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どこにでもいるタイプではなかったようで/龍明小説1-1

 龍明小説1-1

 ノ龍明は、1920年、朝鮮半島北部の寒村で、子だくさん農家の次男坊として生まれた。
 幼い頃、よく1人で裏山に分け入り、森の木々や小動物たちと思う存分戯れて過ごした。8才頃から村の賭博場に出入りし、12、3才まで大人たちを集めて博打場を仕切った。父の牛の売上金をタンスから持ち出し、花札の胴元になって、大金を儲けたり失なったり。勝つと時々人助けらしきこともする、性格の激しいガキ大将だった。

 喧嘩っ早くて強情で屁理屈がうまく、「牛を殺す」と言えば殺し、「火を放つ」と言えば放つ、有言実行。気に入らないことがあると一日中大声で泣き喚くので、大人たちは手を焼いた。親戚からは「あいつは王でなければ逆賊にしかなりえない」と言われ、その極端な言われようが自分でも気に入っていた。

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ムーニーvs調査員、どっちもガンバレ/8-12

『幹部ら集めて銀行乗っ取る文鮮明ー不正の常態化』からの続き




   ムーニー vs. フレーザーの調査員、
       どっちもガンバレ アレッ?



           注)*ムーニー:統一教会信者を表すあだ名



   龍明小説8-12



1976年5月にニューヨーク・タイムズ紙が、フレーザー率いる小委員会が統一教会の活動を調査していることを初めて報じた。

ニール・サローネンは驚き、何かの間違いだろう?と頭をひねった。
新聞には、フレイザー下院議員は、米国でのKCIAの違法な活動を懸念しており、統一教会が関与しているのではないかという情報を得たと載っている。


彼は翌日フレーザー事務所を訪ねて行った。突然だったが会ってもらえた。アメリカ統一教会長兼FLF理事長の肩書が効いたのだろう。
「韓国政府との関係について、タイムズ紙の記事は間違っています。統一教会は政治的な活動をしていないので、そのような情報が真実であるはずがないのです。
あなたは教会に対して誤解を抱いておられると思います。」

「フリーダム・リーダーシップ財団はどうですか?」
フレイザーは尋ねた。

注)* フリーダム・リーダーシップ財団:FLF。アメリカの勝共連合

「FLFと統一教会は、2つの異なる組織ですが、どちらも政治的なものではありません。教会は宗教的なもので、FLFは教育的なものです。両方の会長を務めている私が言うのだから間違いありませんが、これ以上の誤解を避けるために、こちらの参考文献をお読みいただけるよう持ってきました」
同伴した仲間のムーニーが、テーブルの上に本を積み上げた。

フレイザーはお礼を言って、
「私たちの小委員会の公聴会に証人として出ていただけませんか?」
と尋ねた。
サローネンは、「ええ、出ましょう」と答えた。


次の日の夜、サローネンは朴ボヒにその訪問のことを報告した。
話のついでに何気なく言ったつもりだったが、朴は噛み付いた。
「困るね、そんな勝手なことをされては」
「しかし、誤解は早めに解いた方が…、資料もちゃんと渡して来ましたし、」
「きみはまだサタンというものが分かっとらんね」
「そうかもしれませんが、きちんと話せば分かり合える余地もあるのではないですか? ですから私は今後も公聴会の証人として率直に、」
「なに、するときみは証人になるとやつらに言ってきたのか?」
サローネンがイエスと頷くと、朴は顔を紅潮させて、
「バッカモーン! 百年早いわ!」と叫んだ。
そしてすぐ、押し殺したような声でつぶやいた。
「あなたは何も分かっていないのですよ」

その後1時間以上に渡って、2人は話し合ったというか、朴が説教したというか。
米国教会長とはいえ、サローネンはあくまでも表看板に過ぎず、重要事項の決定は、文をトップに朴や金などの韓国人が下すのだった。


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