教会フンナム支部。
ふらふらしていると本当に死ぬ。完全投入
ノンフィクション度が高いことは前回と同様です。
フンナム刑務所の中でのことは、特殊な環境下の懲役で、大筋には関係ないので小説から抜かそうと思い、前回4-1ですでに、500ポンド爆弾でフンナム工場をぶっ壊す!してしまったのですが、時間を戻してやっぱり一回書くことにしました。
ブリーン氏の資料(「The death camp」)をじっくり読んでみると、なぜか修練会を思い出すし、もう統一教会生活自体、いわゆる御旨生活(信仰生活)自体が、このようなフンナム状態を心象的に作り出してなされていたような気すらします。
象徴的にいうと、これは特殊な世界で関係ないのではなく、統一教会ではこれこそが通常運転の普通の世界だったといえるでしょう。勢い自分が生き残るための信仰になってゆくのも不思議ではありません。
今回の内容は、前回 「フンナムから見た朝鮮戦争・龍明 生き生き?/4-1」 の第2段落あたりに挿入すると、時系列が繋がる内容になります。
龍明小説4-2
1948年5月に、龍明がフンナム収容所に到着した時、宿営地は悲惨な雰囲気が漂っていた。
まさに死の収容所のように見えた。
1500人を数える収容者は、各監房に40人が詰め込まれ、衰弱して生気がなかった。
最初は約10パーセントが政治犯、さらに10パーセントが職務怠慢罪の兵士や公務員、残りが犯罪者だったが、政治犯の数がどんどん増えていった。
今や政治犯だけで別個の小屋に収容され、工場の作業班も分けて組まれるようになっていた。
しかし政治犯の定義は曖昧だった。
38度線付近で行われた犯罪であれば、越境して牛を売ったことでさえも政治的犯罪と見なされていた。
人民軍の団長だったある思想犯は、野原で「長寿・金日成!」の旗を射撃訓練の標的に使った罪で5年の刑をくらっていた。
「だってよ、他に的になる物が何もなかったからさ」と彼は囚人仲間にこぼした。
龍明は、第2刑舎の第5監房に入れられた。
小屋の外の板に収容者の氏名・罪名・刑期が書かれてあり、彼の同室者は全員政治犯だと分かった。
彼の囚人番号は「596」番。
その数字の発音が、朝鮮語の「不当な苦難」という言葉と同じなので、無実の罪で投獄された自分に神が与えてくれた番号だと思って、力を得た。
▲南側の山から北北西方向に撮った興南(フンナム)収容所の全景写真。

撮影時期は1945年9月中頃。https://familyforum.jp/2013072122171
サイレンの音で始まる朝は、塩味の粗末なスープを飲み、整列行進して8時に肥料工場に着く。
きついノルマを課された8時間労働を夕方5時に終え、また行進して宿営地に戻ってくる。
ボディチェックを受け、監房に押し込まれ、朝と同じ薄い汁と一握りの穀物の夕食を済ます。
それで1日が終わりではなかった。
夜は7時半から、各房で「新聞訓読会」を持つことを命じられた。
最初何のことか分からなかったが、看守が、朝鮮労働党の日刊労働新聞を持って来て、字が読める囚人に、社説を大きな声で読み上げるよう命じた。
その後それについて議論しなければならなかった。
何を言うべきか分からず、囚人たちが黙っていると、
看守が、
「作業実績を自己批判し、収容に至った罪状を懺悔すべきだ」
と言った。
彼らは飢えと疲労で意気消沈したまま議論することになった。
時がたちサイレンが鳴り、看守が各房の壁を棒で叩きながら、点呼にやってくる。
逃亡者がいないかチェック終了後、就寝の合図がでる。
▲興南(フンナム)収容所内部と帰国直前の連合国捕虜のようす。

囚人仲間を観察していると、戦うのをあきらめた人間はまもなく死んでゆくことが分かった。
かつて健康だった人が、たった数か月で死ぬとしたら、5年の刑をどのように耐えうるというのか?
逃げようとしても無駄であり、大っぴらに看守に抵抗し自己の尊厳を保とうとしても等しく役に立たない。
反抗的な囚人は、ただちに隔離され、厳罰をくらうことになるだろう。
最初の2,3か月のうちに、2人が脱走を企てた。
彼らの死体は見せしめのために晒された。
他に4人が捕らえられ、彼らの刑期は1年間延長された。
宿営地に割り当てられた250人の看守が、絶えず囚人を監視している。
生き残りを賭けた決意の中で、龍明は1つの方向だけを見た。
抵抗は霊的にのみしよう、と。
彼はあたかも全人類の救いが自分に掛かっているかのように、本当に神が世界に対する唯一の希望を彼の勝利に託しているかのように、そう思って戦うことを決意した。
その戦いは霊的なもので、彼はサタンを打ち負かすため、人々を悪に駆り立てる霊的な闇の力に打ち勝つために召命されたのだ。
祈祷、訓練、愛が、武器となるだろう。
たとえどんなに悲惨な扱いをされたとしても、神と囚人仲間と共産主義者の看守に対して、愛の態度を保とうと決心した。
もし神への愛が弱くなれば、ほとんどの囚人たちと同じように生への絶望に取りつかれ、弱って死んでいくだけだろう。
彼は達成感を得るために仕事に打ち込もうと心に決め、刑務所の日課に没入していった。
午前6時、サイレン。7時、朝食。
7時半、ハンドベルが鳴り、錠が開き、外に整列。
司令官が壇上から怒鳴り声で命令を下す。
脱走するな、下を向き、2人組で手を繋げ!
1500人の囚人は地面に目を落とし、4列縦隊で工場に向かう。
途中、少しでも顔を上げると殴られる。ーー
▲フンナム窒素肥料工場内部のようす


(日本窒素肥料株式会社が経営していた1930年代に撮られたもの)
一方、朝鮮半島の情勢に目を向けると、1948年の間ずっと、朝鮮の支配を巡って、右派と左派の争いが激しくなっていた。
北朝鮮は、南側にいる工作員に、5月10日の国連指導の総選挙を妨害せよと指示を出した。
選挙は、共産党員主導で島民が武装蜂起した済州島を除いて、南側だけで行われた。
8月15日、無知と準備不足で統治していたアメリカの軍政府は、新設の大韓民国初代大統領・李承晩に政権を譲り渡した。
3週間後の9月9日、北朝鮮は、正式に金日成を首席とする朝鮮民主主義人民共和国を樹立した。
懲役判決は、これを記念して半分になった。
この恩赦で龍明の刑期は5年から3年に減刑になった。
<参考文献>
https://www.tparents.org/Library/Unification/Books/Sm-Early/Chap07.htm
Chapter 7 Death Camp
より、抜粋翻訳
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最初の2,3か月のうちに、2人が脱走を企てた。
彼らの死体は見せしめのために晒された。
他に4人が捕らえられ、彼らの刑期は1年間延長された。
宿営地に割り当てられた250人の看守が、絶えず囚人を監視している。
生き残りを賭けた決意の中で、龍明は1つの方向だけを見た。
抵抗は霊的にのみしよう、と。
彼はあたかも全人類の救いが自分に掛かっているかのように、本当に神が世界に対する唯一の希望を彼の勝利に託しているかのように、そう思って戦うことを決意した。
その戦いは霊的なもので、彼はサタンを打ち負かすため、人々を悪に駆り立てる霊的な闇の力に打ち勝つために召命されたのだ。
祈祷、訓練、愛が、武器となるだろう。
たとえどんなに悲惨な扱いをされたとしても、神と囚人仲間と共産主義者の看守に対して、愛の態度を保とうと決心した。
もし神への愛が弱くなれば、ほとんどの囚人たちと同じように生への絶望に取りつかれ、弱って死んでいくだけだろう。
彼は達成感を得るために仕事に打ち込もうと心に決め、刑務所の日課に没入していった。
午前6時、サイレン。7時、朝食。
7時半、ハンドベルが鳴り、錠が開き、外に整列。
司令官が壇上から怒鳴り声で命令を下す。
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1500人の囚人は地面に目を落とし、4列縦隊で工場に向かう。
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▲フンナム窒素肥料工場内部のようす


(日本窒素肥料株式会社が経営していた1930年代に撮られたもの)
一方、朝鮮半島の情勢に目を向けると、1948年の間ずっと、朝鮮の支配を巡って、右派と左派の争いが激しくなっていた。
北朝鮮は、南側にいる工作員に、5月10日の国連指導の総選挙を妨害せよと指示を出した。
選挙は、共産党員主導で島民が武装蜂起した済州島を除いて、南側だけで行われた。
8月15日、無知と準備不足で統治していたアメリカの軍政府は、新設の大韓民国初代大統領・李承晩に政権を譲り渡した。
3週間後の9月9日、北朝鮮は、正式に金日成を首席とする朝鮮民主主義人民共和国を樹立した。
懲役判決は、これを記念して半分になった。
この恩赦で龍明の刑期は5年から3年に減刑になった。
<参考文献>
https://www.tparents.org/Library/Unification/Books/Sm-Early/Chap07.htm
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2020/07/25 (土) [龍明小説4&5]
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