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2020年06月の記事 (1/1)

タイホきた 裁判きた 平壌の春’48/龍明小説3-20

「中心家庭崩壊の兆し・龍明実家の反応」/3-19 からの続き




    タイーホきた
      裁判きた
        平壌の春 ’48





   龍明小説3-20




 教団内部のお祭り騒ぎとは裏腹に、龍明にはいやな予感があった。
 表を歩く度に感じる、以前にも増しての敵意。

 先日、見たことのない女性が訪ねて来て、信仰に興味があると言い、いろいろ話を聞き出して行ったが、今思うとあれは当局の内偵ではなかったか。

 ーー内部の情報がもれているかもしれない。
 彼らの裏をかくため、龍明は急遽予定を1週間早めることにし、食口たちにこう告げた。

 「啓示があった。サタンが儀式を狙っている。
  天の宴は明後日、2月22日に行うことにする」

 だがこともあろうに警察は、その式当日の朝にやって来たのだった。
 龍明やジョンファを始め、すでに集っていた多くの食口たちが連行され、内務署で取り調べを受けることになった。


 龍明の実家で批判に晒されピンチに陥った車相淳が、その後3日を費やし、なんとか拝み倒すようにして母親と兄を連れて戻って来た時には、もう龍明らは連行された後で、集会所はもぬけの空も同然だった。
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中心家庭崩壊の兆し・龍明実家の反応/龍明小説3-19

『奇妙で恐ろしい中心家庭とチーパッパ』/3-18 からの続き


    中心家庭崩壊の兆し
         ・龍明実家の反応

      またまた気の毒
         うまくいかない車相淳




    龍明小説3-19



 龍明は緊急に食口たちを集めて言った。
「2週間後の聖日に天の祝いの宴をせよ、との啓示が降りた。
 子羊の婚宴だ。チスンドさんの指示に従って祭壇を拵えよう」

 皆は祝い事の例に倣って、米や布の寄進を求め近所の家々を回った。
 そして夜中まで騒がしく餅をつき、衣装やご馳走の準備も始まった。
 

 真相を知ったミョンスンはショックを受けた。
 (話が違うじゃないか!)
 ことが予期せぬ方向へとどんどん進んでいき、妻は遠くへ離れていくばかりに思えた。


 自信をなくし恨めしく思えて、根無し草のように風に吹かれてフラフラ歩いていると、町内の友人の家の前で呼び止められた。
「ミョンスン!
 ちょっと寄っていけよ。えらく久しぶりじゃないか」

「ところで近所中のウワサだが、結婚式って本当なのか? 一体誰の結婚式なんだ? 娘さんたちはまだ子供だろ。おまえの家は最近どうなってるんだい?
 おい、ミョンスン、大丈夫か」

 彼は堪え切れなくなり、絞り出すような声で言った。
 「実は困ったことになっている‥‥」
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奇妙で恐ろしい中心家庭とチーパッパ/龍明小説3-18

収容所への道も一歩から(お色気編)/3-17 からの続き



     奇妙で恐ろしい中心家庭
         と
       チーパッパ





   龍明小説3-18




 その時から、金ジョンファと夫の鄭ミョンソン一家は、奇妙なことに、居候のはずの龍明を中心に回るようになっていった。


 夫婦の寝室には龍明とジョンファが寝るようになり、夫のミョンソンは、3人の子供たちと一緒に子供部屋で眠った。
 食事時には、一番最初に龍明の茶碗に山盛りのご飯が盛られた。

 信者であるミョンソンは自分の家庭が、堕落した人類の歴史を神の前に元返す再臨主の摂理の中心家庭に選ばれていると信じていたが、時に言うに言われぬ憤懣を感じることがあった。


 龍明は学生時代イエス教会で日曜学校の先生をしていた要領で、面白おかしく子供たちに話をして聞かせ彼らを手なずけていた。
 お母さんが彼を尊敬していることで、小学生の子供らも龍明先生の言うことに素直に従っていた。

 そういう状況で、ミョンソンが彼に反旗を翻そうものなら、家族の中で完全に孤立するのが目に見えていた。
 彼は家族を失うことになるかもしれない不安と恐怖から、大っぴらに意を唱えることができなくなっていた。


 天の摂理的な一定期間が過ぎ、時が来れば、主である先生は妻のジョンファを自分のもとに返してくれるだろう、そうなれば自分たちはまた以前のように、いやそれ以上に幸福な本然の夫婦として仲良く暮らす日が来るだろうと、なんとか希望を繋ぐしかなかった。


 実際、説教などでそのようなニュアンスのことを龍明は匂わせていた。もっとも大っぴらに語れる内容ではないので、ジョンファ夫婦以外にその意味がはっきり分かる者はいなかった。


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この神観いかがですか?(櫻井夫人の声で)

  

   みなさん、
    この神観いかがですか?
         (櫻井夫人の声で)





私が4年程学習している、右サイドにリンクもしてある、「バラ十字会」の神秘学の神観を、少しですが紹介します。

毎月送られてくる教本を人に見せたり、譲ったり、内容を口外することは厳禁とのことですが、

関心のある人に説明してあげることは禁止ではなく当然認められており、推奨すらされています。

正直この厳禁と推奨の違いが私にはよくわからんのですが、ここを読んでいる方は一応、統一原理、創造原理というのを読んだことがある方が多いとして、関心があると勝手に見做ーース!


教本を見せること禁止は、歴史的に中世キリスト教封建社会で、バレると異端・火あぶりになるような状況が実際にあったことから、秘密保持の必要性が会の伝統芸として残っているのでしょう。

また、教本は知識を長期間かけて螺旋状に少しずつ、魂を練磨しながら積み上げていくので、途中いきなり見ても理解されず誤解されやすいという理由もあるでしょう。


私もそういう理由から、何度か書きたいと思いつつもやめておいたのですが、今回はもう誤解と火あぶりを覚悟して、ただの紹介ですが(笑)

膨大な教本の内容から、神観に関することを、パラパラと箇条書き的に抜き書きしました。文章もほぼそのままです(多少の切り貼りあり。


では、禁断の神秘の世界へ、どぞー




「<創造主/神>は誰であるのか、あるいは何であるのか」


<創造主/神>は、人間に似ていない。擬人的な存在であると考えること、つまり人間に似た存在であると考えることは全くの誤りです。


人間のような体を持つ<至高の存在>で人間と同じ心の傾向や心の反応が<創造主/神>にあると考えてしまうのは誤りです。


また単なる不可視の霊的な実体でもありません。この世界の一つの部分だけをある時に意識する(見守る)ような限定的な性質はありません。

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収容所への道も一歩から(お色気編)/龍明小説3-17

キムチ源氏の雨夜の品定め&誘惑/3-16 からの続き



      フンナム収容所への道も一歩から

         (お色気編)




   龍明小説3-17


          

 ーー人間始祖がセックスで堕落したのだから、再臨主はセックスで復帰する。此れ、天宙の復帰根本原理なり。

 ジョンファはそのことを知っていた。いくら当事者だけの秘密にしていても、どこからか漏れ伝わるものなのだ。
 知って内心焦っていた。
 ーー夫が信者だとダメなのかしら? いえ、そんなはずないわ。

 そんな時に個人面接で、
「今夜、誰にも言わず私の部屋に来なさい」と龍明に言われ、
 家族が寝静まった頃、忍び足で龍明の部屋にやってきた。


          *

 「いやぁ、まいった、まいった。あの丁得恩のばあさんには、ほんとにまいったよう」
 龍明はジョンファの成熟した体の上に身を任せて、ため息をついた。

 そして男の生命の木の先っぽで、彼女の脚の間をつんつん突ついて言った。
 「きみは聖書のラケルのように美しい」
 
 「ヤコブは最初からラケルが好きだった。本当だよ」
 キスしながら脚を開かせ、女の善悪知る木の果をゆっくりと割り、その中心に押し入った。
 そして奥まで分け入り、激しく分け入りした。

 それから、
 「さしづめナンだ、丁ばあさんは、姉のレアだな、アハハハ!」
 と言って笑い、果てた。


          *

 「いやぁ、まいった、ナの婦人。天の使命があったのに、元の木阿弥ときたもんだ、ハァ‥‥」
 彼はジョンファの成熟した女体の上に身を任せると、ため息をついた。

 「きみの家の方が居心地がいい。人柄だよ」
 「食口はみんなきみを慕っている」
 大切な生命の木の先っぽで、彼女の脚の間を突ついて言った。

 「きみは可愛いだけじゃない。頼りにしてます、本当だよ」
 「さあ脚を開くんだ、もっともっとだよ」
 彼女の熟れた木の果にもう一度、深く押し入った。
 そして激しく、分け入り、分け入りした。
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キムチ源氏の雨夜の品定め&誘惑/龍明小説3-16


異能バトル おばあさんたちの摂理 からの続き



      キムチ源氏 龍明の
          雨夜のばあさん品定め 
              & 誘惑





    龍明小説3ー16



 ーー 丁得恩の大家族と教団が傘下に入り、俺の言葉に従うなら、俺の基盤は大きく固まったはずなんだが。
 あのばあさんめ、欲とプライドが邪魔をして自己否定しきれず、再臨主を支える母マリアとしての使命に失敗したのだ。

 摂理のパートナーがいなくなったことは痛手だ。
 だが女はいくらでも代わりを立てることができる。

 最近の龍明はこんな考えに傾きつつあった。それが高じれば、長い生涯の果てには1人の女にも愛されなくなる因果を、27歳の彼はまだ知らない。



 さて、代わりは誰がいいだろう。摂理はどこに移るのか。


 オクセヒョン(49)はどうか‥‥‥
 だめだ、雰囲気が大御所過ぎる。真面目でよく尽してはくれるが、悪く思うな、ムリムリ。

 丁得恩(50)はああ見えても歳の割にはフットワークが軽かった。ろうぜきを働らくインジュの父親に飛びかかり、噛みつき亀のように噛みついて、龍明を助けてくれたこともあったのだ。

 ではチスンド(52)ならどうだ‥‥‥
 勘弁してくれ。いつでも霊界が臨んでチーチーパッパしてるばあさんだ。熱心だが、振り回されるのはご免、ムリ。
 あいつは夢の中で12歳の花嫁になり、新郎は俺だと啓示を受けたと言ってきた。俺は静かに微笑むしかなかったよ。
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異能バトル お婆さんたちの摂理/龍明小説3-15



うまくいかない神学論争 嘆きの信者 からの続き



       異 能 バ ト ル 
       おばあさんたちの摂理




   龍明小説3-15



 文ノ龍明が3ヶ月の獄中生活から戻った後に、弟子になったオクセヒョン(玉世賢)は49歳、チスンド(池承道)は52歳、
その数ヶ月前に知遇を得た丁得恩は50歳で、みな大御所どころの夫人たちだった。

 27歳の龍明より2倍近く年上の彼女たちは、よく霊のお告げを受ける霊能者タイプの女性たちだ。

 そして3人とも、一度は龍明と性なる儀式の契りを結んだ仲である。

 丁得恩の場合は、他の2人とは違い、儀式を与える側であって、自分の信者も持っていたが、時々龍明と合同集会をし、主導権争いの喧嘩をしつつも、機嫌が良いときは気軽に集会所を訪ね合って交流していた。

 彼は丁夫人から宗教の道理や方法について多くのことを学んだ。

 詳細を知らないオクセヒョンらは、龍明に対する丁得恩の態度が時に横柄なものに見える。

 「主は私たちが支えている」vs「主はわれが生んだ」
  双方の見えない自負が、女同士のイザコザを呼ぶこともあった。


 金ジョンファ家の新しい集会所に、インジュの両親が急襲した日も、丁の傲慢な振る舞いが見られた。
 
 次の日、オクは龍明にこう言った。
 「あの方の行いは間違っています」

 龍明は、苦々しい口調で、
「あれは本当に良くないのだが……」
と言って、言葉を濁した。
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恨みを解かなければならない神は偶像/カント先生


統一教会の記念日「神の日」を制定するにあたって、文鮮明氏は韓鶴子女史含め6名の女性たちと同所同時多発セックス儀式を行ったという内容の、
「ショックです 閲覧注意 神の日の制定」 の記事のコメント欄の最後に、
コスタさんからコメントをいただきました。


コスタさんというユニークな存在のコメントにレスするのをきっかけに、特に後半は言いたい放題になっており、個人にではなく、オール統一に言いたいことを言ってます。



(神の日制定の性儀式に関して)
<コスタさんのコメント>
タイトル:エバを奪われた神の恨み
神の恨みは女性が解かなければならないということです。それが復帰されたこの方々の使命です。

そのような意味のことが文鮮明氏の言葉に出てきますわな。

家庭連合の一般信者は普通、血分け行為などなく文氏は配偶者以外に性関係をもたなかったと信じて統一の信仰を持っているのに対して、コスタさんは血分け等の行為・現象はあったと認めた上で、現役として上のような信仰を持っている、ということですね。

確かにその点では両者(一般現役とコスタさん)は違うでしょう。しかしその違いは膜(メンブレン)1、2枚を隔てた違いで、遠く(私)から見ると重なって見え、ほとんど違いは分からないほどです。

私も短期間、コスタさんのように思った時期があったような気がしますが、また今でもそういう考え方はできないわけではないだろうと思いますが、あまり興味はありません。

いい結果がないからです。

その行為で神の恨みが解けたとして、女性たちの恨みは解ける方向にいきましたか? 
この性儀式参加者で名前が分かっている3名だけを考えても恨みは大きいと見受けられます。

教祖家庭や信者の合同結婚家庭に生まれてきた子供たちは明らかに一般の子供たちより善いですか?
たまに断トツ善い子や、恨みが解けたという人が少数いても、あくまでもたまたまであって再現性がない。全くない。


結果は明らかに人間(男、女、子供)の恨みが増える方向になりました。
これで神の恨みを解いても、人間の状態に良い影響がないわけで、人間と関係がない神です。
偶像神ですよ。まさしく神々の黄昏さんが言うところの「心象的偶像」*です。
*下部に<参考>あり


恨みを解かなければならないような神はいっませーん!

解かなければならない歴史的女性の恨み、と言うものはあるでしょうが。
つまり(神ではなく)人間の恨みです。
それは人間の、政治、社会、人文、心理的に解決してゆくべき課題です。


自分たちの恨みを代弁させ、おっ被せた偶像神を信仰しても、空回りするだけで、現状はますます悪化するのではないでしょうか。

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