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鶴子の反撃・フェミ神学がやって来た/9-2

『そうだ イエスの相対者を孕ませよう by文教祖』からの続き



鶴子の反撃・
フェミニスト神学がやって来た!




   龍明小説9-2


龍明は貞順が身籠ったのがはっきり分かるまで、40日、いや120日間でも、彼女との性の儀式路程を続けるつもりだった。(前回より)

話はすべて秘密裏に、妻がいない所で進めたはずだが、壁に耳あり障子にメアリー、程なく妻鶴子の耳に入ることになった。

ある夜、険しい目つきをした鶴子が「その話は本当ですか」と詰め寄った。
彼女はすでに6男5女を産んでいたが、夫のこの手の計画には慣れることができない。

再臨主の種によってイエス家庭が子供を授かり、イエスの家庭的四位基台完成の実績を持って、キリスト教界に影響を与えなければならない等、適当な原理の摂理観で説き伏せようとしたがだめだった。
夫が他の女と子供を作ることは、彼女にとって心の拠り所である神の家庭の真の母という自分のアイデンティティが壊れることであり、苦痛以外の何物でもない。
周りの者のこれ見よがしな同情や、それみたことかという底意地の悪い反応も耐え難いものだ。

口論はつぎの日にも続いた。
「あなた、やめてくださいよ。
 ヤコブのように12人の息子が必要ならば、妻の私が産みます
 って、10年前の崔淳華さんの時も言ったでしょう?
 私はすでに11人産みましたよ、これからだってね。
 生まれた子が男か女かは神さまの采配です。
 それで何がご不満なんですか?
 反対ですよ。絶対に許しませんから!」

何を言ってもだめだった。
龍明の口からあからさまな男尊女卑の言葉が出た。
「うるさいッ 男が主体だ、神がそう造った。」
「おまえは子どもだけ産んどればいいんだ。」
「女は黙っとれ。男の仕事に口をはさむな。」

鶴子は唇を震わして
「こ、このままでは済みませんからね」
と言うと、乱暴に部屋から出て行った。


へへん、わからんヤツだな。やれるもんならやってみろってんだ。
だが、鶴子もいつの間にか強くなったもんだな。
龍明は思った。


次の日、鶴子は娘のイェジンを連れて龍明の所にやってきた。
夫妻の最初に生まれた子、長女のイェジンはもう17か18か、
しばらく見ないうちに大きくなったものだなと彼は思った。


イェジンが前に進み出た。鶴子はそれをガードするように後方に陣取った。
「お父さん、アメーバとミミズではどちらが先に造られたのですか?」
「ん、アメーバだろう」
「では、ミミズとウサギではどちらが先に造られたのですか?」
「おまえは図体ばかりでかくなって幼稚なこと聞くなよ。ミミズに決まってるだろう。神は下等な単細胞から上等な哺乳類の順に創造していったのだ。原理をよく学びなさい」

「では、ウサギとアダムでは、ウサギの方が先に造られたのですね」
「ああそうだよ」
「ではアダムとエバではどちらが先に造られたのですか?」
「うむ、それはアダムだ、聖書をよく読みなさい」

「お父さん、そうです、神は下等なものを先に造られました」
「へ?」
「後に造られたエバは、アダムより上等なのです」
「そっそれは‥ 何を言っとるか。アダムのあばら骨からエバが造られたと書いてある。
 エバはアダムの助け手として補助者として造られたと、聖書に書いてあるのだぞ!」

するとイェジンは、待ってましたとばかりにズタ袋からノートを取り出し、それを見ながらこう言った。

「お父さん、その、創世記2章20節の“助け手”と訳されている言葉は、ヘブライ語の『ēzer』です。『ēzer』は旧約聖書で17回以上使用されていますが、神が民にもたらす助けの種類を説明するために使われています。たとえば神に向かって『あなたは私の助け(ēzer)です』というように。それは従属や隷属を示すために使用される言葉ではありません。
この世で言えば、弁護士に助けてもらう、消防士に助けてもらうというように、能力の高い人または専門家でないと助けることはできません。助け手とはそういう意味の言葉です。もしそれが単なる補助者を連想させるのなら、誤訳であると言えるでしょう」

「イェジン、お、おまえ、そんなことをどこから仕入れて来たんだ?」
「大学の基礎講座よ、『聖書と女性学』という」
と言って、彼女はすぐまたノートを読み始めた。

「アダムのあばら骨でエバを造ったと表記されるのは、神はアダムと同じ要素でエバを造ったということです。アダムとエバは同じ本質でできているのです。エバは決してアダムより劣った存在ではなく、対象格位の第二の性でもありません。
お父さんがお母さんや信者に語った男尊女卑の言葉はもう完全に古いし、間違っているのよ!」

マサチューセッツの名門女子大というが、なに、スミス・カレッジ? 知らねえな、どうせ金持ちのお嬢様学校だろ、金ならあるぞと、イェジンの望み通り「スミス女子大」に進学させたのだが、相手がわるかった。実はかのウーマンリブ運動の騎手 ベティ・フリーダンを輩出した、正真正銘優秀な、全米きってのフェミニズム運動の学生拠点となった大学だった。







参考資料

https://howwelldoyouknowyourmoon.tumblr.com/post/638417643042406400/sun-myung-moons-plans-to-impregnate-mrs-jesus

Sun Myung Moon’s plans to impregnate Mrs. Jesus back in 1978
「イエス夫人を孕ませる文鮮明の計画 in 1978」








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コメント

第二の性
フェミニズムの巨匠、ボーヴォワールは、「第二の性」を、人は女に生まれるのではなく、女になるのだ。と言う意味で使ってます。これは、原理講論の対象格位の第二の性と、真逆になります。


No title
暗在さん、おはようございます。
フェミニスト神学がやって来た!
興味深い、楽しめる記事をありがとうございます。

この記事が事実に近いとするなら、聖会には、進化論者(無神論)たちの思想が侵入してきている可能性が大ですね。

昨今の韓鶴子女史の、時代錯誤の日本犯罪国家発言や日本自虐史観・反日教育推進発言などから、推察されます。


暗在さんの、フェミニスト神学がやってきた!は、独生女神学を理解する上での参考書になるかもしれません。期待しております。


文先生は、
進化論は既に時代遅れの思想である、と明言されています。

進化は、どこから始まったのですか。これが問題です。今日の若い知性人たちは、この問題に引っ掛かり、このわなから抜け出すことができずに、すべて地獄に行っているのです。進化はどこから始まったのかといえば、アメーバから始まったというのです。進化なのか、神様が創造した調和なのか、この二大論理が文総裁によってきれいに整理されます。進化論は、神様を否定する共産党の無神論が作り出したものです。進化論は、科学世界に途方もない被害をもたらした怪物です。それは処断しなければなりません。進化がアメーバから始まったとするなら、それより何十万倍、何百万倍も小さなそのような世界を顕微鏡で見ることができますが、そこにいる菌の雄、雌は、アメーバがいる前にいたのでしょうか、あとにいたのでしょうか。


 一つ知らなければならないことは何ですか。進化論よりも愛というものを中心として雄、雌が先にあったのでしょう? この進化論が問題です。進化して雄、雌が生じましたか、進化する前に雄、雌が生じましたか。愛という内容を中心として実体が生まれたのです。愛ゆえに生まれました。男性と女性、雄と雌が一つになるのは愛のためです。進化というものはあり得ないというのです。進化する前に愛のコンセプトがあって実体が生まれたので、進化という言葉は、男性と女性、雄と雌にはふさわしくないというのです。愛ゆえに生まれました。


無神論か有神論か?
宇宙は、偶然に進化してできた産物なのか。それとも神による創造の結果なのか?

暗在さんは、どちらでしょうか?
私は後者です。

これからも、新しい記事、楽しみにいたしております。





No title
piscさん、
ten1kokukateiさん、
ありがとうございます^_^

Re:第二の性
piscさん、
記事ではボーヴォワールについてなど何も書いてないのですが。

コメントにあったので、ついでに触れると、高校時代サルトルの小説を読んでいたので、その相対者であるボーヴォワールも読んでみようと思い、『第二の性』新潮文庫を買い読もうとしましたが途中早い段階で放棄。読み終えてません。
ボーヴォワールの著書の中はともかくとして、今となっては「第二の性」と言う言い方は「男より劣った性“第二の性”」というニュアンスが一般にはまかり通っているのではないですか。
ボーヴォワールだって、著書の中ではそういう使い方をしなくても、そのことを浮き彫りにして、二重の意味を見越して題名にしたのでは?と穿ってしまうくらいです。

ちなみに以下は、皮肉なことにボーヴォワール著『第二の性』のネットで見られるの公式説明文です:
「女とは何か。女と男とはどう違うのか。なぜ歴史の初めから男女という性別に序列がつけられ、女は男より劣った性“第二の性”とされているのか。・・・」
amazonや紀伊國屋onlineに文句を言ったらいかがでしょうか。


*何言ってるか分からない方に。
ボーヴォワールは、生まれつきの性別(セックス)を第一の性、その後のしつけや教育、社会、習慣、文化の中で後天的に男・女という性のあるべき型(ジェンダー)にはまってゆくことを第二の性と表したと。
男=第一の性、女=第二の性という意味ではないと、piscさんは言いたいのでしょうけど、それならもっと言葉を尽くして説明すべきだと思うなあ。
考察の影さえチラつかせない、内側にとぐろを巻いているような短文断定口調です。
    ↓
> これは、原理講論の対象格位の第二の性と、真逆になります。

記事の中で「対象格位の第二の性」とは書いたけど、なぜ真逆?
「対象格位」とすることがすでに、生まれた時の生物学的差異から大きくズレた一種の文化的ジェンダーだと思いますけど。
戦闘的男神エホバが席巻する前には、何倍も長い長い女神の時代があります、その頃は対象格位ではなかったようですよ。

これらは西欧世界のことで、古来日本はまた違う様相らしいので、日本のことを深掘りしていった方が今となっては有意義なようで、以上意味はあまりありませんが、昔考えたこととして、書いてみました。

第二の性2
暗在さん、返信ありがとうございます。
私も、学生時代のことを書いてみます。
英語の女性教師の語り、「OLなんて名前付けられて、お茶くみやらされて・・・」、「女は、暴力では男に勝てない・・・」。男性への社会的立場への意見。
書道の女性教師の語り、「女性は男性よりも、一歩も二歩も後ろに下がっていて良い・・・」。同じく、男性への社会的立場への意見。
私は、後者の意見を取ります。
あなたは男だから当然でしょう。と聞こえてきそうですが。
「対象格位」を序列ととらえるか、表裏一体の切り離せない関係ととらえるかは、人によると思います。
第三の性
>あなたは男だから当然でしょう。と聞こえてきそうですが。

へ? piscさんは男性だったのですか。
私も最初はそう思っていたのですが、「成晶」さんを女性だと思い込んでいたので、イコールが分かった時点で、認識を変えました。
亨進ファンクラブだかの掲示板で「成晶」さんは、静かなお姉(姐)さんらしく振る舞っていた印象があったので。それに、清平の食堂のテーブルをずっと拭いていたわけだし。
‥‥バスボーイだったのか(笑。

それにしても原理(追加)や勝共にやけにこだわりを持っている? 違和感はありましたが、めずらしい類の女性ということで、まあ看護師か介護士などをやっている少し変わり者の女性かなと半ば無理やり認識を変えていたのですが。
やはり最初の直感は正しかったか。
←今ココ。

ネットに現れた、ネットの印象から受け取る性別情報「第三の性」は今後も揺らぎつづけるーー


>「対象格位」を序列ととらえるか、表裏一体の切り離せない関係ととらえるかは、人によると思います。

これはツッコミどころ満載なのですが、もうええわ。
漫才の締め言葉として、もうええわッ
Re:第三の性
色々と推理していただきありがとうございます。
闇の部分は、闇のままにしておきます。それが、強みになることもあると思ってますので。
ただ、性別は明らかにします。私は男性です。
性同一性障害は無いです。
原理(追加)には、こだわりがあります。
今の目標は、復帰摂理から見た第三次世界大戦の結果の続きです。
それでは、またの機会に、お会いしましょう。




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