【妾の摂理の人生いろいろ/7-8】からの続き
撃沈か
たけなわか
世界のブンセンメイ
アメリカ摂理
龍明小説7-9
ついに崔淳華が、既婚者文鮮明(龍明)教祖の子供を身籠った。
それを知った朴ポヒは文教祖に「ヤバイですよ」と言い始めた。
今このことが外に知れたら、始まったばかりのアメリカのプロジェクトや教会に大打撃を与えるというのだ。
「リトルエンジェルスはスキャンダルにまみれ、数少ないアメリカ人メンバーは躓き散って、伝道活動は撃沈するかもしれません」
「うむ、まずいな、それならお前のとこで引き取ればいいじゃないか」
「は‥はぁ、文先生あなたと教会のために、それしかないのでしたら、私はそれで構いません。このことは極力内密にして、生まれたらすぐ養子の手続きを取ることにいたしましょう」
龍明は深呼吸のような大きいため息をついて言った。
「養子ではだめだぁな。調べられたら本当の父親がばれてしまうだろう。わしは以前喜進*の認知をしたばっかりに世間や反対派にいつもそこを突かれて非難されておる。だからもう何があっても婚外認知はしないつもりだ。ヤバイですよ。キスク*が産んだことにして実子にしてくれないか」
(注)喜進:金永姫との間の婚外子。55年生まれ
キスク:朴ポヒの妻
女たちの間にも一悶着あった。
淳華の母親で婦人信者顔役の得三夫人が、噛んで含めるようにして妻鶴子を説得した結果、淳華に息子が生まれたら、真の母の座を明け渡し、身を引くことを承知した。
鶴子の母親の洪順愛は大反対して、娘に言った。
「自暴自棄になってはだめですよ。あなただって孝進という息子がいるじゃないの。辛くても踏んばってもっと文先生の子を生みなさい。息子を1人産むごとにあなたの権限が増すのだから」
鶴子は三女の仁進を産んだばかりだった。夫は世界旅行に出ていつ帰ってくるか分からない状況で、一時的に神経が参っていた。
鶴子さんが泣く泣く身を引くことを承知したと韓国の母親から聞かされた淳華は、(なんだかなー)と思った。
(そんなにまでして妻と幼児3人?4人?を押し除けて、人類の真の母になるというのも違う気がする。つーか、なんで私がそこまでしなくちゃならないの。そんな惨めなことに関わるのはいや。大切なのは、もっとこう、霊的な、何か清くて美しいものじゃないかしら)
はっきりした決着がつかないままに、いつのまにか、朴の妻キスクがお腹に布おむつを何重にも巻いて妊娠を装い、すでに5人の子供がいるのだが、もう1人生まれてくるふりをしていた。
66年1月、出産の時が来ると、朴ポヒが夫のふりをして、ワシントンDC病院に淳華を連れて行った。
退院の日彼は、彼女をアパートに1人降ろすと、赤ん坊を連れて彼の家に戻って行った。
彼女はいつものアパートの部屋ががらんとして、ばかに広すぎ、赤ちゃんがいない空間に耐えられない気がした。
しばらくするとキスク夫人が、産後に良いとされるわかめスープを持って来てくれたが、淳華はスープの中に涙をポタポタと落とすだけだった。
朴サムエルと名付けられたその男の赤ちゃんは、朴ポヒ・キスク家庭の実子として出生証明書を偽造し、朴家で育てられることになった。
崔淳華は学業を終えてもアメリカに残り、友人としてしばしば朴家を訪問し、息子サムエルを見守った。
65年10月、文鮮明は、何事もなかったように、9か月に渡る世界巡回旅行から帰国した。信者たちの出迎えの中、同行した通称カインのお母様・崔元福夫人と共に意気揚々とタラップを降りた。

【写真説明翻訳】崔元福が同行し、韓鶴子が韓国に残っていた、1965年の世界ツアーから10月に韓国に戻ってきた文鮮明。
左側が文、孝進の手を握っている。後ろを歩くのは1955年8月生まれの喜進(母親は金明姫)。誉進の手を握っているのは韓鶴子(薄色の服)と崔元福(黒っぽい服)。後ろにいるのは、同年8月に生まれた赤ちゃん仁進を抱く李得三。
李得三 は、文がその年の春にワシントンDCに3ヶ月滞在していた時に妊娠したばかりの崔淳華の母親である。淳華はアニー・チェとも呼ばれ、1966年1月28日にサム・パクを出産する。

1966年頃、青坡洞教会で文鮮明と一緒に写る崔元福(チェ・ウォンボク)左端と韓鶴子(ハン・ハクジャ)
40か国、120か所に聖地を決定し、象徴的にだが地政学的な野心を満たし、アメリカではアイゼンハワー元大統領にも会ってきた。中東やエジプトでは古代遺跡を見て、人類歴史が6000年以上であることを学び、インドでは釈迦が中国人ではないことを、45歳にして立派に学んで帰ってきた。
3年前にKCIA長官の金ジョンピルに付いてお忍びで初渡米した際には、CIA長官やネルソン&デヴィッド・ロックフェラーにも会っている。
今回アメリカでは、思った以上に反共の機運が高まっていることを肌で感じた。
たとえ戦争犯罪者や元ナチであれ、マフィアやチンピラや残虐な独裁者であったとしても、こと反共運動に役立つなら、アメリカCIAは裏では彼らの罪を問わず、彼らの才覚や能力を買おうとしているのが見て取れた。
アメリカ中枢にねじ込むチャンス、ここにありと彼は思った。
参考資料
http://www.motherjones.com/politics/2013/12/reverend-moon-unification-church-washington-times-secret-son
[ マザージョーンズ誌]
「独占: 文鮮明師が必死に隠そうとした私生児と会見」
写真は
https://tragedyofthesixmarys.com/six-wives-sun-myung-moon/
「文鮮明の6人の妻たち」から拝借
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ついに崔淳華が、既婚者文鮮明(龍明)教祖の子供を身籠った。
それを知った朴ポヒは文教祖に「ヤバイですよ」と言い始めた。
今このことが外に知れたら、始まったばかりのアメリカのプロジェクトや教会に大打撃を与えるというのだ。
「リトルエンジェルスはスキャンダルにまみれ、数少ないアメリカ人メンバーは躓き散って、伝道活動は撃沈するかもしれません」
「うむ、まずいな、それならお前のとこで引き取ればいいじゃないか」
「は‥はぁ、文先生あなたと教会のために、それしかないのでしたら、私はそれで構いません。このことは極力内密にして、生まれたらすぐ養子の手続きを取ることにいたしましょう」
龍明は深呼吸のような大きいため息をついて言った。
「養子ではだめだぁな。調べられたら本当の父親がばれてしまうだろう。わしは以前喜進*の認知をしたばっかりに世間や反対派にいつもそこを突かれて非難されておる。だからもう何があっても婚外認知はしないつもりだ。ヤバイですよ。キスク*が産んだことにして実子にしてくれないか」
(注)喜進:金永姫との間の婚外子。55年生まれ
キスク:朴ポヒの妻
女たちの間にも一悶着あった。
淳華の母親で婦人信者顔役の得三夫人が、噛んで含めるようにして妻鶴子を説得した結果、淳華に息子が生まれたら、真の母の座を明け渡し、身を引くことを承知した。
鶴子の母親の洪順愛は大反対して、娘に言った。
「自暴自棄になってはだめですよ。あなただって孝進という息子がいるじゃないの。辛くても踏んばってもっと文先生の子を生みなさい。息子を1人産むごとにあなたの権限が増すのだから」
鶴子は三女の仁進を産んだばかりだった。夫は世界旅行に出ていつ帰ってくるか分からない状況で、一時的に神経が参っていた。
鶴子さんが泣く泣く身を引くことを承知したと韓国の母親から聞かされた淳華は、(なんだかなー)と思った。
(そんなにまでして妻と幼児3人?4人?を押し除けて、人類の真の母になるというのも違う気がする。つーか、なんで私がそこまでしなくちゃならないの。そんな惨めなことに関わるのはいや。大切なのは、もっとこう、霊的な、何か清くて美しいものじゃないかしら)
はっきりした決着がつかないままに、いつのまにか、朴の妻キスクがお腹に布おむつを何重にも巻いて妊娠を装い、すでに5人の子供がいるのだが、もう1人生まれてくるふりをしていた。
66年1月、出産の時が来ると、朴ポヒが夫のふりをして、ワシントンDC病院に淳華を連れて行った。
退院の日彼は、彼女をアパートに1人降ろすと、赤ん坊を連れて彼の家に戻って行った。
彼女はいつものアパートの部屋ががらんとして、ばかに広すぎ、赤ちゃんがいない空間に耐えられない気がした。
しばらくするとキスク夫人が、産後に良いとされるわかめスープを持って来てくれたが、淳華はスープの中に涙をポタポタと落とすだけだった。
朴サムエルと名付けられたその男の赤ちゃんは、朴ポヒ・キスク家庭の実子として出生証明書を偽造し、朴家で育てられることになった。
崔淳華は学業を終えてもアメリカに残り、友人としてしばしば朴家を訪問し、息子サムエルを見守った。
65年10月、文鮮明は、何事もなかったように、9か月に渡る世界巡回旅行から帰国した。信者たちの出迎えの中、同行した通称カインのお母様・崔元福夫人と共に意気揚々とタラップを降りた。

【写真説明翻訳】崔元福が同行し、韓鶴子が韓国に残っていた、1965年の世界ツアーから10月に韓国に戻ってきた文鮮明。
左側が文、孝進の手を握っている。後ろを歩くのは1955年8月生まれの喜進(母親は金明姫)。誉進の手を握っているのは韓鶴子(薄色の服)と崔元福(黒っぽい服)。後ろにいるのは、同年8月に生まれた赤ちゃん仁進を抱く李得三。
李得三 は、文がその年の春にワシントンDCに3ヶ月滞在していた時に妊娠したばかりの崔淳華の母親である。淳華はアニー・チェとも呼ばれ、1966年1月28日にサム・パクを出産する。

1966年頃、青坡洞教会で文鮮明と一緒に写る崔元福(チェ・ウォンボク)左端と韓鶴子(ハン・ハクジャ)
40か国、120か所に聖地を決定し、象徴的にだが地政学的な野心を満たし、アメリカではアイゼンハワー元大統領にも会ってきた。中東やエジプトでは古代遺跡を見て、人類歴史が6000年以上であることを学び、インドでは釈迦が中国人ではないことを、45歳にして立派に学んで帰ってきた。
3年前にKCIA長官の金ジョンピルに付いてお忍びで初渡米した際には、CIA長官やネルソン&デヴィッド・ロックフェラーにも会っている。
今回アメリカでは、思った以上に反共の機運が高まっていることを肌で感じた。
たとえ戦争犯罪者や元ナチであれ、マフィアやチンピラや残虐な独裁者であったとしても、こと反共運動に役立つなら、アメリカCIAは裏では彼らの罪を問わず、彼らの才覚や能力を買おうとしているのが見て取れた。
アメリカ中枢にねじ込むチャンス、ここにありと彼は思った。
参考資料
http://www.motherjones.com/politics/2013/12/reverend-moon-unification-church-washington-times-secret-son
[ マザージョーンズ誌]
「独占: 文鮮明師が必死に隠そうとした私生児と会見」
写真は
https://tragedyofthesixmarys.com/six-wives-sun-myung-moon/
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2021/04/06 (火) [龍明小説6&7]
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