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2021年06月の記事 (1/1)

鶴子の反撃2・フェミ神学がやって来た2/9-3

『鶴子の反撃・フェミ神学がやって来た』からの続き


鶴子の反撃2・
フェミニスト神学がやって来た2





   龍明小説9-3


「お父さんがお母さんや信者たちに語った男尊女卑の言葉はもう古いし、間違っているのよ。
聖書にあるように、天地創造の最後の仕上げとして造られたエバは、アダムをも超える被造物の最高峰です。少なくともアダムに劣る、従属を強いられる存在ではなく対等なパートナーのはずでしょう?」

「だがな、結局その後に、“女は夫を慕い、夫は女を治める”、ちゃんとこうなっておるんだよ!」

「“あなたは夫を慕い、彼はあなたを治めるだろう” とあるのは、失楽園の罰としてなんだから、本来の状態とは異なります。逆に本来の状態はそうではないという証拠よ。本来はアダムに仕えるだけの存在ではないのです!」

「バカな屁理屈で力むんじゃない。堕落はエバが原因だ。エバは2度堕落した。だから蕩減が必要なのだ」

「そのことでいえば、第一、エバは取って食べるなという戒めを神から直接は聞いてません。
神がそう言われたとアダムがエバに言ったの。でもヘビの誘惑でエバが木の果を取って食べる間中ずっとそばにいたアダムは、ヘビと論争するなど何らの反論もしなかった。
そしてエバに実を勧められると、食欲に動かされて自分も食べたのよ。
それが神にバレると全てエバのせいにして責任をなすりつけたじゃないの。
アダムに何の道徳的優越性も見られません。
このような話から、男性の優位を語る理論を立てるなんて、笑っちゃうわ、ケラケラ」

「なにぃ? 天使長とエバが堕落してる最中にアダムがそばにいただって」
龍明はこう言いながらニヤニヤした。アダムはのぞき魔だったのかと茶化してやろうかと思ったが、やめた。
鶴子に、あなたと同じ趣味ね、などと娘の前で言われたらかなわん。
彼女はさっきから、イェジンの後方で、今にも何か言いたそうな顔をしている。


「そうよ、アダムとエバは『一緒にいた』と書いてあるわ、お父さん知らないの?」

「ケーーッ、トンデモ‥」龍明が言いかけると、
鶴子がいきなり「あなたッ」と叫びながら前面に躍り出てきた。
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鶴子の反撃・フェミ神学がやって来た/9-2

『そうだ イエスの相対者を孕ませよう by文教祖』からの続き



鶴子の反撃・
フェミニスト神学がやって来た!




   龍明小説9-2


龍明は貞順が身籠ったのがはっきり分かるまで、40日、いや120日間でも、彼女との性の儀式路程を続けるつもりだった。(前回より)

話はすべて秘密裏に、妻がいない所で進めたはずだが、壁に耳あり障子にメアリー、程なく妻鶴子の耳に入ることになった。

ある夜、険しい目つきをした鶴子が「その話は本当ですか」と詰め寄った。
彼女はすでに6男5女を産んでいたが、夫のこの手の計画には慣れることができない。

再臨主の種によってイエス家庭が子供を授かり、イエスの家庭的四位基台完成の実績を持って、キリスト教界に影響を与えなければならない等、適当な原理の摂理観で説き伏せようとしたがだめだった。
夫が他の女と子供を作ることは、彼女にとって心の拠り所である神の家庭の真の母という自分のアイデンティティが壊れることであり、苦痛以外の何物でもない。
周りの者のこれ見よがしな同情や、それみたことかという底意地の悪い反応も耐え難いものだ。

口論はつぎの日にも続いた。
「あなた、やめてくださいよ。
 ヤコブのように12人の息子が必要ならば、妻の私が産みます
 って、10年前の崔淳華さんの時も言ったでしょう?
 私はすでに11人産みましたよ、これからだってね。
 生まれた子が男か女かは神さまの采配です。
 それで何がご不満なんですか?
 反対ですよ。絶対に許しませんから!」

何を言ってもだめだった。
龍明の口からあからさまな男尊女卑の言葉が出た。
「うるさいッ 男が主体だ、神がそう造った。」
「おまえは子どもだけ産んどればいいんだ。」
「女は黙っとれ。男の仕事に口をはさむな。」

鶴子は唇を震わして
「こ、このままでは済みませんからね」
と言うと、乱暴に部屋から出て行った。


へへん、わからんヤツだな。やれるもんならやってみろってんだ。
だが、鶴子もいつの間にか強くなったもんだな。
龍明は思った。

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そうだ イエスの相対者を孕ませよう by文教祖/9-1

『江利川氏、KCIAの金を受け取る』からの続き


全米キリスト教会協議会に教義を否定される。

そうだ、イエスの相対者を孕ませよう by 文教祖



   龍明小説9-1


文教祖は憤慨していた。
「悪魔の手先は、フレーザー委員会だけではないというんだねッ」

プロテスタントとカトリック、東方正教会の主流派26教団の幹部と神学者で構成される、全米で最も代表的な超教派的組織である全米キリスト教会協議会の信仰秩序委員会が、
「文鮮明師の統一教会はキリスト教ではない」と宣言した。
その教えはキリスト教の信仰とは「相容れない」との報告書を発表したと新聞に載っていた。


「う〜む、キリスト教は、愚か者の組織であ〜る! 
 神さえもわしの支配下にあるのに、何も分かっとらんじゃないか!」

彼はその2年前に、ニューヨーク市の教会協議会へ加盟を求める申請を2度出したが、2度とも理事会で否決されていた。
1回目は2票差だったので、数ヶ月後に再び申請したのだが、実質数カ月間の内部論争の結果、2回目は31対8の大差で決定的に敗北した。

ニューヨーク協議会の会員になれたら、知名度や影響力だけでなく、ある程度の社会的ステータスを持つ名士になることができたのに。
教会側が「メンバーシップを承認しないなら、法的手段に訴えてやる!」と言ったところ、協議会は「それこそ脅迫以外の何物でもない」と反発した。
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江利川氏、KCIAの金を受け取る/8-13


『ムーニーvs調査員、どっちもガンバレ』からの続き



▲ 「フレーザー=ソ連の手先だった」は
  教団のでっち上げか?

▲江利川氏、KCIAの金を受け取る





   龍明小説8-13


▲「フレーザー=ソ連の手先だった」は教団のでっち上げか?


教会関係者にとって、ムーニーには不思議な味方がいた。うち一人はウォルター・ライリーと名乗る胡散くさい男で、60年代前半に妻が韓国大使館で働いていた関係で、朴ボヒと知り合っていた。
ライリーの本名は別にあり、彼は20年以上、何度も刑務所を出たり入ったりした犯罪者だった。
ナショナル報道ビルの中で「スパイ・ショップ」という電子盗聴器の販売を専門とするビジネスを営んでいたが、自分のことを主にジャーナリストだと言っていた。
ムーニーが自分を高く評価して、教会の方針に影響を与える決定についてよく意見を求められるという。


76年6月18日、CBSニュースで、統一教会がディプロマ・ナショナル・バンクの株式の約半分を所有していると報じられた。
その翌日、朴ボヒは、ライリーと教会幹部のニール・サローネン、マイケル・ラニョン、チャ・ハンジュをオフィスに集めてこう言った。
「昨日のCBS報道に関してだが、実は困ったことがあるんだ。日本、ドイツ、韓国から大量に持ち込まれた現金を使って、13人の信者の名前で銀行株を購入したのだが、もし、フレーザーが彼らの名前や役割、資金の出所などを明らかにしたら、法律違反の可能性が出てくる。トラブルになるかもしれない。どうしたものか?」

ライリーが提案したのは、ニセの約束手形を作ってみてはどうかということだった。少なくとも、13人が本物の投資家であると思わせることができる。
しかし、資金の出所が外国であるという問題は解決しない。結局、何も決まらないまま会議は終わってしまった。


ライリーは、情報を商売にしていた。彼の情報は、中には突飛な話もあったが、後に発見された証拠によって正しさが裏付けられたものもある。

彼はしばらく統一教会の秘密情報をフレーザー委員会の調査員に流していたが、鞍替えしてムーニー側についた方が得策だと考えるようになった。
フレーザーの部下は返礼においしい情報をくれるわけでもなく、かてて加えてフレーザーは共産主義に対して断固としていないと彼は思った。


ライリーは、ロシア人がフレーザーを「ソ連の情報網に影響を与えるエージェント」として特定したとポーランド情報部からの亡命者が語ったとする記事を書いて発表した。

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文氏の精神の中心は権力を必要とする衝動?


「文氏の精神の中心にあるのは、
   権力を必要とする衝動である」



BBCドキュメンタリー「宇宙の帝王」
Emperor of the Universe
BBC Documentary About Sun Myung Moon (2000)

トランスクリプトから抜粋翻訳です。

ナレーター :
その後の数十年で、文氏は富と権力を手に入れることになりました。彼は法律を破り、影響力を求めていると非難され、上流社会に友人を作りました。

アレン・テイト・ウッド(元信者):
私が思うに、文氏の精神の中心にあるもの、それは権力を必要とする衝動です。
彼は人々が成長して自分自身を見つけることには興味がありません。彼が興味を持っているのは、人々が彼を見つけ、彼にひざまずき、彼に頭を下げ、そして彼ら自身の力、エネルギー、パワーをすべて彼に与えることなのです。



ナレーター:
彼の教会は10代の若者を洗脳して資産を奪ったと非難されました。

アレン・テイト・ウッド:
あなたのすべてのお金、他人のお金、彼らの土地、財産、彼らが持っているあらゆる種類の動産、不動産、金品。あなたの仕事は、それを手に入れて組織の中に持ち込むことだ。なぜなら組織の外でそれらは意味がなく、価値がない。それらはサタンの所有物だというわけです。

ナレーター :
文氏は地球を支配することを公然と語っていました。
【文鮮明の言葉】"全世界は私の手の中にあり、私は世界を征服し服従させる。"


80歳の誕生日に文鮮明は、日本統一教会にプライベートジェット機を贈らせた。
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ムーニーvs調査員、どっちもガンバレ/8-12

『幹部ら集めて銀行乗っ取る文鮮明ー不正の常態化』からの続き




   ムーニー vs. フレーザーの調査員、
       どっちもガンバレ アレッ?



           注)*ムーニー:統一教会信者を表すあだ名



   龍明小説8-12



1976年5月にニューヨーク・タイムズ紙が、フレーザー率いる小委員会が統一教会の活動を調査していることを初めて報じた。

ニール・サローネンは驚き、何かの間違いだろう?と頭をひねった。
新聞には、フレイザー下院議員は、米国でのKCIAの違法な活動を懸念しており、統一教会が関与しているのではないかという情報を得たと載っている。


彼は翌日フレーザー事務所を訪ねて行った。突然だったが会ってもらえた。アメリカ統一教会長兼FLF理事長の肩書が効いたのだろう。
「韓国政府との関係について、タイムズ紙の記事は間違っています。統一教会は政治的な活動をしていないので、そのような情報が真実であるはずがないのです。
あなたは教会に対して誤解を抱いておられると思います。」

「フリーダム・リーダーシップ財団はどうですか?」
フレイザーは尋ねた。

注)* フリーダム・リーダーシップ財団:FLF。アメリカの勝共連合

「FLFと統一教会は、2つの異なる組織ですが、どちらも政治的なものではありません。教会は宗教的なもので、FLFは教育的なものです。両方の会長を務めている私が言うのだから間違いありませんが、これ以上の誤解を避けるために、こちらの参考文献をお読みいただけるよう持ってきました」
同伴した仲間のムーニーが、テーブルの上に本を積み上げた。

フレイザーはお礼を言って、
「私たちの小委員会の公聴会に証人として出ていただけませんか?」
と尋ねた。
サローネンは、「ええ、出ましょう」と答えた。


次の日の夜、サローネンは朴ボヒにその訪問のことを報告した。
話のついでに何気なく言ったつもりだったが、朴は噛み付いた。
「困るね、そんな勝手なことをされては」
「しかし、誤解は早めに解いた方が…、資料もちゃんと渡して来ましたし、」
「きみはまだサタンというものが分かっとらんね」
「そうかもしれませんが、きちんと話せば分かり合える余地もあるのではないですか? ですから私は今後も公聴会の証人として率直に、」
「なに、するときみは証人になるとやつらに言ってきたのか?」
サローネンがイエスと頷くと、朴は顔を紅潮させて、
「バッカモーン! 百年早いわ!」と叫んだ。
そしてすぐ、押し殺したような声でつぶやいた。
「あなたは何も分かっていないのですよ」

その後1時間以上に渡って、2人は話し合ったというか、朴が説教したというか。
米国教会長とはいえ、サローネンはあくまでも表看板に過ぎず、重要事項の決定は、文をトップに朴や金などの韓国人が下すのだった。


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幹部ら集めて銀行乗っ取る文鮮明ー不正の常態化/8-11

『掟破りの無法教団。信者ボロボロ?』からの続き


   幹部ら集めて
     銀行乗っ取る文鮮明
          ー不正の常態化






   龍明小説8-11


文教祖と幹部たちのオフレコ・ミーティングは続く。
ー あー、この世の小賢しい法律は、悪主権下、カイン圏の法律だ。そんなものに父の使命を妨げられてはならない。
ー われわれ統一ファミリーは善なるアベルの立場にある者として、ヤコブの知恵(=嘘)を使い、カイン圏を騙してでも、人類始祖の堕落の罪をもと返しィ、神中心の善なる世界を復帰しなければならない。
ー その聖業のためなら、なんでもしていい。殺人と売春以外なら、もうなんでもやるという覚悟でいくんだ!
♪ おいら 行くんだ み旨道〜(ソレ・ソーレ!
♪ 父の 使命を 果たすまで〜(ソレ・ソーレ!
ベルヴェディア敷地に統一愛唱歌が響く。


韓国の朴正煕大統領は、アメリカでコリアゲート疑惑が浮上し、文鮮明がスキャンダルの渦中にあることを受けて、奇異な自称再臨メシアとは距離を置く体裁にした方が得策だと思ったらしい。
朴正煕大統領のイメージは米国内でかつてないほど低下し、なおも沈み続けていた。それを受けて、ハン駐米大使はワシントンで「韓国政府と文鮮明氏は関係ない」という声明を出した。

悪名高いコリアゲート・スキャンダルから1年後の1977年、韓国政府は恥ずべき存在となっていた文教団との関係を部分的に断つことを決定した。
実際、韓国当局は、文鮮明が所有する企業の経営陣に対して財政的な不正行為を行ったとして、多くの告発を行なった。たとえばこの時、高麗人参茶で有名な一和製薬も脱税容疑で告発され、有罪となり、社長(洪ナンスクの父、36家庭)が懲役に服すことになった。
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掟破りの無法教団。信者ボロボロ?/8-10

『反日デモと卵投げを請け負う文教祖 in USA』からの続き



   掟破りの無法教団。
       信者はボロボロ?




龍明小説8-10



ドナルド・フレーザー議員は、委員会でKCIAの米国内での活動を調査していたところ、ムーニーがKCIAから報酬を得てワシントンで反日デモを行った証拠を見つけたことから、統一教会組織の調査を始めた‥‥(前回より)

反日デモの下請けだけではない。
アメリカではロビイストに登録が義務付けられているが、教団から議員に派遣された信者たちは、韓国政府のエージェントとして登録することなく、議会で韓国のためにロビー活動を行っていた。

今や巨大になったように見える文鮮明集団は、アメリカで数々の法律違反を犯していた。
日本や韓国その他から何百人もの信者が、短期の学生ビザ、観光ビザ、宗教研修生ビザなどで入国し何年も滞在して、伝道や募金活動に従事、教会の事業体や政治的団体で働いていた。

彼らは生活に必要最低限の費用のみ支給され、無給で18時間労働したというか、させられたというか。強制労働禁止法、少なくても労働基準法違反になるだろう。

何百万ドルものお金が、非課税の教会口座からファミリー組織のビジネス口座へ、あるいはその逆へと都合良く送金されていた。
また、外国からやって来る信者たちは、税関に内緒で大量の外国の献金を運び込んでいた。


続々と湧いてくるカモネギ奴隷のような無給従業員と宗教団体を隠れ蓑にした効果抜群の節税対策。
いきおい、常識では考えられないほどの富が、トップの文教祖周辺に集中することになる。
当時のメディアに「韓国からやって来た億万長者、文鮮明氏、フォード自動車とパンアメリカン航空を買収か!?」と報道されたこともあった。
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