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奇妙で恐ろしい中心家庭とチーパッパ/龍明小説3-18

収容所への道も一歩から(お色気編)/3-17 からの続き



     奇妙で恐ろしい中心家庭
         と
       チーパッパ





   龍明小説3-18




 その時から、金ジョンファと夫の鄭ミョンソン一家は、奇妙なことに、居候のはずの龍明を中心に回るようになっていった。


 夫婦の寝室には龍明とジョンファが寝るようになり、夫のミョンソンは、3人の子供たちと一緒に子供部屋で眠った。
 食事時には、一番最初に龍明の茶碗に山盛りのご飯が盛られた。

 信者であるミョンソンは自分の家庭が、堕落した人類の歴史を神の前に元返す再臨主の摂理の中心家庭に選ばれていると信じていたが、時に言うに言われぬ憤懣を感じることがあった。


 龍明は学生時代イエス教会で日曜学校の先生をしていた要領で、面白おかしく子供たちに話をして聞かせ彼らを手なずけていた。
 お母さんが彼を尊敬していることで、小学生の子供らも龍明先生の言うことに素直に従っていた。

 そういう状況で、ミョンソンが彼に反旗を翻そうものなら、家族の中で完全に孤立するのが目に見えていた。
 彼は家族を失うことになるかもしれない不安と恐怖から、大っぴらに意を唱えることができなくなっていた。


 天の摂理的な一定期間が過ぎ、時が来れば、主である先生は妻のジョンファを自分のもとに返してくれるだろう、そうなれば自分たちはまた以前のように、いやそれ以上に幸福な本然の夫婦として仲良く暮らす日が来るだろうと、なんとか希望を繋ぐしかなかった。


 実際、説教などでそのようなニュアンスのことを龍明は匂わせていた。もっとも大っぴらに語れる内容ではないので、ジョンファ夫婦以外にその意味がはっきり分かる者はいなかった。


 その頃、キリスト教会や地域からの反発と、それぞれの家族からの強い反対がある中で、ジョンファ夫婦や親戚の車相淳、オクセヒョンやチー、ウォンピル青年などがよく龍明に仕え、がんばって伝道した。

 龍明は精力的に彼らにみ言葉を語り、牧会した。
 その年47年が終わる頃には、集会所に約40人の食口(信者)が集うようになっていた。


         *


 48年が開けて正月もやっと落ち着いたある日の早朝、住み込んでいる食口たちがまだ眠っている集会所に、チスンドが血相を変えて転がり込んで来た。

 彼女は、今し方天からお告げを受けた内容だと言って、こう叫んだ。

 「お前の先生がおられる家がきれいじゃないので、掃除をしなければならない! そしてお前の先生がお住みになっている部屋の左右にはいつも韓国の地図と太極旗を置かなければならない!」

 深夜お告げの声に「早く明け方に行って寝ている人々を全部足で踏みつけて起こせ。そうしてきれいに掃除をしてから三日間断食をしなければならない」と大声で怒鳴りつけられたのだと言う。

 それで彼女は下の部屋、上の部屋と走って回りながら、眠っている者を叱りつけて起こし、家中を隈なく磨き掃除をさせた。


 そんなことがあってから何日か経って、早朝薄暗い中、再びチスンドは狂ったように走っていた。

 ほどけたチョゴリの結び紐をひらひらさせながら集会所に駆け込むや否や、叫んだ。

 「部屋の中の物を全部持ち出せ!
  主の部屋の中は白い紙で貼って、白い幕をかけろ!
  主の布団は白で新しくしなければならない!」


 やれやれ‥‥と龍明は思った。
(無学なチ〜ばあさんよ、またお告げか。今度は何する気だ。
 たまらんな‥‥)


 また何日か後、彼女は深刻な顔つきでやって来て、龍明に告げた。

「来たる3月1日は天の極めて重大な日であると、お告げがありました。
 先生のための盛大な天の祝宴の日だと言うのです。
 先生、これは何でしょう? 一体どうしたらいいのでしょうか」


 龍明は、この時ばかりはチスンドの霊能に乗っかった。

 「チーさん、それは聖霊の声に違いない。
 重大な天の祝宴とは、ヨハネの黙示録19章にある子羊の婚宴、
 キリストの婚礼の祝宴のことだ」

 (ついにラケルである金ジョンファとの結婚を天が認めたのだ。
  ジョンファがそれを神に強く祈っていたのかもしれない。
  アイツ、それほど俺のことを‥くう‥‥)

 思わず自惚れて嬉し泣きしたが、思い返せば5年前、彼はソウルで崔サンキルと結婚し、息子までもうけたのではなかったか。

 それをそのまま放置して、今回人妻ジョンファと婚宴をする矛盾を、彼は社会に通用するはずもない屁理屈をくっ付けて瞬殺した。

  (これこそ清々しい天の側の結婚だ。
  レアである崔サンキルとの結婚は地の事情の結婚だった。
  今回とは文字通り天地の差、全く次元が異なるというんだね)


 龍明は晴々しい気持ちで言った。
 「よし、皆に言って、すぐに準備を始めることにしよう!」
 





参考資料/サイト

https://howwelldoyouknowyourmoon.tumblr.com/post/63203498498/bigamy-i-hate-him-so-much-i-want-to-kill-him


池承道(チスンド)の証
http://www5b.biglobe.ne.jp/~yi1800/akasi/sinkousyuki/sinkousyuki_20.html

https://六マリアの悲劇.com/第四章/   147頁

https://www.tparents.org/Library/Unification/Books/Sm-Early/Chap06.htm

などなど



レアとラケルの関係について

旧約聖書 創世記29:16〜
《さてラバンにはふたりの娘があった。姉の名はレアといい、妹の名はラケルといった。
レアは目が弱かったが、ラケルは美しくて愛らしかった。
ヤコブはラケルを愛したので、「わたしは、あなたの妹娘ラケルのために七年あなたに仕えましょう」と言った。・・・ 》


(昔の暗在コメント文を修正)
旧約聖書に出てくるヤコブは、レアとラケル姉妹2人と結婚したといっても、創世記の記述によれば、好き好んでしたのでも、計画的にしたのでもない。

叔父ラバンの土地で働くヤコブは、ラバンの娘の妹の方のラケルを好んで妻に望んだ。
だが約束の7年の労働期間が過ぎた婚宴の日の夜、闇に紛れて新床に入って来たのはラケルではなく姉のレアの方だった、と朝になって初めて判明したという次第。

血相を変えたヤコブが、姉妹の父親のラバンのところに行って抗議すると、伯父でもある彼が超軽く言うことには、
「レアとの初夜、おつかれサンサン。姉の方を先に嫁がせないと、こちとら世間体が悪いからメンゴね。あともう7年、うちトコでタダ働きの約束さえしてくれたら、すぐに妹の方もおまえの嫁にやるともさ、いいとも〜❤︎」
と暖簾に腕押し状態。

レアを断ろうにも、昨夜寝所の闇の中でラケルだと思い、彼女ととコトを成してしまった後なのでもう遅い。
こうしてヤコブは伯父ラバンの策略に騙されて、姉妹2人と結婚するはめになった。

聖書にはこれらのことが出来事として書いてあるだけで、それがどうこうと教訓じみたことは何も書いてない。


文ノ龍明のように、前の女やうまくいかなくなった女を次から次へレア呼ばわりするのも、なんだかな、です。


http://furuta65.fc2web.com/001/syougairotei_2/002.html#039
「金氏はラケルの立場、朴氏ハルモニはレアの立場であり、さらにまた羅氏*という婦人がいました。この三人の婦人が先生に協助しなければならなかったのです。」

* 羅氏* :ナの婦人のこと
* 崔サンキルをレアの立場と言っているミコトバもあり。





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コメント

やばいでしょ
サ教さん村で、今回の小説記事の注目ランキングが普段よりやけに高くなっていまして、
サ教さんに認められるって逆に何かヤバくないか?!
と危機感を抱き、読み返しました。

やっぱり何というか、リアル感や臨場感を求めれば仕方ないとはいえ、内容が現役的に流れてしまっていると感じました。

それで最後の方に、判断を入れた一段落分を追加しました。大して変わらないかもしれませんが、ご確認ください。


追加分:
思わず自惚れて嬉し泣きしたが、思い返せば5年前、彼はソウルで崔サンキルと結婚し、息子までもうけたのではなかったか。
 それをそのまま放置して、今回人妻ジョンファと婚宴をする矛盾を、彼は社会に通用するはずもない屁理屈をくっ付けて瞬殺した。

(これこそ清々しい天の側の結婚だ。
 レアである崔サンキルとの結婚は地の事情の結婚だった。
 今回とは文字通り天地の差、全く次元が異なるというんだね)/


サ教さん、変な基準(指標)に使って申し訳ありません。



また追加

巻末の「参考資料」に、

レアとラケルの関係について

を追加しました。

ご確認下さい。

ご参考までに
>聖書にはこれらのことが出来事として書いてあるだけで、それがどうこうと教訓じみたことは何も書いてない。

確かに直接的な教訓じみたことは聖書には書いてありませんがラバンおじさんからの仕打ちはエサウを騙した報いと考えられています。
しかし、同時にその報いは兄エサウの怒りを解くのに必要な時間であったとも考えています。

ご参考までに
https://ameblo.jp/kimagure-or/entry-12550724544.html
Re:ご参考までに
kimagure-orさん、コメントありがとうございます。
コメント欄が私の名前だけになるところでした(そこかッ

ヤコブの知恵、じゃなくて、ヤコブの嘘。
同じような状況で、反対の立場になって、カルマを精算していくのですね。
参考URL拝見しました。

統一教会内で「ヤコブの知恵」というとき、イサクを騙してエソウから長男の嗣業を奪ったこともそうですが、ほら、マダラ模様を見せながら交配させることでブチ牛を大量生産し、自分の資産を増やしたような、変な工夫で一儲けするようなことにも使っていたような気がします。


「わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である」と言って、モーセに神が出てきたことありますね。
とすると、エソウから嗣業を奪ったことを神が認めていたのか、などと思えてしまいますが、モーセの頃には、もうヤコブの嘘による神の罰も終了して認められていたということですかね。
No title
>、エソウから嗣業を奪ったことを神が認めていたのか

私が聞いた話ではエサウを騙して嗣業を奪うのではなく神様が介入してヤコブに長子権を与えるまで待つべきだったと聞いております。

その神学的根拠は勉強不足なので聞かないでください(;・∀・)


No title
kimagure-or さん、
キリスト教の考え方を教えてくださり、ありがとうございました。

>私が聞いた話ではエサウを騙して嗣業を奪うのではなく神様が介入してヤコブに長子権を与えるまで待つべきだったと聞いております。


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