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インジュの夫の嫉妬 燻(くすぶ)る/龍明小説3-6



龍明小説3-5/初めての復帰 からの続き


  
     燻(くすぶ)る
        インジュの夫の嫉妬 
               爆発寸前?!





   龍明小説3-6


「このことは一生涯秘密として守らなければならない。
 外はまだサタン世界だ。知れたら命まで狙ってくるだろう。
 きみが一言でも洩らしたら、再臨の主を再び十字架に掛ける張本人になるのだよ」
「もちろん命にかけても秘密にします」


 世間には姦通罪や重婚罪が存在することを知っている。
 そのときからインジュは心の中で覚悟するところがあった。
 主に直接愛されるという、あまりにも多くの恵みを受け、更に燃え上がった心の炎は誰も止めることはできなかった。


              *

(あいつ、腹立つわぁ)
 妻のインジュは、最近とみに留守がちになり、夜も遅くまで帰ってこない。
 冷たく冷えたブタの餌のような手抜きの夕食を置いて行く。
 時には全く何も用意されていない日もあった。

 以前からおかしな教会に通うようになり、それについては長老派教会の長老のチョロくない義父が、長老派教会牧師と一緒になって大反対し、さんざん彼女をを打ち据えたのだが。


 夫も行くのを止めろと言って大喧嘩になり、初めて妻を殴る事態になったのだったが、
(結局あいつは全然聞きやしない)

 体格が良く大きい割に細かいところがある夫は、貯金が少しずつ減っていることにも気付いていた。


 夜の生活を断るにしても、以前は済まなそうなそぶりも見せたが、最近では彼を毛嫌いするかのように感情的に激しく拒絶する。それでいて時に妙に艶っぽく、1人ですがすがしい顔をしているのだ。

 自分が完全に除け者にされ、一瞬奈落の底に突き落とされたかのような感覚に陥った。


 夫の目には、龍明教祖の焦点距離内に入り込んだインジュが、もう以前の彼女ではなく、何かが狂った大きな虚像のように見えるのだ。

(どんなヤツが背後にいるのか‥‥)


            *

 翌朝、夫は時間を作って、妻から聞いていた教会の住所に行ってみた。
 その辺りは小さめの家がずーっと並んでいる住宅街で、教会らしき建物は見当たらない。


 ウロウロしていると、散歩に通りかかった初老の男がぶっきら棒に、
「見かけない人だが、あんたもアソコの家の怪しい集団の1人かね?」
 と言って、顎を近くの家の方に向けた。


「いや、私は知り合いがこの辺りのおかしな教会に入り浸って、困っている者だが」
「ああ、それならやっぱりその家のあの部屋だよ」
 と言って、道路のすぐ傍にある窓を指差した。

「教会だと言っているが、どうだかね。とにかく騒がしいんだよ。夜中まで、泣いたり叫んだり、女たちの叫び声が聞こえることもあるよ。わしら近所の者も困ってるんだ」


「そうですよ、全く近所迷惑でね、」
 いつの間にか買い物帰りの主婦らしい女も話に加わっていた。

「ソウルから来た若いハンサムな聖書の先生ですって、ああいやらしい。女たちがキャーキャー言ってね、夜中に男女混ざって歌いながら踊ってるんですよ。あたしゃこの目で見ましたからね」

「なに、女と言ったって、キチガイ婆さん連中だろ。だが夜中じゅう、時々朝まで声がすることがあるわな」

「いえいえ、中には若い女や男らもいましたよ、おじさん。
 でね、刑事さん、その以南から来たという牧師だか何だか、許可証も持ってないそうじゃありませんか。おかしいでしょ、よく調べてくださいよ、刑事さん」

「おい、この人は刑事じゃないとよ」

「あら、ごめんなさい。ガッチリして目つきが鋭いからてっきり。向かいの李さん宅ではこの前警察に相談したというし。 とにかくね、淫乱の集団だと近所中で評判ですよ」


「ほう、淫乱‥‥間違いないな。 で、警察ですか」
 インジュの夫が言うと、初老の男が話を引き取った。

「李爺さんの話では、警察でも注意はするが、あまり酷ければ上の当局のその‥‥保安署の方に訴えてくれと言われたらしいな、その方が警察もやり易いと。だが、保安署に訴えるといっても、わしらよく分からんでな」

「当局保安署に訴状ですか、なるほど‥‥」

 インジュの夫は、いい事を聞いたとばかりに眼光鋭く頷いた。彼はスポーツ学専門の学者で、教育畑に身を置く手前、乗り込んでぶちのめすのは憚られた。

 主婦の女が、
「刑事さん、こっちこっち」
 今のところは静かなその部屋の窓の方にズカズカと近づいて行き、そこにある割れ目を指差した。


 当時の朝鮮の家は容易に外から覗くことができる。
 インジュの夫はそこに目を当てた。薄暗い部屋の中に齢の頃20代後半らしき男がちょうど入って来るところだ。
 こいつに間違いない、と夫はピンときた。男は支度をしてどこかに出掛けるらしい。

 玄関が開く音がした。
 3人は慌てて物陰に隠れた。

 遠ざかる若い男の後ろ姿を目で追いながら、インジュの夫はムラムラと憎しみが湧き上がるのを感じていた。

 背後でそんなことになっているとはつゆ知らず、龍明はその日いつものように、性儀式目当ての奉仕活動をしに、神の夫人・丁徳恩邸に向かうのだった。





参考資料/サイト
https://www.tparents.org/Library/Unification/Books/Sm-Early/Chap06.htm

ーーRumors of orgies spread. One husband became convinced that the handsome young preacher was having an affair with his wife, and reported him to the Communist authorities.*7

*7. According to Na Choi-sup's sister, Yoo-sup, the complaint was lodged by Kim In-ju's husband.


http://www5b.biglobe.ne.jp/~yi1800/akasi/sinkousyuki/index.html

金元弼(キムウォンピル)の証言
私は叔母に伝道されました。叔父と叔母は夫婦伸が非常に良かったのですが、叔母が教会に入ってからは夫婦生活を拒むので、教会に入っていなかった叔父は、「先生が美男子だから自分から心が離れてしまった。」と思い、叔母を疑ったのでした。六〇歳の老人たちでさえもそのように思ったというのです。それで私たちの教会は『淫乱の集団である』という話が出るようになったのです。

(*注)叔母:金インジュ



*文章は予告なく推敲・修正されることがあります。



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コメント

嫉妬
妻の不貞に対しての怒りですから、「嫉妬」としてしまうのは夫に気の毒のような気がします。

こうして、文鮮明は多くの家庭を崩壊して行ったのです。
色ボケ妻は不貞であっても「善」として夫を蔑ろにして、文鮮明に入れ込んで、資産も入れ込むようになるのです。

で、あとは「ポイ」です(笑)
Re: 嫉妬
ナツミカンさん、
コメントありがとうございます。

タイトルの「嫉妬」という言葉は、そうですね。その通りだと思います。

私も後で「アレ?」と思いました。タイトルをつける時に焦り、ウォンピル氏の証などに引きずられ、また別の状況(個人的体験)から咄嗟に流用して当てはめた言葉だったように思います。

と思っても、ブログ村でタイトル変更は単純には出来ないし、インジュの夫君は、25年後に食口(会員?)になったようだから、ま、いっか、みたいな。

71年、世界平和教授アカデミー主催の原理セミナーに出席した夫曰く。
「統一教会は異端ではないことが分かった。文さん、インジュ、今までスマンかった」
セミナーでお金も出て、優遇されたはずとは思うけど。

そうなったら本人も、あの時は嫉妬したなどと思ったかもしれません。立ち位置によって変わってしまう。

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