『奇妙で恐ろしい中心家庭とチーパッパ』/3-18 からの続き
中心家庭崩壊の兆し
・龍明実家の反応
またまた気の毒
うまくいかない車相淳
龍明小説3-19
龍明は緊急に食口たちを集めて言った。
「2週間後の聖日に天の祝いの宴をせよ、との啓示が降りた。
子羊の婚宴だ。チスンドさんの指示に従って祭壇を拵えよう」
皆は祝い事の例に倣って、米や布の寄進を求め近所の家々を回った。
そして夜中まで騒がしく餅をつき、衣装やご馳走の準備も始まった。
真相を知ったミョンスンはショックを受けた。
(話が違うじゃないか!)
ことが予期せぬ方向へとどんどん進んでいき、妻は遠くへ離れていくばかりに思えた。
自信をなくし恨めしく思えて、根無し草のように風に吹かれてフラフラ歩いていると、町内の友人の家の前で呼び止められた。
「ミョンスン!
ちょっと寄っていけよ。えらく久しぶりじゃないか」
「ところで近所中のウワサだが、結婚式って本当なのか? 一体誰の結婚式なんだ? 娘さんたちはまだ子供だろ。おまえの家は最近どうなってるんだい?
おい、ミョンスン、大丈夫か」
彼は堪え切れなくなり、絞り出すような声で言った。
「実は困ったことになっている‥‥」
中心家庭崩壊の兆し
・龍明実家の反応
またまた気の毒
うまくいかない車相淳
龍明小説3-19
龍明は緊急に食口たちを集めて言った。
「2週間後の聖日に天の祝いの宴をせよ、との啓示が降りた。
子羊の婚宴だ。チスンドさんの指示に従って祭壇を拵えよう」
皆は祝い事の例に倣って、米や布の寄進を求め近所の家々を回った。
そして夜中まで騒がしく餅をつき、衣装やご馳走の準備も始まった。
真相を知ったミョンスンはショックを受けた。
(話が違うじゃないか!)
ことが予期せぬ方向へとどんどん進んでいき、妻は遠くへ離れていくばかりに思えた。
自信をなくし恨めしく思えて、根無し草のように風に吹かれてフラフラ歩いていると、町内の友人の家の前で呼び止められた。
「ミョンスン!
ちょっと寄っていけよ。えらく久しぶりじゃないか」
「ところで近所中のウワサだが、結婚式って本当なのか? 一体誰の結婚式なんだ? 娘さんたちはまだ子供だろ。おまえの家は最近どうなってるんだい?
おい、ミョンスン、大丈夫か」
彼は堪え切れなくなり、絞り出すような声で言った。
「実は困ったことになっている‥‥」
そこからは話が速かった。
この一言で十分なほど、地域住民の不信感は熟していたのだ。
友人は言った。
「よし、おれにいい考えがある。任せとけ」
友人らが何人かで警察に行って、近所に道義を逸した怪しい婚宴をするグループがあると訴える。警察が踏み込み、教祖連中が連行されたら、ミョンスンはあらためて証言でも告訴でもすればいい。
ミョンスンが直接警察に行くのは敷居が高すぎるが、これならできそうだ。
(よし、おれもジョンファも泥をかぶるかもしれないが、そうしよう。)
彼の心は決まった。
*
一方、車相淳は定州に向かう列車の中にいた。
(大先生の御実家に1人で行くなんて緊張するなあ)
行って親族を出来るだけ大勢、来るべき天の宴席に連れて来てほしいと龍明に頼まれたのだ。
定州郡の上思里に位置する畑に囲まれた農家 文ノ家の夕食時、家族と親戚一同が集まった。
そこで車は、自分は文ノ龍明の弟子だと自己紹介し、言った。
「実はみなさんの息子、文ノ大先生は再臨のキリストなのです」
一同の反応は芳しくなかった。
「なんだ、そりゃあ、」と親戚の1人が言った。
「やつは何がしかの指導者になるにちがいないと、おれたちは見込んでたんだが」
「そうさ、日本の統治がなくなった今なら、政治家にだって問題なくなれたはずだ」
また別の者が言った。
「そうなりゃ、大統領だって夢じゃなかったろうさ」
「それをメシアだと言い始めるなんて、やつは一体何やってんだ?」
一同はザワザワした。
「メシアってのは聖書にあるように雲に乗ってやって来るんだろう?」
「イエス以外の人物がメシアになるなんて、聞いたことないぞ」
「みすみす問題を起こしてくれと言ってるようなものじゃないか」
「日本統治に反逆してくれるかと期待してたが、宗教界の反逆者になるとはな」
家族は苦りきった顔をしていた。
1人祖父だけは車の証を受け入れてくれたように感じたが、それ以外の人たちは、身内を心配するあまりでもあろうが、弟子だと言うその場に身を置く車に対して不平や不満をぶちまけることになるのだった。
龍明が自分で来なかったのは正解だったのである(苦笑
(つづく)
参考資料/サイト
https://www.tparents.org/Library/Unification/Books/Sm-Early/Chap06.htm
(車相淳と従兄弟 Seung-gyun Moon へのインタビューより)
said they should prepare to celebrate the day, and asked Cha to go to Jeongju and invite his family. Cha took the train and stayed at the Moon's home in Sangsa-ri for three days. At dinner the whole family, including the relatives, gathered and Cha told them that their son was the returned Christ. Cha felt that Moon's grandfather accepted what he had told them, but that the other relatives were sceptical.27 In fact they were critical. They had expected Moon would become some kind of leader, and now that Korea was freed from Japanese control, he could become a politician without getting into trouble. He could even be the president one day, some relatives thought. But what was he doing claiming to be the Messiah? The Messiah was coming in the clouds, as the Bible said. It had never even been suggested the Messiah could be a person other than Jesus. It was as if he was disposed to cause trouble. They grumbled against him: "We were expecting him to become a traitor, but he's become a traitor in the religious sense." But, still, he was family, and they were worried about him.
他に、先回と同じ資料
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この一言で十分なほど、地域住民の不信感は熟していたのだ。
友人は言った。
「よし、おれにいい考えがある。任せとけ」
友人らが何人かで警察に行って、近所に道義を逸した怪しい婚宴をするグループがあると訴える。警察が踏み込み、教祖連中が連行されたら、ミョンスンはあらためて証言でも告訴でもすればいい。
ミョンスンが直接警察に行くのは敷居が高すぎるが、これならできそうだ。
(よし、おれもジョンファも泥をかぶるかもしれないが、そうしよう。)
彼の心は決まった。
*
一方、車相淳は定州に向かう列車の中にいた。
(大先生の御実家に1人で行くなんて緊張するなあ)
行って親族を出来るだけ大勢、来るべき天の宴席に連れて来てほしいと龍明に頼まれたのだ。
定州郡の上思里に位置する畑に囲まれた農家 文ノ家の夕食時、家族と親戚一同が集まった。
そこで車は、自分は文ノ龍明の弟子だと自己紹介し、言った。
「実はみなさんの息子、文ノ大先生は再臨のキリストなのです」
一同の反応は芳しくなかった。
「なんだ、そりゃあ、」と親戚の1人が言った。
「やつは何がしかの指導者になるにちがいないと、おれたちは見込んでたんだが」
「そうさ、日本の統治がなくなった今なら、政治家にだって問題なくなれたはずだ」
また別の者が言った。
「そうなりゃ、大統領だって夢じゃなかったろうさ」
「それをメシアだと言い始めるなんて、やつは一体何やってんだ?」
一同はザワザワした。
「メシアってのは聖書にあるように雲に乗ってやって来るんだろう?」
「イエス以外の人物がメシアになるなんて、聞いたことないぞ」
「みすみす問題を起こしてくれと言ってるようなものじゃないか」
「日本統治に反逆してくれるかと期待してたが、宗教界の反逆者になるとはな」
家族は苦りきった顔をしていた。
1人祖父だけは車の証を受け入れてくれたように感じたが、それ以外の人たちは、身内を心配するあまりでもあろうが、弟子だと言うその場に身を置く車に対して不平や不満をぶちまけることになるのだった。
龍明が自分で来なかったのは正解だったのである(苦笑
(つづく)
参考資料/サイト
https://www.tparents.org/Library/Unification/Books/Sm-Early/Chap06.htm
(車相淳と従兄弟 Seung-gyun Moon へのインタビューより)
said they should prepare to celebrate the day, and asked Cha to go to Jeongju and invite his family. Cha took the train and stayed at the Moon's home in Sangsa-ri for three days. At dinner the whole family, including the relatives, gathered and Cha told them that their son was the returned Christ. Cha felt that Moon's grandfather accepted what he had told them, but that the other relatives were sceptical.27 In fact they were critical. They had expected Moon would become some kind of leader, and now that Korea was freed from Japanese control, he could become a politician without getting into trouble. He could even be the president one day, some relatives thought. But what was he doing claiming to be the Messiah? The Messiah was coming in the clouds, as the Bible said. It had never even been suggested the Messiah could be a person other than Jesus. It was as if he was disposed to cause trouble. They grumbled against him: "We were expecting him to become a traitor, but he's become a traitor in the religious sense." But, still, he was family, and they were worried about him.
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