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ウマが合いすぎて終了。丁得恩との極秘摂理/龍明小説3-11


龍明小説3-10/ロウゼキ からの続き





    龍明小説3-11


 ああもしてやろう、こうもしてやろう。
 帰り道、彼は全身にやる気がみなぎってくるのを感じた。

 だが、第三日目の儀式は、予想もしない事態が待っていた。

         ***


 第3回目、事の次第はこうである。

 儀式の前に、龍明は丁得恩女史から厳しく釘をさされた。

 「前回同様、強く欲し、挿入と精を出すことが儀式の証として求められるが、それ以外の行いを勝手にしてはならない。これは聖なる儀式である」

 「第3儀式の後半は、おまえが上になるが、主導はあくまでも大聖母であるこのわれである。われの指示に従わねばならない」

 そして、
 「この儀式には立会人が必要である。今日はこの者が務める。開けい」
 と言うと、いつの間にか半開きになっていた控の間の引き戸が大きくスッと開き、暗闇の中に人影が見えた。

 その大きな人影は短く「ハッ」と応え、引き戸はまた半開きの状態に戻った。屋敷内で見かけたことのある用心棒風の男のようだった。
 

 丁は言い訳するかのように言った。
 「これまでの2回は、不可視の領域にいる霊の存在があそこに立って、立ち会いを務めておったのじゃ」
 とその部屋の角隅の闇濃い方向を指さした。

              ***

 そういうわけで、龍明は指示に従わざるを得ず、第三段目の儀式を特に面白味もなく、無事に修了することができた。
 物理世界の屈強な立会人に感謝である(わらい。


 それによって彼は、エデンの園の成人したアダムとなり、丁の師の黄クッジュばりの、世界12億(当時)の女たちの聖なる夫として、また人類の大聖父として、神の夫人丁得恩のお墨付を得たのである。


 このことは彼の個人史における記念すべき日になると共に、文ノ教会の隠蔽されたエピソードとなった。
 

 さて、これでお互い、大聖母、大聖父であるからには、この平壌の地が名実ともに東洋のエルサレムとなるよう協働しようではないか、となるのだが、なにせ双方とも激しい性格の持ち主でクセが強く、アクも強い、教祖キャラの似た者同士。
 ウマは合うのだが、主導権争いでいざこざが絶えない。

 そのうち何かで大喧嘩をして、その後も着いたり離れたりしながら、次第に疎遠になっていった。


 あることで意見が合わず対立中に町で偶然鉢合わせた時、丁女史は何ごとか喚き、犬でもけしかけるように、側にいた夫や息子たちを龍明にけしかけてきた。
 夫はステッキで龍明を攻撃してきたが、突然倒れて絶命してしまったという激しいエピソードが文ノ教団に残っているが、真偽の程はあやしい。

       ***


 その頃、ナ・チェソプは悩んでいた。

 自宅の集会所に出入りする誰それがお告げで天から知らされたとかで、皆が龍明を再臨主として遇し始めている。

 女信者が1人、また1人と、何があったのか急にファナティックになり、妙な目付きで龍明を見つめるようになってゆく。
 彼女は、龍明を聖書を教える良き先生として、集会に参加していたのだが、違和感を感じることが多くなった。

 ナの妹も同じように感じていたが、龍明側・信者側から陰に陽に彼女らに同調圧力がかかり、このまま同じようにしていられそうもなかった。





参考資料/サイト

http://www.tparents.org/library/unification/topics/traditn/3-dayceremonya.htm
「アメリカ統一教会家庭部:3日行事の霊的意味と手順」よりーー

“The act of love should be a complete act (penetration and ejaculation).
愛の行為は完全な行為(挿入と射精)でなければならない。


https://www.tparents.org/Library/Unification/Books/Sm-Early/Chap06.htm

http://furuta65.fc2web.com/001/syougairotei_2/002.html#032
など





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