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2023年01月の記事 (1/1)

つわりの話:真の母神話崩れる


 
 つわりの話:真の母神話崩れる


東京に住む次女が懐妊し、つわりの事情で、しばらく実家で過ごすことになった。
小腹が減ると吐き気がするが食べられる物が非常に限られていて、仕事にも支障が出て困っていると。

「お母さんの手料理なら食べられる可能性があると思っている」と家族ラインに送られてきた。
お、ついに素晴らしい母親像の出現か!ソレ私のこと?と内心くすぐったい気がしたが、一方ネットでそんなテキトーな情報を見たのかもしれないと一歩引いて怪しんでおいた。

実家に転がり込んだ娘は、私の素朴な料理でも結構おいしいと食べてくれた。仕事はフリーランスのノマドワークだから実家にいてもでき、気分の悪さも峠を越えてきたようで良かったが、こんなことを言い出した。

ーー何が食べられて、何が食べられないのか、その基準は何なのか考えているんだけど。
自分が作った料理は食べられず、旦那が作る凝った味噌汁その他の料理もダメで、友人が作ったグルメカレーパーティーの時もダメだった。
一方、旦那の仕事仲間のお婆ちゃん(祖母)が作ったというオニギリを持って帰ってきた時は食べることができた。旦那が実家から持ち帰った義母が作った料理も食べられた。お母さんの料理もOKだった。
これらのことを考え合わせると、若い世代が作った物は食べられず、高齢の人が作った物だと食べられるという結論に達した。これはほぼ確定で、この結論は覆されることはないだろうーー


こちらは理想の母親像から唯の高齢者に転落してしまったようだ(笑)。
そうだろう、そうだろう、こちとらどうせ高齢者だよ。
ノリついでに言うと、高齢者はもう胃腸が弱くなっているから、作る料理もサッパリした物が多くなる。それでつわり最中の人の口にも合い易いのだろう。子供時代に高度成長期以前の貧しい昭和の食卓を経験しているから、粗食の献立のイメージも懐かしくて湧き易い。どんなもんだ、エヘン(死語)。


やっぱり、実の母親が作るものはつわり中でも食べられるなどという母親神話はないな。
怪しんでおいてよかった。そうでなければ、がっかりショックで心を閉ざすことになっていたかもしれない。なんてな。

素晴らしい母親・真の母(聖霊の実体w)の幻想を自らの心の中核に置き、散文的な現実の自分や隣人を愛せなくなって世界から孤立するよりも、ありふれてありのままの高齢者の1人として自らを受け入れ、世間の中で実存を生きる方が、なんぼかよかろうて、のぅ。

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韓鶴子の告白



   韓鶴子の告白



ーー前回記事から考えたあれやこれや……



韓国のキリスト教で、神の独り子イエス・キリストを表す際に使われるという「独生子」という単語。
一般にも「一人っ子」の意味で用いられるという。
「独生子」の「子」が「子ども」を意味するなら、女子も含まれるはずだが、
その「子」は「息子」の意味だというのなら、女子を表す言葉は「独生娘」になるだろう。
または「王子」の「子」だというなら、対応語は「独生姫」か。

「独生女」とは、どこからでてきたのだろうな。なんか、太々しいイメージ、女帝のイメージがありますが。
(中国語では「一人娘」を表すらしいが、韓国語にはない?)
韓鶴子氏が60歳以降に持ち出してきた言葉なので、「独生娘」や「独生姫」では年代のイメージが合わなかったんだろう(笑)


2000年以降いつの頃か、自分は神の1人娘で原罪がなく、イエスの相対で人類のメシアだ!となれば、1960年の結婚の時もそうだったと過去も書き換える。“今(現在)を変えれば、過去も変えられる” というのが極端なスピリチュアルの定番だ。

あながち嘘でもないだろう。神道でも人は皆、神様の分け御霊を持って生まれているという訳で、そういう意味では誰もが一人子、一人娘であるし、バラ十字神秘学によれば、一人一人が分け持つ個性化されたソウル(分け御霊)は常に一定不変の高い波動で振動しており、何をしても傷つくことはできず、堕落しようにもすることができない。
つまり原罪などない。(人格や意識にどれだけソウルが反映しているかは、その人の人生の修行路程により様々だという)

それはそれとして。
人類の一人として言わせてもらうが、「人類のメシアだ!」とは、余計なお世話だ。


韓鶴子に大きな影響を与えたとされる一人に清平の霊能者だった金孝南がいる。
孝南女史は「私はずっと良妻賢母を理想としていた」とどこかの証で書いていた。
清平修練苑には行ったことがないのでよく知らないが、いかにもそんな顔つきをしている。良妻賢母の顔というわけではない。文化的・世間的に受けが良いことをそのまんま…表層的に取り入れる、よく言えば普通、悪く言えばマウント取り、まあその場の影響を受けやすい、というやつ。
韓鶴子にも似たような風貌がある印象をずっと持っていた。
(だから2人は一時期ウマが合ったのかな。結果として、2人とも“良妻賢母”の家庭ではなくなったようだが)


だが韓鶴子は、母親の洪順愛の影響も受けているだろう。
洪順愛は、“宗教狂い”という言い方もあるが、常識を突き抜けたところがある。良妻賢母の概念とは縁がない。
純粋さと透明感あり。権力欲は持ち合わせていなさそうだ。(経歴と古い証の文章などから推測)

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