヨーロッパの国々の統一教会のメンバーの多くは私の母が惹きつけたんです。
両親とも、統一教会に入る前ちゃんとしたクリスチャンであって、そして父は平和運動をするような真面目な人、母は非常にスピリチュアルなものを求める熱心なクリスチャンでした。私の両親は欧米では統一教会創立メンバーとしてかなりよく知られている人でした。そして、60年代の後半から70年代にかけて文鮮明のすぐそばに親しくいる関係でした。
その結果、私も文鮮明の近くにいる機会が多かったし、韓国のトップクラスのリーダー達もたくさん知っていました。
初期のイギリス統一教会は本当に他者を愛するというか真面目な教会だったのです。外へ出ていって困っている人、お年寄りとかそういう人達を助ける、そういうものが統一教会だと思っていたのです。
***
そして、私の父が今度はロンドンの教会に専従ではなくて、色んなことをさせられるようになりました。同時に11才の私は、1人で韓国へ行けと言われたのです。
***
ある時非常に大事なことを文鮮明は私に言いました。「貴方とお父さんの愛情の絆が強すぎる。これはだめだ。やめなきゃならない。というのは私があなたの本当のお父さんだから。」こう彼が言いました。
後で分かったことですが、文鮮明は私の両親にも同じようなことを告げている。両親があまりにも私を大事にすると、何か恐ろしいことが起こると。
これが彼が統一教会のメンバーをコントロールする仕方でした。全てのトップクラスの家族から、一般の統一教会信者の家族まで、彼はこういう仕方で操作をした。
両親と同じような世代の子供を持った統一教会員のメンバー達が、同じような経験をしていました。とてもかわいい赤ちゃんを置いて、外へばっかり行ってられないというようなことを言うと、それはもうとんでもない不信仰で、1番恥ずべきことだと文鮮明は言うのです。
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