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夫人が痛哭し、新しい秘密摂理が始まる/4-9

「危うい姜ヒョンシル、下意識レベルで夫人に対抗? からの続き



  ますます危うい!夫人が痛哭し、
       新しい秘密摂理が始まる

               

 


    龍明小説4-9


水晶洞の家は、裏山の麓(ふもと)、避難民や貧民が大勢住んでいる地域にあった。
狭い道を尋ね尋ね、迷いながら、やっと目当ての家が見つかったのは10時頃だった。

やはり狭くみすぼらしい家だったが、そこに龍明、金ウォンピル、オクセヒョン、新しく入った牧師の李ヨハネと女食口の李スッキが一緒に住んでいた。

ヒョンシルが誕生日の祝いに持ってきた餅を焼き、龍明がウマイウマイと言ってたくさん食べた後、故郷での伝道活動報告を交えて2人楽しくお喋りしていると、あっという間に時間が過ぎ、午後の4時になった。


「裏山に登り、風にちょっとあたってくる」
龍明はそう言って出て行った。

残された女たちが夕食の準備に米を洗っている時、突如そこに現れたのは、サンキル夫人だ。
オクセヒョンの憲兵隊員の息子も一緒だった。
オクの息子は龍明教会をよく思っていない。
同僚なのか、カーキ色の軍服を着た憲兵があと2人後ろに控えていた。

「部屋に入れ!」
彼らは命令調で言い、そこにいたオク、ヒョンシル、スッキを乱暴に部屋に押し込んだ。

「おまえは絶対に居場所を知らないと言ったな、恥を知れ、殺してやる!」
サンキルがヒョンシルに向かってどなり、オクの息子が龍明の聖書をビリビリに引き裂いた。


台所の方から、サンキルの声が聞こえた。
「あの部屋に火を放つ!」「ぶっ殺す!」「火を放つ!」「ぶっ壊す!」「火を放つ!」「ぶっ壊す!」
女たちは震え上がった。


凄まじい物音とともに、部屋の中はあっという間に修羅場になってしまった。
サンキルが台所道具を全部、壁に投げつけ始めたのだ。
彼女は茶碗、米びつ、さじ、おけなど、あらゆる物を投げて、大声を出して騒いだ。

制服の憲兵隊員たちは直立で、その様子をじっと見ていた。
物音と叫び声を聞きつけた周辺住民たちが、野次馬見物に大勢集まり、家のまわりは黒山の人だかりになった。



もう何もかもお終いに思えたヒョンシルは「トイレに行って来ます」と言って、こっそりと外へ出た。
先生はどこにいるのか、裏山を見上げてみたが見えない。上まで行こうとしたが暗いので途中で引き返し、当てもなくフラフラと停留所の方へ下った。


龍明は山の上から全てのことを見ていた。
が、張本人の自分が出て行かなくては収束しそうもないと観念し、ついに山を下り家に戻って来た。

夫人は帰ってきた夫を見ると、金切り声を上げた。
憲兵隊が彼を警察署まで連行してゆく道すがら、ずっと隣で怒り心頭、罵声を浴びせ続けたので、道行く人々が皆振り返って見た。


ヒョンシルは停留所で、しょんぼりしたオク夫人と米軍基地の仕事帰りのウォンピルに出会った。

オクから事情を聞いたウォンピルは言った。
「集めたドルを家の戸枠の上に隠してあるのです。見つかると、警察や夫人に奪われてしまうかもしれない。私たちはしばらく身を避けるためにお金が必要になるでしょう? 私が行ってそのお金を取って来ます」
そして家の方へ早足に駆けて行った。

10分後、伝道活動から李ヨハネが帰って来た。
その後ウォンピルが肩を落とし手ぶらで戻ってきた。
憲兵隊員が厳重に見張っており、家には入れなかったと言う。

4人は行く所がないので、伝道中の人の家へ行き、廊下で夜を明かした。

龍明は、偶然フンナム刑務所で弟子になった男が警官としてその署に勤めていてうまく処理してくれ、翌日の朝には解放されていた。


ヒョンシルたちは次の日の午前中、水晶洞の家がどうなったか訪ねてみた。
ヒョンシルが家に入ろうとすると、龍明が慌てて出て来て、
「すぐ身を隠せ、サンキルがきみを見たら、また始まってしまう。
逃げろ、はやく!」

彼女は急いで家から出ようとしたが遅かった。
中からサンキルが飛び出してきて、いきなり彼女の頬を叩いた。
「この気違い女が、ここまでついて来たか!」
そしてまたひどい悪口を浴びせながら、全身を殴ってきた。

ヒョンシルはなんとかその場から逃れ、震える脚で裏山に分け入った。


家の中では、一緒に来たメンバーと龍明が、気が違ったように取り乱すサンキル夫人をなんとか宥め説得しようとしていた。彼らは数時間かけて御言葉を語り説得を続けた。
普通にお見合い・結婚したと思っている夫人はなかなか理解しなかった。

困った龍明は、
「私は自分がやりたくてやっているのでも、人間的な思いでやっているのでもないのだよ。神の摂理のために働き、神の御旨のために人々に教えているのだよ」
と同じようなことを繰り返した後にこう続けた。
「だから同居するのはいいんだが、私の働きをやめさせることはしないでほしい。そうしてくれれば、きみとソンジン君の面倒は見るつもりだし、きみたちのためならなんでもしてあげるというんだね」
すると彼女は、ついに同意の言葉を吐いた。
「わかったわ、やってみます」


ウォンピルは裏山に行き「夫人が悔い改めたぞ!」と叫び、半信半疑で渋る姜ヒョンシルを引っ張って来た。

「オクセヒョンとヒョンシルに今までのことを謝罪するんだね」
龍明が言った。

「無礼なことをしてすみませんでした」
サンキルはオクの方を向いて言った。
「ヒョンシルにも謝るんだよ」
「私はもう謝ったじゃありませんか。なぜ何度も謝らなくてはならないの」
龍明は引かなかった。

「すみませんでした。私が悪うございました。ごめんなさい」
サンキルは体を固くしながらヒョンシルに謝った。
ヒョンシルも思わず頭を下げた。


それを見て、龍明は超絶機嫌が良くなった。
「これでよし、サンキルは姉のように、ヒョンシルは妹のようにだ。勝利したレアとラケルのようにだ。さあ、これからはァ、みんな兄弟姉妹のように仲良く暮らすんだ」
そして長い祈祷を始めた。
「神様、復帰の道は恨の多い道であり、血と汗と涙でつづられている道であることをまた今更のように感じています。この御旨を成していかれるために、父は六千年を一度も休まずに痛哭しておられ、切なく探し求めて来られた道であることを、この小さき者たちはあまりにもよく知っています……」

先生の祈祷にヒョンシルやオクだけでなく、ウォンピルや李ヨハネも、そこにいる全員が痛哭し、サンキルでさえもワンワン泣いていた。

それから、家には壊されていない食器は一つもなかったので、ウォンピルが持って出た弁当箱のフタにパンを入れ、皆でそれを分かち合って食べた。



普通ならこれで事態は収束に向かうのだろうが、そうは問屋が卸さなかった。

龍明が秘密裏に新しい摂理を打ち出したのだ。

1960年までに、処女70人、寡婦70人、人妻70人の計210人の女を復帰しなければ、第3次世界大戦が起こり世界が滅びると、彼は自らのセックス儀式に厳しいノルマをかけたのだ。






<参考資料/サイト>

https://www.tparents.org/Library/Unification/Books/Sm-Early/Chap10.htm

https://yuun0726.muragon.com/entry/239.html

https://howwelldoyouknowyourmoon.tumblr.com/post/141221950603/moon-must-have-sexual-relations-with-70-virgins

など。





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コメント

教えてください。
「1960年までに、処女70人、寡婦70人、人妻70人の計210人の女を復帰しなければ、第3次世界大戦が起こり世界が滅びると、彼は自らのセックス儀式に厳しいノルマをかけたのだ。」
とありますが、何年からでしょうか。
米本さん、お久しぶりです。

米本さん、ようこそです。

このことは、アメリカの古参元信者のアレン・テイト氏の著書に書いてあることで、ユンホ・イェという牧師の論文(プリンストン神学校、1959年)の中に、初期の統一教信者の告白として引用されている内容です。
(参考サイトの3番目参照)

サイトには、「何年から」は書いてないのですが、
この小説の場面は(前回と前々回の本文には年月日を入れましたが)、1953年の2月前半のことです。

婚外子サムエルの母が初めて文教主と関係を持ったのは53年だとサムエル氏が言っているし、同じ頃彼女の母とも姉とも関係を持ったわけで、
また、認知した婚外子・喜進の母が入教したのも53年の暮なので、もう53年の後半辺りから、その“摂理”は、どんどん始まっているのではないでしょうか。

姜ヒョンシル女史も、文教主にタクシーで旅館に連れていかれ、「常識外れのことではあるが、御旨にご協力お願いします」と頼まれたそうで(赤い羽募金かっ)、それは54年のことです。(回顧録より)

サムエルの母は正真正銘サンキル夫人の父方の従姉妹ですから、サンキルおとなしくしていられない、以前にも増して強硬態勢で出動せざるを得ないでしょう。

はっきりはわかりませんが、50年代であることには間違いなく、53年辺りではないですか、ということで。

7年路程は長いですが、その210人の女性が、信仰深い14万4千人を復帰して、その人たちだけが戦争を生き残れる、という筋書きだったようで、時間の余裕が必要でした。
当然予言ははずれました、はい。










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