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花嫁も決まらない約婚式・韓ハクジャではエキサイトしない/6-7

「悪(ワル)の諸行無常ー3母女摂理 回想/6-6」からの続き



 花嫁も決まらない約婚式に向けて・
    韓ハクジャではエキサイトしない証
               あの人頑張り過ぎ




   龍明小説6-7


(前回より)
 喜びを求める衝動、これすなわち神の心情なり!
 神は復帰を願っておる!

「わ〜〜っ淳華〜 ダァ〜〜ッ」龍明は突進した。
そして小柄な彼女を掴んで事を推し進め、半ば強引に復帰を成し遂げてしまった。
(ここまで)

このようにして7年も準備した結果、富豪・崔家の摂理は、淳華の姉の淳実が龍明との婚約解消・離教することによって、バラバラに空中分解してしまった。

また時を同じくして、数年前日本に密航させた金明姫、崔淳実と大親友だった金明姫が、幼い息子と共に帰ってきたらしいのだが、龍明に会おうとせず姿を隠している。

 ーどいつもこいつもだ。
 誰か裏にいるのか?
 崔の父親が陰で糸を引いているのかもしれない。
 淳華だってどう転ぶか分かったものではない。
 ヤコブの路程に倣うなら、子羊の婚宴が必要だが、時が迫る中、花嫁が誰もいなくなった。

龍明は疑心暗鬼になり、陰謀論に陥ってしまった。

 ーああ受難だ、受難だ、これは生涯最高の受難期だ。
  人々は反対し、弟子たちは離れて行く。
  原理的に恐ろしいほど打たれている。ああ!

「先生、どうかなさいましたか?」
霊能婆さんのチスンドが声をかけてきた。
「ああ、チ〜さんか。うん、そうだ‥」
「いつもに増してお顔が暗いですよ。何か心痛がおありでは?」
「チ〜さんや、チ〜ハルモニ、何は無くともチ〜ハルモニだというんだね。そういえば、平壌の子羊の婚宴式の時も途中でサタンが入ったな。おかげでフンナム送りになったのだ。あの時、儀式の采配を振るったチ〜さんは、うまく逃れてよかったな」

「先生、何がおっしゃりたいのですか」
「うむ、今回も頼みたいのだ。今度こそ本物の子羊の婚宴だ。来年早々、私が40歳になったら、約婚式と聖婚式だ。式の準備を万端頼みたい」
「承知しました。いよいよその時が来られたのです」
平壌教会時代からの重鎮信者のチスンドは重々しく宣い、
「ではお相手はあの方なのですね‥」
と確認した。早速ドレスのサイズを計らなくてはならない。
当時、教祖の結婚相手が崔淳実であることは主だった信者の間では周知の事実だった。

龍明教祖は急に怒りだした。
「だめだ、だめだ、あの者など。エデンの園でエバは16歳で堕落したのだ。だから再臨の主の新婦は19歳以下の処女でないといけない。あんた、そんなこと何も知らんじゃないの、え?」

たしかに、7年前は10代の処女であった崔淳実も、すでに25、6歳になっている。しかし理屈に合わない。最初に崔サンキル夫人と結婚したのは、夫人が21歳の時だったし、理想相対を餌に関係を迫った金明姫は当時24歳で、10代ではなかった。

「へ? では一体どなたが花嫁になるのですか?」
チスンドは尋ねた。
「だーかーらー」龍明はコワイ顔をして唸った。
「そこん所もずえ〜んぶ引っくるめて万事よろしくと言ったろッ」

「あれま、相手もいないのに儀式の準備を? はて‥」
「もういい。あっちへ行ってくれ」
彼は完全に機嫌を損ねてしまった。
崔淳実に何か不都合なことが起こったのだとチスンドは合点し、しかめ面でその場を離れた。

1959年10月のことである。時は迫りつつあった。
とにもかくにも、新郎の衣装から準備を始めるしかない。
チスンドは呉永春夫人を呼び出して言った。
「布を買ってきたから、縫うのを手伝っておくれ」
たくさんの布地を見て、呉夫人は尋ねた。
「ハルモニ、何があるのですか?」
「もうすぐ、先生様の約婚式があるのだ。あなたは先生の服作りの経験がある。一緒に作っておくれ」

呉は頷き、また尋ねた。
「誰が先生の新婦になるのですか?」
ハルモニは顔をしかめた。
「それは、誰かしかるべき者になるだろうが‥」
「え、では崔家のあの方ではだめなのですか?」
「彼女は年を取りすぎているので、適任ではない。エバは16歳で堕落したのだから、主の花嫁は20歳より若くないといけない」

呉永春は、「あちゃー」と言いながら掌で額を叩いた。
ーそこに気がつかなかったなんて‥‥ 私はこの7年間、何を祈ってきたのだろう。
彼女は、 “私が主の花嫁を見つけるぞ” 精神で、崔家の夫人や2姉妹を伝道してきたし、
投獄された龍明を助け出すため、借金漬けにもなり、筆者からあの人頑張り過ぎと言われるくらいにがんばって、龍明教団の執事役を務めてきた。
今回も懲りずにまた熱心に祈りの条件を始めたのだ。

忙しく衣装を作るうちに、ピーンとインスピレーションが湧いてきた。
ー洪順愛さんの娘のハクジャという女の子、たしか10代だったはずだわ。

洪順愛は、56年に統一教会の信者になっていたが、呉永春とは昔から付き合いがあった。
聖主教団や腹中教で、金聖道教主を信じ、共に信仰してきた仲の良い友人同士だった。

呉永春は縫い物の仕事が終わると、洪順愛の家に立ち寄り、
「ハクジャの誕生日と生まれた時間を教えてちょうだい」
と焦って言った。
順愛は、なぜ突然そんなことを聞くのと訝りながら答えた。

翌日、呉はそれを持って、占星術の李ミョンハク先生の所に行き、龍明とハクジャを詳しく占ってもらった。占星術家は、2人が誰だかわからぬままに鑑定し、言った。
「歳の差はかなりあるが、2人は天の相性です。
互いに完璧にお似合いなので、あなたはこの話を勧めて実現させるべきだ」

結果に胸が高鳴った呉は、占い紙をしっかり抱き、清坡洞教会まで走って行った。
教祖は私室にいたが、
「ちょっとお会いできますか?」
と言って入って行った。

「何だ、こんな、突然に」
彼は最近の例に漏れず、賭け事にでも負けたかのようにムッスリとしていた。
「洪順愛夫人の娘、ハクジャさんの占星占いが非常に良いのです、先生!」
龍明はムッとしたように、
「それが何だというんだ。
お前はそんなことをいちいちわしに伝えに来たのか」
と言い、部屋を出て行ってしまった。







参考

https://ameblo.jp/chanu1/entry-12091778173.html
文教祖はヤコブ家庭のレア格の崔淳実が信仰を失って教会を離れたことを振り返ってこのように述べています。
『皆さんは知らないかも知れませんが、一九五九年下半期から一九六〇年四月以前までの七ヶ月間は最高の受難期でありました。この期間に、統一教会を信じていた人々が離れていき、十二弟子が反対したのと同じような数が結束して反対したのです。今までのそれらを見ると、先生は原理的におそろしいほどに打たれてきたのです。』
(勝恨日のみ言葉 1974年5月1日 ソウル本部教会)

* * *
http://www.tparents.org/Moon-Talks/HakJaHanMoon-13/HakJaHan-130200.htm
Finding the Messiah's Bride
Yeong Choon Oh
「メシアの花嫁を見つける」呉永春
『一九五九年十月のある日、池承道ハルモニが私を呼びました。(中略)「先生の約婚式があるから服を作らなければならない」と言うのです。「では、どなたがその相手なのですか」と聞くと ‥‥‥』

* * *
https://howwelldoyouknowyourmoon.tumblr.com/post/114798987903/yeong-choon-oh-left-the-uc-and-contributed-to-the

* * *
元祖・借金の女王 呉永春 イネーブラー/5-6


* * *
『堕落はエバから始まった。何歳の時か。十六歳。未青年。天が信頼すべき父母の基準を女性が犯した。だから復帰の原則によって、真の母になるべきそのお方は二十歳を越えてはいけない。そういう原則なんだよ。』
(理想相対 1969年2月4日 東京教会)

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