血分けメシアのライバル出現ー悔しいじょ〜/6-3 からの続き
モテ期去る
オッサン教祖と
スマート朴普煕
龍明小説6-4
文ノ龍明は、梨花女子大事件の刑務所で、軍の情報関係だという人物から「血分けとやら、それだけはやめろ」と忠告されたが、だからといってサッと止めるわけにはいかなかった。
(参考「君は弱小セックス・カルト教団の教祖のまま消えてゆくのみだ」/6-1)
もうずっと前から物語はできているのだ。自分はモーセやイエスから使命を受け継ぐ中心人物となって、世界を救う物語の主人公として実践行動しなければならないのだ。
210名の女性を、血統問題の条件で、神に捧げる7年路程の摂理の最中なのに、途中で止めてしまうわけにはいかない。
(参考「50年代・処女と人妻 何百人もの秘密摂理/番外編4-10」)
とはいえ、この路程が終わった後なら考えてもいいーと龍明は思った。
ーー最近、さすがに辛い時がある。
好きでもない女と血分け、つまりセックスを、毎晩のようにしなければならない辛い立場の“人類の聖なる父”、このお父様であるよ。
それをさせねばならない神の事情を考えたならば、また涙が出てくるというんだね。
それに最近、女たちの反応が昔に比べると芳しくない。
こちらを見つめる彼女らの、憧れでキラキラした目を見る機会が、いつの間にか減ってきたように思う。
30半ばを過ぎ、40歳に近くなり、壮年のエネルギーに満ちてはいたが、見映えに関しては、いつまでもハンサムな美青年風ではいられない。
多分35歳あたりが境目だったろう。
ほんの少しずつ、脂ぎった中年臭さのようなものが、時にまだらに、彼の容貌の上に出たり入ったりしながら、次第にそれが定着していった。
新しく取り巻く女たちは、敏感にそれを感知し、血分けへの熱狂は一時に比べると徐々に潮が引いていくような状況にあった。
まあいい、と彼は思った。
ーー何事にも時がある。引き潮があれば、満ち潮がある。
その頃、確かに文教祖の統一神霊協会には、新しい波が寄せて来ていた。
あのとき軍情報部の男が示唆したように、2年後の57年には、国家のトップ層にもつながる、軍部の若い諜報将校たちが相次いで入教してきたのだ。
その1人、背がスッと高く端正な顔立ちをした朴普煕は、英語が堪能で如何にもエリート然としたお坊ちゃんに見えたが、殊のほか腰が低く、龍明を再臨主として信じ切る単純素朴さがあった。
聞いてみると、彼は貧農の生まれで、中学までの公教育を終えると、無料の師範学校に行き、数年間小学校の先生をしながら実家の農業を手伝っていた。
そんな生活を一生続けるのも悪くないと思っていたが、20歳の時、国から選ばれ、陸軍士官学校給付生の誘いが来た。
迷ったが、無料でもっと国のために役に立てるのならその方がいいと思い、入学を決めた。
入学して最初の2週間、M191という銃の扱い方を習ったところで、北朝鮮軍が南進して来た。
1950年、朝鮮戦争の始まりだった。
授業はすぐストップし、新入生全員が最前線部隊に入れられた。
M191の扱いだけは習ったが、他のことは何も知らないまま、朴らはとにかくその銃だけを撃ちまくり、何ヶ月もの間、朝鮮半島を南下したり北上したりした。
それは激しい戦闘だった。
終わってみると、士官学校の40人の新入生のうち、生き残ったのは朴を含め3名だけだった。
ただより高いものはない。
強運の朴は柔軟でしぶとい、勇敢な兵士として上官の覚えもよく、その後はアメリカの米軍施設に留学し、米軍の通訳訓練所などを経て、統一教会に入教した頃は、国連軍司令部の米軍付副官となっていた。
後にKCIAを創設する軍情報部の男、金鐘泌の腹心でもあった。
それは同時期に信者となった他の3名の将校たちも同様だった。
彼らは、中でも特に朴普煕は、文龍明を再臨主として信じ切っているのか、それとも軍の作戦のようなものとして軍人魂をかけているのか、定かではないが、今後の統一教会の組織的発展に、大きな役割を担ってゆくことになる。
*注
朴普煕氏の経歴は、氏の宣誓供述書(朴サムエル裁判時)より。
正確な銃の名称(記号)は記憶にないので創作です。
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2020/12/09 (水) [龍明小説6&7]
妄想か想像か・・・
優秀な朴氏に対して、龍明は「妬み」があったと伺える。
Bフンジン再臨詐欺の時、
朴氏はBフンジンとフンジンの妻であるはずの娘を合わせなかった。
その報復というべきか?
Bフンジンは、朴氏を入院させるほど殴り倒したそうだ。
Bフンジンがやった?
いやいや、陰でそうしろと誘導したのは、龍明だ!
龍明は、Bフンジンを通して朴氏に思いっきり暴力を通して、痛めつけた鬼畜。
もしかしたら、
朴氏にBフンジンの血を引く孫が生まれていたかもしれない。
龍明は、実に悪魔的だ。
優秀な朴氏に対して、龍明は「妬み」があったと伺える。
Bフンジン再臨詐欺の時、
朴氏はBフンジンとフンジンの妻であるはずの娘を合わせなかった。
その報復というべきか?
Bフンジンは、朴氏を入院させるほど殴り倒したそうだ。
Bフンジンがやった?
いやいや、陰でそうしろと誘導したのは、龍明だ!
龍明は、Bフンジンを通して朴氏に思いっきり暴力を通して、痛めつけた鬼畜。
もしかしたら、
朴氏にBフンジンの血を引く孫が生まれていたかもしれない。
龍明は、実に悪魔的だ。
ナツミカンさんのコメントを拝見して、
何と言ったらよいのか分かりませんが、
不自然な感じがします。
不自然に、龍明が悪い、悪いと言い過ぎているようなのです。
そう強調しないと、何か精神のバランスが取れないのだろうとお察しします。
ハタから見ると不自然です。
お大事に。^_^
(わたしは上のコメントで)間違っている、いない等、そういうことは何も言っていません。
そういう原理主義者的な屁理屈のフィールドはごめんです。
波動同期拒否。
置き去りにされてください。
げんりしゅぎ‐しゃ【原理主義者】 の解説
2 原理原則だけを唱え、かたくなで融通の利かない者を揶揄 (やゆ) していう語。
そういう原理主義者的な屁理屈のフィールドはごめんです。
波動同期拒否。
置き去りにされてください。
げんりしゅぎ‐しゃ【原理主義者】 の解説
2 原理原則だけを唱え、かたくなで融通の利かない者を揶揄 (やゆ) していう語。
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