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恐ろしい按手致死事件と約婚の成立/6-8


花嫁も決まらない約婚式・韓ハクジャではエキサイトしない/6-7  からの続き


  恐ろしい
    按手致死事件と
       約婚の成立
         エサウの路程?(笑)
 




   龍明小説6-8


前回より:
「洪順愛夫人の娘、ハクジャさんの占星占いが非常に良いのです、先生!」
と呉夫人が報告すると、龍明はムッとしたように、
「それが何だというんだ」
彼はプイと部屋を出て行ってしまった。


ーー洪順愛だと? 以前あいつは嬉々としてこう言った。「統一教会の原理は腹中教と同じことを言っていますね」。純粋な目をして、のうのうと人聞きの悪いことを言うやつだ。反対派に聞かれたらどうしてくれる。

洪順愛夫人は、10代の頃から李龍道牧師の新イエス教会で信仰し、ヒッピー風イエス・キリスト黄ククジュ師の弟子を経て、すべての神霊集団を渡り歩き、56年に龍明の統一教会にたどり着いた。

霊能はあるようだが、丁得恩のように自分のグループを作ることもなく、父親のいない一人娘を祖母に預け養育しながら、地道な修道生活を続けてきた人だ。

度々の断食祈祷や生食のせいか、ガリガリに痩せて、窪んだ目が鋭利に光っていた。
持ち前の信仰心で龍明教祖を“来たるべき主様”として奉っているが、その大きな目に見つめられると、龍明は霊的に見透かされるような何か恐ろしいものを感じるのだ。


彼女は57年に春川統一教会で起きた「按手事件」の当事者の一人だった。
その頃、親が教会に連れて来た精神を病んだ17歳の少年がいた。
彼を治そうと、身体を叩く按手祈祷セッションを行ったところ、少年が死亡してしまった。

洪順愛は2人のハルモニと共に起訴された。
彼女らは傷害致死の罪に問われ、有罪となり、2年2ヶ月の刑が科された。



洪夫人は、春川刑務所で刑期を終え釈放された後、しばらくソウル教会の住み込み食事係として献身していたが、体を壊し今は呉夫人が借りてくれた家で一時静養中だった。

信者たちは皆そのことを知っており、父親のはっきりしない娘がいることも相まって、誰も彼女のことを尊敬する者はいなかった。

ーなに、あの洪順愛の娘だと? 
 名もなく貧しく、学もなく。人脈もなく、だな。
 中央の政権にも通ずる富裕な崔家の、高い学歴と教養を備えた娘たちの後釜としては、格が違うわい、千年早いわ。
龍明は心の中でつぶやいていた。


最高の縁組だと興奮し勢い込んで占い結果を知らせに来た呉永春は、教祖に素っ気なく扱われ、途方に暮れてしまった。
そこで、彼に一番近い秘書役の宋長老を探して、事の次第を説明し、協力を頼んだ。

当時、龍明は趣味の狩猟に出かける時すらも、宋長老を連れて出かけていた。
宋は龍明の何でも屋で、代理を務め、どこに行くにもお供していた。

フンナム監獄で知り合い、初期からずっと秘書役だった朴正華は、“龍明の秘密を知り過ぎた危険な男” として、鉱山の責任者とは名ばかりの山奥に追いやられ、過去はそのまま封印されようとしていた。


新しい秘書役の宋長老は、教会内で影響力を発揮し始めていた。
軍の諜報部の将校信者たちが、大手をふるって教会へ出入りし、教祖はそういう信者たちを使って日本やアメリカにも宣教師を送り、教会は外側に大きく広がろうとしていた。


文教祖自身も正式に妻を娶り、夫婦として子孫をもうけ、金鐘泌情報課長の手前、世間的にも家庭の体裁を整えようとしていた。
聖書の創世記で神がアダムに与えた理想基準を、外的にも整えなくてはならない。

彼は、「ヤコブが勝利した40歳までに真の母を迎えなければいけない」
と宣言したが、一向にこれといった候補は見つからず、悩ましかった。

ちなみに聖書では、ヤコブが40歳で結婚したとか勝利したとかの記述はどこにもない。
むしろ40歳で結婚したのは、ヤコブを憎み敵対する双子の兄のエサウの方だ。
エサウが結婚したのは、異教のバアル神を信仰するカナンの娘たちで、彼女たちの存在は、エサウの両親の悩みの種となった。
ヤコブはその後、叔父ラバンのいるハランの地に行き、7年後にレアとラケルを妻にするのだが。
聖書の解釈も朝鮮の神霊集団では、時空が狂ってしまうのかもしれない。
それともエサウのように、異教の美人たちと結婚したかったのか‥‥

* * *
(創世記26章34-35 より)
エサウは四十歳の時、ヘテびとベエリの娘ユデテとヘテびとエロンの娘バスマテとを妻にめとった。
彼女たちはイサクとリベカにとって心の痛みとなった。
(27章46 より)
リベカはイサクに言った、「わたしはヘテびとの娘どものことで、生きているのがいやになりました。
* * *


呉永春は宋長老の協力を得て、機会があるごとに、洪順愛の娘の韓ハクジャのことを龍明にアピールした。

チスンド・ハルモニもハクジャ(鶴子)を彷彿とさせる、鶴が舞う夢幻を見たと言った。


ーそれなりに名を成した良識ある家庭の子女だと、必ず親兄弟や親戚が口を出し、うるさく反対するものだ。
かえってこのような、名もなく係累も少ない娘の方が、手っ取り早くていいのかもしれない。
気乗りはしないが、仕方ない。つーか、他にいない。
聞くとなかなか可愛らしく、しっかりした賢い娘だそうじゃないかー


2か月後、焦った龍明は、ついに洪順愛を呼び出し、
いつものぞんざいな口調で
「おまえの娘を連れて来ーい」と言った。

それから、面談、約婚、成婚式と、年が明けて話はとんとん拍子に進んだ。






参考

* * *
<崔淳実が離れた1959年10月ごろから真の母候補を探し始める>
『一九五九年十月のある日、池承道ハルモニが私を呼びました。(中略)「先生の約婚式があるから服を作らなければならない」と言うのです。(中略)そのことがあってから二か月後、先生の許可を得ました。こうして私は七年間のお祈りの末、お母様を探し当てることができたのでした。天は祈る者には与えてくださり、韓鶴子嬢をお母様として迎えるようになりました。』
(1992年1月号ファミリー 洪順愛の腹中教からの友人である呉永春の証)
https://ameblo.jp/chanu1/entry-12092087265.html


* * *

(洪順愛ハルモニの証し「愛の世界」韓鶴子著より)
<統一教会へ入教>
私は新しい宗教をいつも探していたので、その時は統一教会に触れた時でした。 原理を読んでみると、自分が腹中教で学んだ同じ事が書いてあるのです。それでこれを書いた人は普通の人ではないと思い、カムサハルモニのお兄さん(丁長老)に会ったら「統一教会は私が腹中教で教えてもらったことと同じことを言っている。この中心者は若い青年で、美男子で、流行歌をよく歌うし、映画もよく見に行くし、人の悪口もよく言う」と言うのです。私が「その方は来るべき方ではないのですか?」と聞いて、統一教会の食口になりました。
 
* * *

按手とは:キリスト教で、人の頭の上に手を置いて、その人に聖霊の力が与えられるように祈ること。バンバン体を叩く按手もある。

https://howwelldoyouknowyourmoon.tumblr.com/post/115299244213/soon-ae-hong-the-mother-of-hak-ja-han-spent-two

Soon-ae Hong (the mother of Hak Ja Han) spent two years in Chuncheon Prison after Ansu beating an 18-year old boy to death.
「ホン・スンエ(ハクジャ・ハンの母)は、按手で18歳の少年を叩き死なせた後、春川刑務所で2年間を過ごした」


https://ameblo.jp/chanu1/entry-12091778173.html
「文教祖は按手で少年を死なせ二年間刑務所に服役した洪順愛テモニムの娘(鶴子)を真の母にした」

感想:証によると、按手について「少年が狂って暴れるのでできません」とハルモニが言ったが、龍明教祖が「連れてって祈祷してやれ」「とても無理です」「かわいそうだからやってやれ」と言ったそうだ。無責任なやつだ。
* * *

http://www.tparents.org/Moon-Talks/HakJaHanMoon-13/HakJaHan-130200.htm
Finding the Messiah's Bride
Yeong Choon Oh
「メシアの花嫁を見つける」呉永春





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