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UCとフレーザー当時のこと/汝の欠損を持ち堪えよ

龍明小説6&7 辺りのことに関する雑感です。




  
    UCとフレーザー当時のこと
          /汝の欠損を持ち堪えよ




韓国の反共と文化振興のためと銘打って、文鮮明と朴ボヒがワシントンで作った韓国文化自由財団、リトルエンジェルス、ラジオ自由アジアの摂理は、文教祖にとって大きな利益をもたらしたでしょう。
特に自由アジアラジオは、運営費用のための寄付を全米にダイレクトメールで大々的に募りつつ、韓国政府の送信機を無料で使用し、放送をKCIAの管理下に置いていたのだから、善意の寄付金の方は、坊主丸儲けの状態か。詐欺が野放しになっていたようです。

その頃 KCIA (大韓民国中央情報部) は、自国民に対しても監視、脅迫、誘拐、拷問をする恐ろしい組織と言われていたので、たとえ文教祖が楯突こうとしても難しかったでしょうが、68年にはKCIAに命名された“勝共”連合を設立。そして武器を製造する統一重工業等の認可を有利に得ました。
韓国政府と統一教会は、お互い疑心暗鬼ながら、支援を提供し便宜を図ってもらう関係だったようです。


統一教会の信者は宗教に帰依し善行をしているつもりでも、事あれば一兵士のごとく政治運動団体にも移動になり、またはそういう兵士を増やすための伝道や、政治/事業活動のための献金を増やす物売りなどに奔走することになる。
個々の精神や魂の成長を促すというより、信者の集まりの教会は、そういった“手下”や“手下の長”とするための牧場であり、草刈り場なのだ。



私は一度1975年に伝道されたが、その時は修練会参加と通教を半年位しただけで、教会には繋がらなかった。
そのままでいられればよかったのだが、今度は自分から原研に入ってしまったのが78年のこと。
その頃はちょうどフレーザー委員会がどうのと統一教会に対する批判が高まっていた時期で、キャンパスには「統一教会=勝共連合=KCIAの手先」などと書かれた立て看板が並び、左翼に「統一教会はKCIAが作った団体なんだよ!」と言われたりした。

今、フレーザー報告書(一部)に目を通すと、このように書かれています。
1963年2月のCIAの未評価報告書には、金ジョンピルがKCIA長官時代にUC(統一教会)を「組織化」し、UCを「政治的手段」として使っていたと書かれていた。が、
UCの広報担当者は、文氏はUCの前身であるHSA-UWCを、金ジョンピルが政権を取る前の1954年に始めていたので、それはあり得ないと主張した。

報告書で使われている「組織された」という言葉は、「設立された」と同義であり、金ジョンピルが文の運動を始めたかのように思われてしまう点で不正確である。
しかし、別のところで述べたように、UCはさまざまな形態や名称を持ち、常に組織変更が行われていた。
 
つまり、UCは金ジョンピルが始めたわけではないが、金によって組織変更がなされたとは言えるということでしょう。
UCを半共同体的な貧しい韓国のマイナー教団から、政治的に洗練された強力な国際組織に変貌させたと言えるでしょう。
最後まで堂々の “韓国のマイナー教団” であり続けた金百文のイスラエル修道院の動向と比べるとよくわかります。
教祖の欲望の違いとも言えるでしょう。

米下院の公聴会の場で、朴ボヒ氏が、疑惑追及の鋭い質問に対して答えつつ、最後にワッと泣き伏すビデオを見せられ、フレーザー下院議員は悪者というイメージの雰囲気が教会に漂った。

文教祖は、1946年当時、平壌の獄中にいた腹中教の許孝彬教祖に「取り調べで、受けた啓示の内容を否定しなさい。とにかく無罪釈放されろ。後の責任は俺が持つ」と連絡したようなお人です。
参考:龍明小説3-7「投獄と腹中教乗っ取り計画」

召喚された朴ボヒにも「とにかく疑惑は否定しろ。後の責任は真の父が持つ」などと言ったに違いないし、かてて加えて朴ボヒは国家からマジの軍事スパイ訓練を受けた軍人なので、敵方に偽証するぐらいはなんとも思わないでしょう。
78年の下院公聴会で、親友と喧嘩した女学生みたいにワッと机に泣き伏し肩を震わせていたのも演技だったかもしれません。質問に対して撹乱回答の連続、マジしぶといですから。天然に見えるところもあるので周囲は困ってしまうのです。

知られていませんが、この時期、文教祖自身は証言を避け、議会からの召喚状を受け取れないよう、英国へ逃れて滞在していました。


よく覚えていませんが、教会内部では、神が働いてフレーザー委員会の迫害を無事やり過ごし、フレーザーは神の罰を受けたというふうな雰囲気になっていたような気がしますが、実際はそういうことで、長期間に及ぶ調査のフレーザー報告書により、多くのことが明らかにされています。それ以来アメリカでは教勢は頭打ち、逆にメンバーは減り続けました。仕方ないから、CIAに縋って摂理を南米に移そうやといった具合。

フレーザーはその後、自宅に放火されたり、選挙区広範に誹謗中傷のブラックメールを撒かれたり。どこがそれをやったかは言わずもがなです。

最近全面的に参考資料にしていた書籍「Gifts of Deceit: Sun Myung Moon, Tongsun Park, and the Korean scandal 」(1980)の著者Robert B. Boettcher ロバート・ベッチャー氏は、70年代にその韓国・アメリカ関係の議会調査を行ったスタッフ・ディレクターでしたが、84年に44歳で自宅のアパートの屋上から不審な転落死を遂げています。
自殺はあり得ない状況だったということです。ガクブルです。
ある意味、書籍の内容は命をかけて集めた貴重な情報だといえます。

The Mysterious Death of Robert Boettcher in 1984
The New York Times May 30, 1984
Robert Boettcher, Staff Chief In House Inquiry, Dies in Fall
下院調査のスタッフ・チーフ、ロバート・ベッチャー氏が謎の転落死
ニューヨークタイムズ



入教中はそういった統一教会の政治的背景はもちろん知らず、当時、大きな観点からこういう背景を知っていればなあと思いますが、たとえもし知る機会があったとしても、その頃の自分は受け付けられなかっただろうと思います。

欠損がある自分に堪えきれず、そこは無視して、地上天国の理想にしがみついてしまっていたというか、
文学が好きで小説を書きたいけれど書けない自分をそのままで耐えてはいられなかったというか、
原理世界でなら自己否定してマイナスになれば、必ず自分に必要なプラスが生じて来るはずだと盲信してしまっていたというか。そうでなければよかったのですが、無理でした。
ですから現実を忘れ依存できる世界が消滅してしまうような情報は受け入れなかったと思います。

現実を認めず、無駄な観念世界に没入しようとする心のクセ/パターンは、原理を脱会しても随分残っていました。より自分に合った観念と現実の間を行ったり来たりしながら、少しづつ変わっていったと思います。ネットを通してもいろいろなきっかけをいただきました。ここ数年はだいぶ違ってきました。
誰でもその人なりの欠損はあるものです。





【おまけ】
最近知り、面白いと思う、シビアな月の欠損哲学 紹介
(by:マドモアゼル・愛おじいさん:占星術師)

まず、http://moonwithyou.com/で、あなたの月星座を調べてください。
通常の星占いの星座(太陽星座)とは違います。
月星座はその人の欠損を表すそうです。
欠損を得意なはずと違いして補償しようとし月の魔力に囚われていく。
心当たりがある方には自分を深く知る近道かもしれません。
意味不明だったら、完全スルーでお願いします。

月とは、レバレンド・ムーンのことではありませんが、なんか似ているのです。
8割方悪い作用をするそうですw


あなたの人生エネルギーの八割以上を無駄に使わせる月
 


月がわかった】 
最初何言ってるか分からなかったけれど感動した








参考資料
https://tragedyofthesixmarys.com/united-states-congressional-investigation-uc/
United States Congressional investigation of UC






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