『掟破りの無法教団。信者ボロボロ?』からの続き
幹部ら集めて
銀行乗っ取る文鮮明
ー不正の常態化
龍明小説8-11
文教祖と幹部たちのオフレコ・ミーティングは続く。
ー あー、この世の小賢しい法律は、悪主権下、カイン圏の法律だ。そんなものに父の使命を妨げられてはならない。
ー われわれ統一ファミリーは善なるアベルの立場にある者として、ヤコブの知恵(=嘘)を使い、カイン圏を騙してでも、人類始祖の堕落の罪をもと返しィ、神中心の善なる世界を復帰しなければならない。
ー その聖業のためなら、なんでもしていい。殺人と売春以外なら、もうなんでもやるという覚悟でいくんだ!
♪ おいら 行くんだ み旨道〜(ソレ・ソーレ!
♪ 父の 使命を 果たすまで〜(ソレ・ソーレ!
ベルヴェディア敷地に統一愛唱歌が響く。
韓国の朴正煕大統領は、アメリカでコリアゲート疑惑が浮上し、文鮮明がスキャンダルの渦中にあることを受けて、奇異な自称再臨メシアとは距離を置く体裁にした方が得策だと思ったらしい。
朴正煕大統領のイメージは米国内でかつてないほど低下し、なおも沈み続けていた。それを受けて、ハン駐米大使はワシントンで「韓国政府と文鮮明氏は関係ない」という声明を出した。
悪名高いコリアゲート・スキャンダルから1年後の1977年、韓国政府は恥ずべき存在となっていた文教団との関係を部分的に断つことを決定した。
実際、韓国当局は、文鮮明が所有する企業の経営陣に対して財政的な不正行為を行ったとして、多くの告発を行なった。たとえばこの時、高麗人参茶で有名な一和製薬も脱税容疑で告発され、有罪となり、社長(洪ナンスクの父、36家庭)が懲役に服すことになった。
しかし、文と政府がその後も手を取り合って働き続けていた証拠はいくつもある。
文鮮明も政府も、それぞれの影響力を行使するためには、自分たちの密接な関係を隠さなければならないのだ。
そうはいっても、韓国政府から教団企業体に査察の絨毯爆撃をされて、文教祖は思った。
富を一国に留めるのは良くない。
幹部やその他の知恵を借りた結果、文教祖は説教で、
「これからは、通貨が自由に行き来できるように、献金や事業で稼いだお金を集めて国際銀行を設立するんだね」
と教団員に語った。
数カ月後、チャンスがやってきた。
ワシントンの韓国系アメリカ人実業家でムーニーではないチャールズ・キムは、「ディプロマット・ナショナル・バンク」を組織していた。
キムは、朴ボヒをはじめとする多くのアジア系アメリカ人に、新しい銀行の株を買わないかと持ちかけた。
これぞ天の導き?、渡りに船だった。朴は、キム氏と文教祖を会わせ、文は自分の55万5,000ドルの定期預金から8万ドルを投資した。
神山は7万5,000ドルを投入したが、そのほとんどは文の定期預金からのもので、統一教会から神山への融資とされていた。
ニール・サローネンの3万ドルの出資も、教会関係者からのものだった。60年代前半に全収入を教団に寄付していた空手家のジュン・リーは10万ドルを投資した。
朴ボヒは、自分のために7万5千ドル、家政婦のために1万8千ドル、13人のムーニーの名前で73万8千ドルの株を買った。
また、韓国文化自由財団の従業員であるジュディス・ルジューンとジセラ・ロドリゲスの2人に、それぞれ5000ドルの投資用ローンを手配し、財団への寄付金から毎月のローンを支払うように指示した。
朴は、キム銀行頭取が10万ドルを投資するための資金も提供していたが、これも教団の資金からだった。
このようにして、統一教団マネーは、銀行の全株式の53%、128万ドルを投資したのである。
ディプロマット・ナショナル・バンクは、アメリカの通貨管理局から、個人株主が全株式の5%以上の権利を持ってはいけないという条件で組織されていた。
また、銀行法では、いかなる組織もアメリカの銀行の株式を25%以上所有することを禁じている。
この銀行は、営業開始の翌日、融資委員会の会議を開かずに、朴ボヒ氏への2件の融資(合計25万ドル)を承認したが、これは銀行自体の規則に違反していた。
2ヵ月後、通貨監督庁は銀行に「法の主旨に反する」と指摘した。
これにより、朴の2つの融資は1つにまとめられ、銀行の融資限度額を超えないように減額されることになった。
文鮮明の組織は、この銀行の最大の預金者の1つであり、1975年12月から1977年3月の間に700万ドル以上が「国際統一教会(UCI)」の口座に入金されていた。
後に文鮮明は、ディプロマット・ナショナル・バンクを通じて、アメリカや南米の新聞・メディア事業に参入していった。
1976年9月27日の『ニューヨーク・マガジン』の記事:
1976年6月、文鮮明とその仲間22人が、昨年秋に123万2,000ドルを投じて、ワシントンD.C.に新たに設立されたアジア系アメリカ人向けの金融機関「ディプロマット・ナショナル・バンク」の株式の51%を取得したことが公になった。
厳密に言えば、51%の株式を取得すれば、ムーニーの株主はディプロマットの取締役会を支配し、銀行の方針を決定することができる。
この記事のための調査では、昨年12月に銀行が営業を開始して以来、教会員がディプロマット社の預金者となり、大口預金者である文鮮明団体の一つ、朴ボヒの韓国文化自由財団が銀行から10万ドルの融資を受けていることが明らかになった。
文氏の関係者がディプロマット社の株式を取得した正確な状況は、いくつかの謎に包まれている。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は、銀行買収の際にFRBの事前承認を必要とする銀行法に違反している可能性を調査している。
(↑ 数字は本文と少し違いますが)
***
たとえ今の銀行や貨幣制度が、
ごく一部の者を極端に富ませ、大多数の市民を貧しい労働に縛り付けるような、構造的に不幸を誘発する不公平なものだったとしても、
文鮮明さんが些細な銀行法を蹴散らしてそれを覆し、善なる理想の銀行を設立できるわけではなく、
却ってこの世界の普通の銀行以下の、もっと貧富の差を際立たせるワルイ銀行を作るだけの話だと思いますが、
国際銀行乗っ取りをやってしまうなんて、スケールだけは大きいですね。
参考資料
Gifts of Deceit (1980) by Robert B. Boettcher
https://howwelldoyouknowyourmoon.tumblr.com/post/182501628553/gifts-of-deceit-chapter-6-minions-and-master
https://howwelldoyouknowyourmoon.tumblr.com/post/151261635418/korean-moonshine
https://howwelldoyouknowyourmoon.tumblr.com/post/165201475408/us-unification-church-pension-fund-international
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ー不正の常態化
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ー われわれ統一ファミリーは善なるアベルの立場にある者として、ヤコブの知恵(=嘘)を使い、カイン圏を騙してでも、人類始祖の堕落の罪をもと返しィ、神中心の善なる世界を復帰しなければならない。
ー その聖業のためなら、なんでもしていい。殺人と売春以外なら、もうなんでもやるという覚悟でいくんだ!
♪ おいら 行くんだ み旨道〜(ソレ・ソーレ!
♪ 父の 使命を 果たすまで〜(ソレ・ソーレ!
ベルヴェディア敷地に統一愛唱歌が響く。
韓国の朴正煕大統領は、アメリカでコリアゲート疑惑が浮上し、文鮮明がスキャンダルの渦中にあることを受けて、奇異な自称再臨メシアとは距離を置く体裁にした方が得策だと思ったらしい。
朴正煕大統領のイメージは米国内でかつてないほど低下し、なおも沈み続けていた。それを受けて、ハン駐米大使はワシントンで「韓国政府と文鮮明氏は関係ない」という声明を出した。
悪名高いコリアゲート・スキャンダルから1年後の1977年、韓国政府は恥ずべき存在となっていた文教団との関係を部分的に断つことを決定した。
実際、韓国当局は、文鮮明が所有する企業の経営陣に対して財政的な不正行為を行ったとして、多くの告発を行なった。たとえばこの時、高麗人参茶で有名な一和製薬も脱税容疑で告発され、有罪となり、社長(洪ナンスクの父、36家庭)が懲役に服すことになった。
しかし、文と政府がその後も手を取り合って働き続けていた証拠はいくつもある。
文鮮明も政府も、それぞれの影響力を行使するためには、自分たちの密接な関係を隠さなければならないのだ。
そうはいっても、韓国政府から教団企業体に査察の絨毯爆撃をされて、文教祖は思った。
富を一国に留めるのは良くない。
幹部やその他の知恵を借りた結果、文教祖は説教で、
「これからは、通貨が自由に行き来できるように、献金や事業で稼いだお金を集めて国際銀行を設立するんだね」
と教団員に語った。
数カ月後、チャンスがやってきた。
ワシントンの韓国系アメリカ人実業家でムーニーではないチャールズ・キムは、「ディプロマット・ナショナル・バンク」を組織していた。
キムは、朴ボヒをはじめとする多くのアジア系アメリカ人に、新しい銀行の株を買わないかと持ちかけた。
これぞ天の導き?、渡りに船だった。朴は、キム氏と文教祖を会わせ、文は自分の55万5,000ドルの定期預金から8万ドルを投資した。
神山は7万5,000ドルを投入したが、そのほとんどは文の定期預金からのもので、統一教会から神山への融資とされていた。
ニール・サローネンの3万ドルの出資も、教会関係者からのものだった。60年代前半に全収入を教団に寄付していた空手家のジュン・リーは10万ドルを投資した。
朴ボヒは、自分のために7万5千ドル、家政婦のために1万8千ドル、13人のムーニーの名前で73万8千ドルの株を買った。
また、韓国文化自由財団の従業員であるジュディス・ルジューンとジセラ・ロドリゲスの2人に、それぞれ5000ドルの投資用ローンを手配し、財団への寄付金から毎月のローンを支払うように指示した。
朴は、キム銀行頭取が10万ドルを投資するための資金も提供していたが、これも教団の資金からだった。
このようにして、統一教団マネーは、銀行の全株式の53%、128万ドルを投資したのである。
ディプロマット・ナショナル・バンクは、アメリカの通貨管理局から、個人株主が全株式の5%以上の権利を持ってはいけないという条件で組織されていた。
また、銀行法では、いかなる組織もアメリカの銀行の株式を25%以上所有することを禁じている。
この銀行は、営業開始の翌日、融資委員会の会議を開かずに、朴ボヒ氏への2件の融資(合計25万ドル)を承認したが、これは銀行自体の規則に違反していた。
2ヵ月後、通貨監督庁は銀行に「法の主旨に反する」と指摘した。
これにより、朴の2つの融資は1つにまとめられ、銀行の融資限度額を超えないように減額されることになった。
文鮮明の組織は、この銀行の最大の預金者の1つであり、1975年12月から1977年3月の間に700万ドル以上が「国際統一教会(UCI)」の口座に入金されていた。
後に文鮮明は、ディプロマット・ナショナル・バンクを通じて、アメリカや南米の新聞・メディア事業に参入していった。
1976年9月27日の『ニューヨーク・マガジン』の記事:
1976年6月、文鮮明とその仲間22人が、昨年秋に123万2,000ドルを投じて、ワシントンD.C.に新たに設立されたアジア系アメリカ人向けの金融機関「ディプロマット・ナショナル・バンク」の株式の51%を取得したことが公になった。
厳密に言えば、51%の株式を取得すれば、ムーニーの株主はディプロマットの取締役会を支配し、銀行の方針を決定することができる。
この記事のための調査では、昨年12月に銀行が営業を開始して以来、教会員がディプロマット社の預金者となり、大口預金者である文鮮明団体の一つ、朴ボヒの韓国文化自由財団が銀行から10万ドルの融資を受けていることが明らかになった。
文氏の関係者がディプロマット社の株式を取得した正確な状況は、いくつかの謎に包まれている。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は、銀行買収の際にFRBの事前承認を必要とする銀行法に違反している可能性を調査している。
(↑ 数字は本文と少し違いますが)
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たとえ今の銀行や貨幣制度が、
ごく一部の者を極端に富ませ、大多数の市民を貧しい労働に縛り付けるような、構造的に不幸を誘発する不公平なものだったとしても、
文鮮明さんが些細な銀行法を蹴散らしてそれを覆し、善なる理想の銀行を設立できるわけではなく、
却ってこの世界の普通の銀行以下の、もっと貧富の差を際立たせるワルイ銀行を作るだけの話だと思いますが、
国際銀行乗っ取りをやってしまうなんて、スケールだけは大きいですね。
参考資料
Gifts of Deceit (1980) by Robert B. Boettcher

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2021/06/07 (月) [龍明小説8&9]
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